びろ~んと鳥が羽を広げたように咲く、ハクモクレン。今年(2015年)も観察してきました。
今年も観察!まずはハクモクレンの概要
観察場所は、神奈川県立戸川公園のビジターセンター前道路です。
これまでのハクモクレンに関する記事
ハクモクレンのこれまでの記事は以下。
ハクモクレンに興味を持った経緯
僕がハクモクレンに興味を持った経緯を簡単に説明すると、
- ラジオで安住紳一郎さんがハクモクレンの「卑猥」さを熱弁。それを聞いて、実物をみてみたくなる。
- 実際にみると、確かに卑猥。
- それ以上に、ハクモクレンのダイナミックさに驚愕…
という流れ(詳しくは上記の「関連記事」をご覧ください)。
さらに今年は、蕾の段階からみていますので、昨年よりも思い入れが一層強くなっています。
ハクモクレンって何ですのぉ?
ちょっと待って!ちょっと待って!お兄さん。そもそも、ハクモクレンって何よ?という方へ。以下に簡潔にまとめました。
- 学名は「Magnolia」。フランスの植物学者マニョールの名前にちなむ[*01]。
- 原産地は中国南西部
- 花が紫色のものは「シモクレン(紫木蓮)[*02]」、ハクモクレンとシモクレンを掛け合わせてピンク色になったものを「サラサモクレン」と呼ぶ[*03]
- コブシの花と似ているが、花の形や花びらの枚数で見分けがつく[*04]
- 木蓮は、地球上で最古の花木といわれ、1億年以上も前から今のような姿だった[*05]
開花寸前のハクモクレン
さて、本題。花は一体、どうなっているのでしょうか??
まるで、小鳥が木の枝にとまるように
開花寸前のハクモクレン[*06]は、大量の白い鳥が、枝に何匹もとまっているかのようにみえます。
そうです。ハクモクレンの花は、木々にとまる鳥に見えてしまうくらい大きいのです。
掴むとフワフワ。花弁(はなびら)の感触は若干しっとりしていて、なめらかな触り心地です。
開花時期には見つけやすい
こんなに大きな蕾のある樹木が、街の至るところに生えてるのも面白いですよね!
白い花が垣間見れる季節になると「あそこにもあったのか!」と頻繁に目撃できます[*07]。
ハクモクレン、開花します!
開花は3月下旬~4月上旬(関東)
そして、3月の末から4月の上旬にかけて、一斉に花を開くのです[*08]。小鳥大のサイズだった蕾の2~3倍に開くので、開花すると景色が騒がしくなります。
同じくこの季節に開花するサクラは、花の一輪一輪が小さく、風に揺れる姿は可愛らしい。一方、ハクモクレンの花は爆発するように咲き乱れます。風が吹けばこのとおり。
大きな花弁がぽとぽとと落ち、地面を覆うのです。
街路樹として並んで植えてあると、かなりの迫力。ただ、花が日差しや風に弱いのか、花弁が黒くなってしまったのも目立ちます[*09]。
ゆえに観賞時期はほんの一瞬!
風が吹けば花びらは飛んでしまうし、降雨後、強い日差しが当たればすぐに茶色く痛みます。
どこかで「ハクモクレンがあともう少しで咲くよ!」という噂を聞きつけたのなら、すぐに観賞しましょう!
この点は、桜のお花見の慌ただしさに近いかもしれません(笑)。
ハクモクレンの花は甘い香り
さらに、辺りに甘い香りが漂うのもひとつの特徴です。
驚いたのは、花から香りがするのは当然ですが、花弁を少し揉むと、そこからも芳香がするのです。
ハクモクレンは3月中ごろの今が見頃です。
桜よりもほんの一歩早い、地味だけど、迫力のあるお花見。
街の中で激しく花をつけているのできっと、探しやすいかもしれません。
あなたもハクモクレンを探してみては?
オススメの本
この本は「ハクモクレン」に直接的には関係ありません。
テレビやラジオで活躍する安住紳一郎氏をもう少し知りたい!という方にはお勧めの本です。
古い本ですが、安住アナウンサーの生き方がちょっとだけ垣間見れます。
ハクモクレンの「卑猥さ」を発見したその感性とはいかに…。
ぜひぜひ!