ゴールデンウィークに巡りたい!関東近県のオススメ植物園5選

ゴールデンウィークもいよいよ後半戦。
おそらく、どこに行こうか決めかねているご家族やカップルの方々が多いことでしょう。

そのうえ、渋滞情報を見聞きするにつけ、どこも混んでいるから、出掛ける気にもならない!という方もいるかもしれません。
そんなときにはぜひ、植物園を巡ってみてはいかがでしょうか

ゴールデンウィークだからこそ植物園に行こう!

植物園を巡るメリット

ゴールデンウィークに植物園を巡るメリットは3つあります。

  1. 動物園より、遊園地より、(悲しいかな)比較的混雑が少ない
  2. 集客のため、とっておきの企画を用意していることがある(普段観れないものを観れるかも)
  3. 植物園ならではのスイーツやお土産、園芸グッズを手に入れることができる

ということが挙げられます。

ゴールデンウィークには、集客のためのとっておきの企画を用意していることがあることもポイント。
「書き入れドキ」であるからこそ、普段の営業期間では見ることのできない植物や企画をドドド~ンと開催していることもあり、ぜひぜひウェブサイトなどで調べることをオススメします。

みどりの日は特に要チェック!

さらには5月4日は「みどりの日」
この日にちなんで、植物園の入場料が無料になったり、割引される場合があります。
植物園によっては実施されない場合がありますが、こちらもウェブサイトなどでチェックしてみてください。

いま観ておきたい!おすすめの植物園5選

さて、本題。

他の行楽地よりも空いているとはいえ、なんといってもゴールデンウィーク。
予め言っておきますが、通常期よりもどこの施設も混んでいます
今回は僕の偏見で、いま行きたい植物園と予想される混雑具合を紹介します。
基本的に「温室」のある植物園を選びました。

1日掛けて植物を満喫するなら!
『神代植物公園』

混雑度:
植物販売:
「みどりの日」:無料

まず、神代植物公園。

僕もゴールデンウィークに行ったことがありますが、大変混みあいます(;・∀・)。
それでも行きたいのは、関東近県でしかも東京都にあるのにも関わらず、広大な面積を有しているので1日いても飽きません

とにかく広い園内

むしろ1日では観ることができないのでは…?というくらいです。

お手頃価格で購入できる植物販売ブース

いま、神代植物園をオススメしたいのは温室
2016年に大改修工事が終了した、まだまだ新しい温室です。

同園の大温室は1984(昭和59)年に建設し、老朽化により2014年から大改修工事を行っていた。新しい大温室は建築面積が約1.2倍の2650平方メートル、延べ床面積が約1.4倍の3260平方メートルに拡張。全面のガラスを断熱性の高い複層に変え、エネルギーの効率化を図った。主園路を広げて車いす移動にも配慮し、スロープの勾配を緩め手すりを設置するなどバリアフリー化した。夜に開花する植物を見る夜間開園にも対応できるよう、フットライトなどの歩行照明も設置した。

当温室の植物は2倍の合計約1300種・品種に増え、室内は「熱帯花木室」「ラン室」「ベゴニア室」「熱帯スイレン室」「小笠原植物室」「乾燥地植物室」に分かれている。

引用元: 調布・神代植物公園、大温室リニューアル 「春のバラフェスタ」も – 調布経済新聞

僕自身、改修が終了してからの温室は歩いていないのですが、いま最も足を運びたい場所であります。

また、この時期は新緑の樹々が美しく、いくつかの花木も花を咲かせているはずです。

2013年5月。ベニバナトチノキが咲いていました

問題は東京都だからアクセスが良いだろうと思っていると、大変なことになります(笑)
駅から神代植物園まではかなり遠く、バスに乗車して来園する必要があります。

~電車・バスでお越しの方~
・京王線から
調布駅から小田急バス吉祥寺駅または三鷹駅行き「神代植物公園前」下車、
または京王バス深大寺行き「神代植物公園」下車
つつじヶ丘駅から京王バス深大寺行き「神代植物公園」下車
・JR中央線から
三鷹駅または吉祥寺駅から小田急バス調布駅北口または深大寺行き
「神代植物公園前」下車
※バスの乗車時間は約20分程度です。

引用元: アクセス・駐車場|神代植物公園|公園へ行こう!

僕も交通の便が良いだろうと良く調べもせずに行ったら、バスに乗らないと行けないということを知り…。
さらには連休中ともあってバスは大混雑!!
その点、ご注意ください。

  • 開園時間
    午前9時30分~午後5時
    ※本園の最終入園は午後4時まで
    ※水生植物園の閉門時間は午後4時30分
  • 休園日
    毎週月曜日(月曜日が祝日にあたる場合は、その翌日)
    年末年始(12月29~翌年1月1日)
  • 入園料
    一般・大人:500円
    65歳以上:250円
    中学生:200円 ※都内在住・在学の中学生は無料
    小学生以下:無料
  • WEB
    https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index045.html

ズバ抜けて面白い企画がたくさん!
『とちぎ花センター』

混雑度:
植物販売:

いま僕がもっとも注目している植物園です。

近隣には藤が見ごろの「あしかがフラワーパーク」がある立地で、園内はそれほど広くはありません
しかし、いつもワクワクさせてくれるのが、その企画力
僕が行ったときは、こんなイベントが開催されていました。

基本的には子供向けではあるものの、大人の僕でも十分楽しめました。
例えば、ガガイモ科のプセウドリトスはどんな花を咲かせるのか…という問題。

某RPGを連想させる面白い構成になっていて、クオリティが高すぎる
4月24日からは「あじさい展~あじさいが奏でる色彩のシンフォニー~」が開催されているそうです。

その他、SNSも発信力が突き抜けていて、こんな投稿もあります。

毎回、センスあるなぁ…と脱帽してしまいます…。
そうそう、植物を販売するお店ではこんな看板猫(?)も!

ミドコロがたくさんありすぎて、ここでは書ききれません!
ぜひ、足を運んでみてください!

  • 開園時間
    3月1日~10月31日 9:00~17:00
    11月1日~2月末日 9:00~16:30
    ※鑑賞大温室の入館は、閉園時間の30分前までです。
    ※3月1日から5月31日までは、無休です。
  • 休園日
    月曜日
    ※月曜日が祝日にあたる場合はその翌日の火曜日が休園日
  • とちはなちゃんドーム入園料
    大人(高校生以上) 400円
    小人(小・中学生) 200円
    ※75歳以上の方は無料。年齢を確認できるものをご提示ください。
  • WEB
    http://www.florence.jp/

親子連れでゆったり巡る!
『カネコ種苗ぐんまフラワーパーク』

混雑度:
植物販売:

こちらは親子連れには特にオススメ

「フラワーパーク」と名の付く場所は、基本的に子供も楽しめるような遊具が設置されている場合が多いのですが、「ぐんまフラワーパーク」はその数がわりと多い

しかも、敷地内の広場で遊ぶための遊具も取り揃えられ、気の利くこと、この上なし

それでも悲しいかな、休日にもあまり混雑がなく、ゆったりと過ごすには丁度いいかもしれません。
もちろん、温室は群馬県随一の展示スペースを誇る規模
植物好きには堪らない構成になっています!
詳しくは以下の記事にまとめました。
是非ともご覧ください!

開園時間

  • 3月1日 ~ 10月31日(春~秋)
    午前9:00~午後5:00
  • 11月1日~ 2月末日(秋~冬)
    午前9:00~午後4:00
  • 夜間特別イベント 上記閉園時間~午後9:00
    昼夜入れ替え制ではない

*入園は終了時間の30分前まで

休園日
年中無休

入園料

  • 中学生まで無料
  • 大人
    • 4月1日~6月30日
      700円
    • 7月1日~12月31日、1月1日~3月31日
      600円

WEB
http://www.flower-park.jp/

マニアックな植物がギュギュっと凝縮!
『熱川バナナワニ園』

混雑度:
植物販売:

知る人ぞ知る、話題の植物で豊富なテーマパークです。

名前からして「植物」を観るのか、「ワニ」を観るのか、どんな施設なのか推し量るのが難い。
…のですが、植物園の中でワニやちょっとした動物を展示している…と思っておけばとりあえずは正解。

この施設のポイントはなんといっても「ブロメリア」と呼ばれるパイナップル科の植物群の権威が管理・栽培に携わっているところ。
いまや百円均一でよく見かけるようになった「エアプランツ」もそのうちのひとつ。

やはり店舗で見かけるよりも、ずっと野性的に、ずっと力強く、本来の姿に近い状態で観ることができます。
数多くのマニアックな植物があらゆる技術や情報によって、誰もが育てられるような時代にある昨今。
植物園で本来に近い姿を目の当たりにすることはとても重要なことです。
いかに僕らが育てている植物は、窮屈で無理な空間に抑え込まれ、無機質に育てられているのか。
「これがあの〇〇!?」と驚けるのも、植物園に行く醍醐味です。

他のブロメリア系の植物や、熱帯スイレンなども展示。

熱帯スイレンの展示室は比較的広く、時期によって咲くスイレンも変わります。

ウェブサイトには、

常時約60種類の花
熱帯性スイレン

豊富な温泉熱を利用し栽培しており、1年中、常時約60種類の美しい花をご覧いただけます。午前中の早い時間には夜咲きスイレンと出会えることもあります。また、スイレンの花はとても良い香りがします。是非花に顔を近づけて、種類によってそれぞれ異なる香りを楽しんでみてください。

引用元: 睡蓮や果樹など熱帯植物の楽園 | 熱川バナナワニ園

とあります。
熱帯スイレンの女王「オオオニバス」の展示もあり、夏休みには子供限定で乗ることもできるのだそう。

ぜ薄い葉っぱを1枚浮かべただけで、子供も乗せることのできる浮力を得られるのか…。
実はこの部分も面白いところで、自由研究にも持って来いかもしれません。

それほど広くはない園内だからこそ、ギュギュっと植物の面白いエッセンスが詰まっています
ゆえに、行くたびに何かしらの発見がある。

朝に採れたバナナをパーラーにして園内で食べることも。採れない場合は輸入バナナだけど。

多くの植物愛好家がこの施設を何度も訪れるのは、来れば何かが見つかるから。
伊豆周辺に行くならご検討を!

開園時間
8:30~17:00 最終入園 16:30

休園日
年中無休

入園料

  • おとな 1,500円
  • こども(4歳〜中学生) 750円
  • 4歳未満 無料

WEB
http://bananawani.jp/

2018年4月リニューアルオープン!
『HIBIYA-KADAN 大船フラワーセンター』

混雑度:未確認
植物販売:未確認

ここは、ゴールデンウィーク中とは言わなくても、早々に足を運んでみるべき場所だと考えています。
なぜか。
それは、2018年4月1日にリニューアルオープンをしたばかりだから

実は2017年の改修工事まで、大船フラワーセンターは閉園するのではないか!という噂をあちらこちらで耳にしていたのです。
僕もインターネットで「赤字で誰も訪れることのない植物園なんて意味がない!」という意見を目にしたり…。
確か、温室の植物を減らすことなどに反対する署名活動も行われていたと思います。

結果、

  • 温室は加温せずに無加温でも栽培できる植物だけを残す
    →展示場としての施設を強化
  • 県の運営から民間に委託する「指定管理者」を置き、バリアフリー推進や駐車場の拡張を行う
  • 入園料を一般400円に引き上げる

などが行われました。

リニューアル前は、家族がレジャーシートを広げてくつろいでいたり、

市民グループがボタニカルアートや植物の展示会などを開いたり…。

まさに近隣住民の憩いの場であると感じていました。

これまでいくつかの植物園を訪れましたが、どの植物園にも一定の特色があります。
「〇〇だったらあそこの植物園に行くべきだよね!」と、植物談議に花を咲かせるのも面白いワケで…。
大船フラワーセンターが今後、どんなタイプの植物園へと進化を遂げるのか。
自分の足で歩き、自分の目で確かめて、植物園の役割や存在意義をもう一度考えてみませんか?
植物が好きなら身近な植物園を応援するのも、使命のひとつだと僕は思います。

開園時間
3月~10月:午前9時~午後5時まで
11月~2月:午前9時~午後4時まで

休園日
第二・第四月曜日(祝日の場合は開園し翌日が休園日)
年末年始(12月29日~1月3日)

入園料

  • 20歳以上(学生以外) 400円
  • 学生、20歳未満 200円
  • 高校生、65歳以上 150円
  • 中学生以下・障がい者 無料

WEB
http://www.fcofuna-kanagawa.jp/

熱中症にご注意を

ついつい熱くなっちゃう。

これまで挙げた植物園にはすべて、温室があります
温室の中であっても、外であっても、ここ最近は急激に気温が上昇します
僕も1度だけ、某植物園で暑さにくたびれたことがあります…。
帽子もかぶり、飲み物も用意していたのに…。
きっと、普段は見ることのできない植物に興奮したのでしょう。

植物好きは思わぬところで「情熱」という発汗作用を伴う症状を発します。
マニアな世界ではそのことも「熱中症」と呼ぶそうで、とにかく熱いったらありゃあしません。
くれぐれも、あらゆる意味において「熱中症」にはご注意ください

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。