池袋サンシャイン『クリスマスローズの世界展』で魅惑の花鑑賞。クリスマスローズのイメージが変わりました!

「太平洋側は夜にかけて、大荒れの天気となるでしょう」

こんなニュースが前日から流れていたので、行くことを躊躇っていました。…が、朝起きてFacebookをみると、サンシャインさんの投稿が目に飛び込む。

第14回クリスマスローズの世界展初日が無事に終了しました!明日も9時から開催いたします。少しお天気が心配ですので、気を付けてお越しください!

Posted by サンシャインシティは花ざかり! on 2016年2月19日

あ~、行きたい…。えい、行っちゃえ!ということで行ってきました。はじめての「クリスマスローズの世界展」です。

はじめての『クリスマスローズ展』

心配されていた雨はそれほど強くはなく、サンシャインシティは2回目ということで、比較的ラクに会場入り。入場料は700円です。

いきなり魅せるぜ!会場装飾

入ってすぐに、草月流のモニュメント、

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さらには、クリスマスローズなどの花が吊るされたトンネルをくぐります。

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この空間、「クリスマスローズと薔薇 華麗なる共演」というコーナー。

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いきなり魅せてきます、クリスマスローズの世界展(笑)。

クリスマスローズとは?などの解説もあります

そもそもクリスマスローズとは、キンポウゲ科ヘレボルス属の植物。名前に「ローズ」という言葉がつくので、バラの仲間かと連想されますが、そうではありません。ユキワリソウと同じキンポウゲ科の植物なのです。

で、「クリスマスローズ」を「クリスマスローズ」と呼んでいるのは日本だけ。ヨーロッパでは原種のひとつである「ヘレボルス・ニゲル」だけを「クリスマスローズ」と呼んでいるそう。

そして、特徴のひとつに花期が長いことが挙げられます。

花の観賞期間は2~3か月ほどあり、長く楽しめます。じつは「花びら」のように見える部分は、「萼片(花の一番外側の部分)」が変化したものなので、長持ちするのです。

引用元:NHKテキスト 趣味の園芸 2016年 01 月号 [雑誌]

寒さにも強く育てやすいことから、世界中にファンがおり、現在は原種の人気が強い傾向にあるとか。

…というような解説も会場にあるのですよ(笑)

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さらには、原産地ごとに実際のクリスマスローズの違いに触れられます。

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クリスマスローズについてあまり知らない僕にとって、大変参考になります!

クリスマスローズの「品格」

それからは、生産者さんごとに特色のあるクリスマスローズを紹介したり、

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愛好家さんが育てた立派な株の展示も。

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素人の僕は、とにかく「これカッコいい!」とか「これキレイ」みたいなオバちゃんフィールで眺めていきます。こうすることで意外と、見えてくるものがあるのです。

たとえば色。クリスマスローズの色は、奥深い

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地味といえば地味だけど、派手になりにくいところが渋くて良い思います。どこか和の雰囲気も感じるし、日本人が好きそうだな…みたいな。

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はじめ、黒い花を咲かせる何だか不気味な花だなぁと思っていましたが、実物を見るとそのイメージは薄れました。花に品格があるのです。

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いちいち俯きがちな花にも恥じらいがあるように思えて仕方がない[*01]。そこに個性が加わって、清楚な印象だったり、おてんば系だったりと、様々な感情が沸き起こるのです。

会場でクリスマスローズ、買えます

そんなクリスマスローズを、いくつかの生産者さんから購入できるブースも。価格帯としては1,500円~2,500円くらい

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多肉植物を趣味としてきた僕にとっては、比較的大きな鉢です。電車で持ち帰るのはちょっと…と思いきや、会場に宅配業者が待機しているので安心です。

といいつつも、先日も書いたように、このあと植物イベントが目白押しです。買いたい気持ちをぐっとこらえて、会場を後にしました。

生産者さんをよりピックアップしている?

感想としては、クリスマスローズ業界は、生産者さんの横の繋がり(?)のようなものが強いように思えました。その理由のひとつに、入場時にもらえる公式パンフレット。

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ここには、出展した会社の一覧が掲載されているし、会場内で販売されている書籍をみれば、ほとんどの書籍で専門店が紹介されています。

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そして、先にも挙げた生産者ごとによる品種紹介…。

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クリスマスローズ業界にはどんな歴史があり、どのような経緯からこの展示会が始まったのかなど、いろいろ知りたくなってきました。

もちろん、クリスマスローズについても。

ネットで評価の高い、クリスマスローズの入門書

というわけで、ネットで好評価の本を購入[*02]。

最近発刊された「もっとクリスマスローズ」よりも、こちらの「クリスマスローズのすべて」のほうが評価が高いみたい。実際に読み比べてみましたが、「すべて」のほうが若干、情報量が多いのかな?とも思いました。また、「もっと」のほうは原種に切り込んだ中級編であるともいわれています。

出口でアンケートを書けば、次回は300円引き!ということで、アンケートには感想をびっしり書いてきました(笑)。来年はもう少し、知識や経験を積んで参加したいイベントです!

  1. クラスにひとりはいるだろう、あまり目立たないけれど、男子からは一目置かれる女の子…みたいなクリスマスローズもあった []
  2. 植物を買わずにまずは本を買うタイプです。僕の場合。石橋をたたきながら歩きますよ! []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。