窃盗犯逮捕の報道で来場者に影響は?今年も『ハオルシアフェスタ2016』へ行きました!

結論から書きます。やっぱり、良いイベントでした。

『ハオルシアフェスタ2016』へ行ってきました

今年も行ってきました。『ハオルシアフェスタ2016』。「日本フラワー&ガーデンショウ」を行った翌日にハオルシアフェスタという流れで、なかなか濃い(笑)。

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昨年も参加させていただき、専門的ないわばマニアックなイベントであり、会場の雰囲気も落ち着いた、非常に良いイベントでした。

ハオルシア窃盗犯が逮捕。その結果…。

ところが、今年は少し事情が違います…。

4月中旬、ハオルシアの窃盗犯が逮捕されたというニュースが日本中を駆け巡りました。新聞をはじめ、テレビ・インターネットニュースでも取り上げられ、「ハオルシアフェスタ」の前日にも、TBSでニュースになっていました。

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それからは、やれ「ハオルシア 高額」だの、やれ「ハオルシア 転売」だのと検索されるようになり、ハオルシアを金儲けの材料としか見ていない人たちが急激に増えるのではないかと感じたのです。

「植物愛」があるか、ないか。

ここは語弊があるかもしれませんので詳しく書きます。なかには植物栽培を愉しみながらネットオークションに出品し、さらなるハイグレード植物の購入資金にするという方も多くいらっしゃいます。もちろん、そういった方を悪く言う訳ではありません。

しかし、一部には「この植物は儲かるから転売しよう」と、無暗やたらに植物を貪る人間もいるやもしれません。前者と後者の違いがあるとすれば、単純に植物に対して「愛」があるか、ないか

一連の窃盗事件を耳にするにあたり、鉢から株を引き抜いて盗むなんて、どう考えても「愛」はありません。

photo credit: Caring for Orchids at the U.S. Botanic Garden via photopin (license)
photo credit: Caring for Orchids at the U.S. Botanic Garden via photopin (license)

そんな蒐集家が増え、生死ある植物の儚さを愛でる意味を知らずに集めてしまえば、いずれ価値は暴落するだろうし、お金では代えがたい本当の価値を見出せない人が増えるのではないでしょうか。

適切な栽培方法を用いなければ必ず枯れる。しっかりと管理していても、枯れる時は枯れる。いくらその植物に投資したとしても、永遠にその価値が担保される訳ではないのです。

それが資本家のステイタスだとか、その貴重性だからこそ高騰しているとされればそうなのかもしれません。が、この儚さに気が付いた蒐集家が植物を見限ったとき、一気にその価値が失われるのもまた事実なのです。

ところが、「愛」のある人は、一過性のブームで飽きてしまうことはありません。何年間も手塩にかけて、愛苗を栽培し続けます。いずれ時間が経てば、蒐集家らが植物をどう見ているのか、真贋が判明するはず。

それまで僕らは、適切な防犯意識と、過剰な高騰品に手を出さないことが大切だと思います。

でも、和やかな雰囲気の会場でした

話が長くなりましたが、ハオルシアフェスタに、愛のない植物蒐集家が大挙するのでは…と危惧しましたが、そうではありませんでした。会場には昨年同様、和やかな雰囲気が漂っていて、非常に落ち着いた様子です。

僕が到着した頃にはちょうど、「日本ハオルシア大賞」の品評会が行われていました。

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滑り込みセーフで、展示されたハオルチアを鑑賞しながら、投票。

今年も「ハオルシア大賞」投票できました!

今回も非常に美しいハオルシアの数々…。なかでも、これほどまでに!?と思わせるほど艶のあるハオルシアや、

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和テイストに演出されたハオルシア、

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さらには、透明感が突き抜けているハオルシアなどが多数。

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正直、ここでは挙げきれません。

会場ではハオルシアの販売も

また、ハオルシアの販売も行われ、ピンからキリまで、まさしく専門の催しでなければみることのできない品揃えであると感じます。

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会場内にいる方たちも終始、ハオルチア談義に花を咲かせ、改めて、このようなイベントは積極的に参加すべきだと感じました。今回は特に購入はしませんでしたが、入場料を払うだけの意義はあったかと思います。

帰りがけ、江戸東京博物館へ。

はじめての常設展示

ひと通り観終わったら「江戸東京博物館」へ[*01]。

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江戸園芸の展覧会ときに行ったきりでしたが、はじめて常設展示をまわりました。

夜から予定が控えていたため、さらっとしか観ることができませんでしたが、詳しく回ろうとすれば余裕で半日は掛かります(笑)。

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次回はハオルシアも、江戸も、もっと楽しみたい!来年もまた行けたらなぁ…。

  1. ちなみに、江戸園芸の資料が今後発行されるとのことで、その購入申し込みに行ったのです []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。