『第33回大盆栽まつり』で盆栽の魅力にはじめて触れる!2017年には「世界盆栽大会」!?

昨年より、気になっているイベントに行ってきました。

『第33回大盆栽まつり』へ行ってきました!

埼玉県の「盆栽町」という場所で、ゴールデンウィークの3日間にわたって行われる「第33回盆栽まつり」。今回は多肉友達と行ってきました!

CCF20160505

会場の空は正午前には快晴に!

3日の夜には猛烈な風と雨が降り、さらには僕の体調もすこぶる悪く、行くのをやめようかと思っていたのです。が、力振り絞って家を出ました。

ところが、大宮に着くころには雨も上がり、大宮公園駅を降りたときには初夏の日差しが眩しいほど照りつける…!

P5040246

春用のジャケットを着てたのですが、暑い!服のチョイスに失敗しました。とはいえ、混雑は少し控え目なようです。

会場を歩けば「盆栽」のイメージが変わる

さて、本題の「大盆栽まつり」。僕のなかでの「盆栽」は、気難しいおじさんの気難しい趣味…でした。そう、盆栽まつりに来るまでは…。

P5040255

実際に会場を歩いてみると、「盆栽」に対するイメージが変わります。今回はどうイメージが変わったのか、振り返りながら記録して参ります。

盆栽の敷居はそれほど高くないと思った3つの経緯

あらゆる植物が「盆栽」になるという発見

まずは、「大盆栽まつり」の会場を歩けば、盆栽の敷居はそれほど高くないことが感じられます。

その理由に、あらゆる植物からアプローチできるから。日頃なじみ深い多肉植物から、ガーデニングで目にする「ギボウシ」。さらには春を彩る「桜」や「梅」、そして「リンゴ」まで…。

P5040268

こんな植物も盆栽にできるの!?と思うものが多くあります[*01]。その結果、難しそうな「盆栽」が近しいモノに感じられてくるのです。

そもそも「盆栽」とは

盆栽は鉢の中に木や草を植えて、自然の美しさや風景を連想できるような象徴的表現が必要です。つまりは、自然にある樹木や草の造形美を楽しみ、それを参考にして樹形美を整えていくものです。

また、盆栽は特に若木などに素焼き鉢を使用する以外は、木ばかりではなく鉢も調和美の対象として、色や形が吟味されて選ばれています。

引用元:盆裁 (NHK趣味入門)

とある通り、自然的な美を感じさせることに重点を置いているようです。さらにはそこへ、長い年月を重ねたエネルギッシュな樹形や、コケ、石の見事な調和によって人を惹きつけます。

会場の盆栽をみて回ると、なんとなくそのことが「なるほどなぁ~」と感じられるようになってきたのです。どんな植物でも、確かに何らかの「造形美」を持っている気がします。

大宮盆栽美術館で基礎を学べる

僕の場合、盆栽の基礎知識がないまま「大盆栽まつり」へ足を運びました。けれども、会場内には「大宮盆栽美術館」という施設があり、ここで基礎的な盆栽の「見かた」を知ることができます。

P5040307

ひとつは「根張り」「立ち上がり」「枝振り」など、盆栽の基本用語などを学べます。さらには、園内には数多くの盆栽が管理・展示され、観賞のポイントと概要説明が書かれているものが多くあります。たくさんの名品を目にし、盆栽の魅力に触れるには絶好の施設です。

P5040315

そのうえで会場をぐるぐると回るとアラ不思議。はじめは「なんか普通の雑木を並べてんなぁ~」くらいにしか思えなかった品揃えが、観賞のポイントを掴むだけで、なんとなく値段の理由や鑑賞すべき部分が分かってくるのです(笑)。

露店のプロが丁寧にアドバイスしてくれる

しかも、基本的な用語を美術館でおさえてきたので、露店の方の話が分かるのです!そうなったらこっちのもの。分からないことをどんどん聞けば、プロもバンバン教えてくれます。両者とも暑さやお酒でボルテージが高くなっているとも言えますが…(笑)。

とある露店の方

へい!らっしゃい!!

杢太郎

あの~。初心者にオススメの盆栽ってどういったものがありますか?

とある露店の方

それはどんな植物をやりたいかによるね!

盆栽には雑木・花もの・実もの・草ものがあってだな…。

そうだなぁ、これなんか仕立てやすいよ

杢太郎

これは?

とある露店の方

赤松だよ。新芽が出てきたら切る。そしたら2つに分かれるから、それを繰りかえして作っていくんだよ。

で、どれにする?

杢太郎

ちょっと待ってください(笑)。

さっき「ニレケヤキ」っていう可愛い木を見つけたんですが、あれが気になるんですよね

とある露店の方

ニレケヤキか。あれは早く伸びてしまうから大変だよ。

そうだ!それならケヤキがおススメだよ!

そういってケヤキを探し出してくれた露店の方。しかし、ただいま盆栽界ではケヤキが人気の様で、お手頃な在庫なし。ちょっと値の張る美しいケヤキがあったのですが、初心者の僕には手が出せませんでした。

その後、いくつかの露店の方にお話を訊きくと、

  • 春~夏は1日2回の水やり
  • カタチを丸く、しかもそれを崩さないように刈ることが大切
  • 東に置くと良い
  • 5~6月に丸坊主に葉を刈ると、葉っぱを小さくすることができる
  • 幹の立が上がりが「低い」のがいまのブーム

などなど。それらを考慮すると、多肉植物の水遣り頻度が身についた僕にとって1日2回はちょっとキツイ。なので、購入する踏ん切りがつきませんでした…。いろいろと教えてくれた方々、ゴメンナサイ…。

ケヤキ専門露店さん
ケヤキ専門露店さん

と、情けない結果に終わりましたが、メリットもデメリットもしっかりと教えてくれる方も多くいらっしゃいました。要するに無理なく、自分に最適な盆栽を見つけるサポートを受けられます

2017年4月は「世界盆栽大会」

そんなわけで。来年までにはもっと知識を深めて、自分のやりたい盆栽を見つけようと思います。そして、いよいよ盆栽をはじめようかと思います!

P5040331

さいたまスーパーアリーナなどで4日間開催

さらにその来年4月。どうやら『第8回世界盆栽大会』なるものがさいたまスーパーアリーナで開催されるそうです。

1989年。さいたま市で行われた「世界盆栽大会」。以降、4年ごとに世界のあらゆる会場を周って、ついに日本で再びの開催となるとのこと。

開催日時は2017年4月27日~30日。すでに大会プログラムがほとんど決定しているようで、ホームページ上で確認できます(2019年現在はリンク切れ)。一般的には「日本の盆栽水石至宝展」がポイントでしょうか。いまからスケジュールに記録せねば…。

P5040280

1日にして盆栽とのイメージがすっかり変わる「大盆栽まつり」。来年は「世界盆栽大会」も「大盆栽まつり」も是非とも行きたい!!

  1. 僕は「ハツユキカズラ」の盆栽に驚きました。ハツユキカズラは細くてか弱いイメージでしたが、見掛けた盆栽は幹も太く、葉の模様も美しいまま。そんな意外性にビックリしたのです []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。