2016年4月2日。春日井市『サボテンフェア in 落合公園』へ!サボテン・多肉植物初心者にも優しいイベント!!

前回、『春日井名物グルメ王座決定戦』について記録しましたが、今回は本命の『サボテンフェア』について書きます。

念願のサボテンフェアに行ってきました!

昨年より、ずっと行きたかった『春日井サボテンフェア』。よく読まさせているブログ「スーパーサボテンタイム」さんの記事を読んでから、どんなイベントなのか気になっていたのです。

「春日井」と「サボテン」の歴史は?

そもそも、なぜ春日井でサボテンなのか。この答えは、市のホームページにありました。

愛知県においても大正の初期頃から栽培が始められました。その後、昭和の初期に本県の趣味愛好家達が中心になり、栽培が本格的に始まりました。

桃山地区では大部分の農家が、桃・りんご等の果樹栽培を行いながらサボテンの栽培を行ってきました。そして、昭和34年には伊勢湾台風により果樹園が大打撃をうけ、それ以降サボテンの栽培を主体に努力を重ねて現在に至っています。

当地区の生産は分業形態をとっており、第1次生産(実生づくり)、第2次生産(育苗)に分類され、主体は、全国の栽培者がまねのできない実生づくりです。その生産は全国一と言われています。

引用元: サボテン|春日井市

今からおよそ60年前。伊勢湾台風からサボテン栽培が発展「実生生産」が日本一となり、春日井はサボテンの一大生産地として名を馳せたのです。

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あの紅波園発祥の「緋牡丹」とも関わりがある!?

さらに縁を感じさせるのは、これ。

春日井市のサボテンの歴史は昭和28年頃、「緋牡丹」という真っ赤なサボテンに魅せられて、果樹栽培の副業としてのサボテン栽培を仲間に提案した事から始まります。

引用元: 春日井サボテンプロジェクト~栽培状況~

我が神奈川県の誇る「紅波園」さんより緋牡丹が生まれたのは、業界の人間なら誰もが知るところ。

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画像は横浜の「カクタス広瀬」さん農場

その緋牡丹が春日井の農産を助ける素地となり、いまの実生日本一があるとは、感慨深いものがあります。歴史は続いているんだなぁ。

グルメイベントの中に「サボテンフェア」

そして、これらの艱難を乗り越えてきた春日井のサボテン生産者が一堂に会するのが、この「サボテンフェア」というイベントなのです!

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会場は春日井市の「落合公園」。昨年まではサボテンフェアだけの開催だったそうですが、今年からは「春日井名物グルメ王座決定戦」というグルメイベントも開催。初日4月2日に参加しましたが、大変に大盛況でした。

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そしてそのグルメイベントの一角で、サボテンフェアを開催しているといった感じです。

グルメイベントにも負けないくらい大盛況!!

もちろん、サボテンフェアの盛り上がりも、グルメイベントに負けてはいません。現在大ブームの多肉植物・サボテンを、なんと1個100円でツマめるコーナーには主に女性が殺到(笑)

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みたところ、かなりの良苗ですし、抜群に元気の良いものばかり。もちろん、100円コーナーだけでなく、破格の値段でサボタニが売られているコーナーもあります。

例をあげれば、ココのコーナーは全て1鉢400円

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いまや「珍奇植物」的ニュアンスで人気を集めている兜丸なども1級品もピンキリ価格でした。

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東京のお店で購入すれば、恐らく、こんなにも安くは買えません。あまりに奮発しすぎると神奈川へ帰ることができなくなりそうなので、なんとか自制…。あまりの安さについつい手が出てしまいます。

サボテンファンには堪らないサボテングッズも!

さらに、サボテンフェアのブースにはサボテングッズを販売しているお店もありました。

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普段はJR勝川駅にあるお店だそうで、今回はサボテンに関連する食品を筆頭に、気になる商品を多数販売。

このブースの販売員の方が大変親切で、春日井とサボテンのことをかなり詳しく教えてくれました。

  • 春日井のサボテン農業は分業され、第1次~第3次まである。
  • そのうち小売りのできる業者は限られているが、サボテンフェアでは普段は買えない苗も買うことができる。
  • 「中部カクタス連盟」のお店も集結し、春日井のみならず、愛知県周辺の生産者も来ているので、サボテンの一大イベントであること。

などなど…。なるほど。植物のバリエーションが豊富なことや、健康的な株が売られている理由は、こういうところにあるのですね。

マニアックさがなく、初心者も気軽に参加できる!

そして僕がいちばん「良いな」と思ったのは、過度なマニアックさがあまりないというところ。

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このブログでも度々お伝えしている「サボテン・多肉植物ビッグバザール」。

ひと昔前までは、普及種も多く取り扱っていたのですが、多肉植物ブームの影響か、現在では希少でグレードの高い、いわゆる「珍奇植物」ばかりのラインアップになってしまいました。

そうすると何が起こるのかというと、初心者の方は手を出しにくく、ちょっと敷居が高くなってしまうのです…。ところが、こちらのサボテンフェアは、(良い意味で)普及種のオンパレード

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なかには珍奇系な植物もありますが、多く並ぶのは近年ホームセンターなどにも置かれる育てやすいサボテン・多肉植物

もちろん、ハイグレードな多肉もあります

比較的、規模の大きな多肉植物・サボテンのイベントです。もちろん、普及種ばかりを販売しているわけではありません。ハイグレードな多肉植物を多く販売するお店もあります。

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ただ、都心でのイベントとは違い、割安(笑)。買った後に「しまった!また買ってしまった!」という後悔が残らない、丁度いい値段です。

初心者にもやさしい、万全のサポートも!

その上、会場内では生産者のスタッフさんが丁寧に植物の名前と栽培方法を教えてくれます。前述のビッグバザールのように大混雑で大あらわ!ということもなく、イベントをサポートする人員も大勢いらして、本当に丁寧にレクチャーされていました。

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だから、初心者の方でも気軽に、サボテン・多肉植物ライフをはじめられる…。そんな気がしたのです。

ゆえに会場では、子供からお年寄りまで、みんな笑顔で植物と触れ合っていたのが印象的でした[*01]。本来の植物イベントっていうのは、こういうものだよねっていうのを再認識させられます。

来年も「サボテンフェア」にまた行きたい!

僕はこんなものを購入

そして僕は、会場内でいくつかのサボテン・多肉植物と、サボテングッズを購入。

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植物やグッズの詳細については、いつかこのブログなどでお伝えできればと思います。

追記:書きました。以下よりご覧ください。

来年も、また行きたいイベントです!

そんなわけで、はじめての「サボテンフェア」。グルメイベントとあわせて、本当に楽しめました。

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満開となった桜も見事だし、1日中満喫できるイベントだと感じます。交通費などはちょっと高いケド、来年も是非行きたい!

  1. 一部のマニアックな連中が血眼になって植物を漁るのとは一線を画していて、すがすがしいし心地よい []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。