ボタニカログの2016年総集編。ブログも自分も、植物への関わり方が大きく変わり始めた1年でした!

過去2年間、年末になると備忘録的な意味も含めて「総集編」と題して、その1年にあった出来事をブログにまとめています。その1年を俯瞰してみると思わぬ発見があります。植物イベントの開催時期が偏っていたり、自分の好きな植物が変遷していることなど…。

そして今年、2016年もどんな年だったのかを書き連ねていこうと思います。主にイベント参加などの記事をピックアップしています。読書や雑記は基本的に省いています。

1月~3月

2015年の12月は記事を連投していました。いわゆる躁状態ってヤツです(笑)。その余韻は1月まで残っていて、我ながら僕に何が起こっていたんだろうって感じます…。

サンシャインシティ「世界のらん展2016」へ!

その中ではじめて「サンシャインシティ」での「世界のらん展2016」へ行きました。

僕自身、蘭への興味はあまり持っていなかったのですが、東京ドームで開催されるらん展などに行けば、多くの愛好家が集結し、その様に驚愕してしまいます。一体、人々を惹き付ける蘭の魅力とは何ぞやと、僕はいまその部分を知りたいのです…。

西畠清順さんの講演会へ行く!

実は仕事のいちばん忙しい時期に、無理くりに時間を割いて西畠清順さんの講演会へ駆けつけたのでした。

あとで上司にこっぴどく叱責された(笑)ものの、それに引き換えうる以上の内容でした。僕らの日常には必ず植物の存在があります。でも、意識せずに雑草や街路樹など、あらゆる植物を素通りしているのです。それに気が付くことからまずは僕らが「植物好き」になること。そして「植物好き」な仲間を増やすことが地球を守ることにつながるという視点…。

植物を育てる趣味を営む者としては一考すべきテーマであると言えます。

『イングリッシュ・ガーデン』展へ

ボタニカルアートの展示会があるとの情報を得た上、さらには大場秀明先生の講演も付いているということでワクワクしながら参加。

記事にも書きましたが、ボタニカルアートは植物の面白さを伝える大切な要素を含んでいるような気がしてなりません。「植物を伝える」ことに苦慮し、その結果が手法として確立されていたりとなかなか奥深い。それを僕らが画家というフィルターを通した「画を読む」こと…。そういえば川上量生氏のコンテンツ論にも似たようなことが書いてありました。いつか紹介できたら…。

「GreenSnap」の運営スタッフさんに会う

ちょうどこの時期に、いまや植物を育てる趣味家には欠かせないアプリとなったGreenSnapを運営するアライドアーキテクツさんへ初訪問。

以降あらゆる面でお世話になり、特に他のGreenSnapユーザーさんを紹介していただいたのは非常に濃い体験でした!

春先は植物イベントが豊富!!

地味にこの時期から、気になる植物イベントが多数開催されるのです。2015年に初めて参加した「世界らん展」に今年も行ったり、

クリスマスローズの奥深さを知ることのできるイベントにも足を運んでみました。

そういえば今月発売の「趣味の園芸 2017年1月号」はクリスマスローズ特集です。読むとワクワクせずにはいられません。来年はクリスマスローズをトライしてみようと考え中。まずは予習をば。

趣味の園芸ビギナーズ休刊のお知らせ

2016年、とても残念だったのは愛読していた「趣味の園芸ビギナーズ」が休刊になったこと。

紆余曲折している感は読者の僕にも薄ら薄ら分かりましたが…(^_^;)。初心者に寄り添い、しかも基礎から応用編まで広く深く解説してくれた雑誌です。園芸という趣味を享受するうえで大切なパートナーでした。復刊すると良いのですが…。

春のサボテン・多肉植物ビッグバザールへ

恒例の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」へ。いつも入り口で代金と引き換えに手渡される「入場証」を貰えなかったことから書いてしまったエントリー。

意外と多くの方に読まれ、様々な角度からのご意見をいただきました。結論から言えば、その次のビッグバザールでも入場証を貰えず…(笑)。夏以降は行かなかったので、入場証問題はその後どうなったのでしょうか。

4月~6月

春日井サボテンフェアへ

愛知県春日井市はサボテンの生産地として有名で、春にサボテンフェアなるものが開催されると「スーパーサボテンタイム」さんのブログで知りました。これは是非行かなければと足を運ぶと、かなりの混雑…。どうやら春日井のグルメが一堂に会するイベントも開催され、大賑わい。

サボテンフェアはその一角で開催され、わりと安価に各種植物を購入することもできました。来年も行きたい!

オリンピックのエンブレム問題

ちょうどこの頃、東京オリンピックのエンブレム案が発表され、そのなかに「アサガオ」をモチーフとしたデザイン案が含まれていたのです。

断然僕は朝顔案が良いと思ったのですが、選考結果は別のデザインに…。何はともあれ、オリンピックは問題が山積しているようです。園芸業界も「彩り」で東京五輪を演出できればいいですね!

日本フラワー&ガーデンショウへ

恒例のフラワー&ガーデンショウは横浜で開催。神奈川県に住む僕としては幕張のときよりもアクセスが良好となりました。

来年は横浜市で「ガーデンネックレス横浜2017(第33回全国都市緑化よこはまフェア)」が開催されます。職場に流れるラジオ(FMヨコハマ)では、たびたびガーデンネックレスが取り上げられ、着々と準備が進んでいる模様…。楽しみです!

ハオルチアの窃盗事件と「ハオルシアフェスタ」

4月ごろからハオルシア関連のニュースが世間を賑わせていました。外国で高騰しているハオルシアを狙い、窃盗犯が趣味家や農家の株を盗むという事件…。話題が変な方向に向かい、「ハオルシアフェスタ」も混雑してしまうのかと心配になりましたが、会場は和やかで初参加の昨年とあまり変わりはありませんでした。

それにしても出展されるハオルシアは美しいものばかり…。海外で人気が出るもの頷けます…。

盆栽まつりへ初参加

友人と一緒にはじめて「盆栽まつり」へ参加しました。正直、客層の年齢はやや高めでしたが、若い人や女性、それから外国の方も多数いらして、また違った植物の世界を肌で感じることができました。

来年は「第8回世界盆栽大会」が開催されます。これは要チェック!

相模原公園「グリーンハウス」へ

なかなか行けなかった神奈川県相模原市の相模原公園。この敷地内に「グリーンハウス」という温室があり、一度は訪れてみたかったのです。ところが改装工事のため入場することができなかったこともあり、この日は念願かなっての初見学!

グリーンハウスの外でカクタス広瀬さんが多肉植物を激安価格で販売していたのも、運が良かったです(笑)。

薬草の博物誌 -森野旧薬園と江戸の植物図譜-展

古来より植物は「薬」という用途で利用され、日本やその周辺でどのような植物が使われていたのかを知ることができる展示会。

漢方薬のそのほとんどが中国からの輸入であり、しかも自然破壊により入手が困難になっていることも知りました。国内でも薬草を栽培できる環境づくりが求められているそうです。

Go Green Marketへ初参加!

京王フローラルガーデン・アンジェで行われたイベント「Go Green Market」。SNSではよく目にするものの行く機会がなく…。行けば、かなり多くの植物に関連するお店が出店されていました!

それとフード関連のブースで食べるグルメも美味しく、思う存分楽しめました!

夏の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」へ!

実は今年、このビッグバザールが最後の参加でした。コーデックス類が多く出品され、珍奇植物のブームもあってか「多肉植物」のバリエーションの変遷を垣間見た気がします。

それと同時に、「人気の植物を大金ハタいて買っちゃおう!」という姿勢に疑問。植物を育て始めるきっかけにとやかく言う資格はありませんが、それで連れて帰った植物は大丈夫なの?という心配からエントリーしたのです。

とはいうものの、僕も先日、ミスで植物を枯らせてしまいました。あまり強気でモノゴトを言える立場ではありませんね…(;’∀’)

7月~9月

今年も「入谷朝顔まつり」へ!

このイベントも昨年からの参加です。始発電車に乗って会場入りするというなかなかハードな朝活ですが、会場の活気にいつも元気を貰っています。

今年は「咲き分けの朝顔」を購入。つい先月まで花を咲かせ、その体力に驚きました…。種も少し採れたので、来年も楽しめれば…!

初開催の「サボテンと多肉植物の即売会」

今年から初開催の「サボテンと多肉植物の即売会」。会場もビッグバザールと同じということもあり、どうなるのだろうと思っていましたが、ビッグバザールとは違った出店もあって、かなり楽しめました!

来年も開催されれば、行きたいイベントの一つです!

ドキュメンタリー映画「ふたりの桃源郷」を観る

意外と良く読まれた記事が、この「ふたりの桃源郷」というドキュメンタリー映画の感想エントリー。

高齢の夫婦が2人、山奥に住むということ。そこには、あらゆる問題があるのですが、都会で暮らしていると浮き彫りになりません。この映画では僕らが無意識に気が付かないようにしている部分を再考するきっかけになります。

清順さんのイベントを2ついっぺんに巡る

この日は僕にとって最高の1日となりました。なんていったって、清順さんのプロデュースするイベントが銀座で2件も開催されていたから。

記事にはそのときの様子を記しているのですが、ファンにとっては堪らない思い出となったのは言うまでもありません。

10月~12月

BRUTUSの「特別編集 合本・珍奇植物」が発行!

昨年から今年にかけて、植物界隈に衝撃が走ったBRUTUSの「珍奇植物」特集。この総集編が(ひっそりと)発売されたのです。

BRUTUSの通常バージョンを購入していない、あるいは総集編でも手元に置きたい方は是非購入を!おススメです。

園芸の原動力は…

イベント関連の記事ではないのですが、今年最大の発見だったのは、自分が園芸という分野に興味を持っている原動力に気が付いたこと。精神的に追い込まれたとき、多肉植物を栽培して日常生活に戻れた理由は園芸のチカラがあったからだと僕は思っています。

来年はもう少し、この部分を掘り下げていきたいです。

カマール・メトルさんの講演へ

フラワービスの国際シンポジウムで、インドの環境学者カマール・メトルさんの講演へ行きました。

植物を利用して室内の空気を清浄する情報は、どこか信用ならないというか真贋がハッキリしません。もう少し、科学的な視点から解説された日本語の資料が欲しいところです。

「カレーライスを一から作る」を鑑賞

こちらもドキュメンタリー映画です。武蔵野美術大学の学生と探検家の関野吉晴さんが、すべての食材を1から作るという授業を追った映画。

この映画を観れば、僕らはどれだけの食材を均質で、かつ見た目の美しいものを安価に購入しているかが分かります。それでホントに良いのかな…という疑問符も、鑑賞後に沸々と湧いてくるのもこの映画の特徴です。

Go Green Market 2016 Fallへ

一度行って面白かったので、リピート参加。

ただ、冬は植物の元気がなく、春に行ったときよりも購買意欲が湧きませんでした…。その反面、食欲の秋だからか飲食ブースが美味しいのなんのって…。また食べたいなぁ、特大ウィンナー…。

GreenSnapに「教えて!カメラ」機能搭載

GreenSnapの快進撃が止まりません。植物をスマホのカメラなどで撮影し、アプリで判定。すると、自動的に植物の名前が分かるという優れもの。

先日、開発スタッフの方にお会いしましたが、今後もさらに精度を上げていくとのこと。春以降、花が咲き始める季節に使用頻度が高くなるはず。野外散策が今までとは違ったものになりそうです。

総括

今年はこのブログへの閲覧数が大きく伸び、自分でも予想外な展開となりました。細々と運営してきたつもりなのですが、意外と植物にかかわる関係者の方に読まれていて、嬉しい反面、恥ずかしくなることも…。

また、このブログを通して多くの方と出会えたのは、今年いちばんの収穫です。ありがとうございました。

元来出不精な僕ですが、春から夏にかけてのイベント参加回数は異常です(笑)。来年は仕事を変えようと考えているので、参加回数は減るかもしれません。それでも、できるだけ自分の足で、自分の目で、植物が取引される現場を確認したいものです。

それと、いつも読んでいただいている方々には感謝しています。この頃更新ができていませんが、来年はもう少し、定期的に発信&記録をできていければと思います!

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。