海を渡れる強靭さを持っているからこそ。

国府津に行った後、まだ時間があったので、今度はここへ。

大磯です。
ここなら、浜辺もきっと広いだろうし、なにかしらの植物に会えるだろう。
会えなかったとしても、観光名所もあるのだから、散策には持って来い。
そう思い、浜辺へと直行しました。

海岸を熱海の方角へ進むと、なにやら植物が生えた場所を見つけました…。

そこには、アサガオのような花が咲いています。
ん?この時期にアサガオ??

持っていたポケット図鑑で調べます。
すると、正体がすぐに判明。
「ハマヒルガオ」という植物のようです。

【浜昼顔】

[学名:Calystegia soldanella (L.) Roem. et Schult.]

ヒルガオ科の多年草。白く、じょうぶな地下茎が砂の中をはう。葉は互生し、腎円(じんえん)形で厚く、光沢がある。5~6月、長い花柄を出し、淡紅色でヒルガオに似た漏斗(ろうと)状の花を開く。果実は球形、中に堅く黒い種子があり、海流にのって運ばれる。日本全土の海岸の砂浜に野生するが、ときに内陸の湖畔や川原にも生え、ユーラシア大陸、北アメリカ西部、南アメリカ、オセアニアの海岸に広く分布する。

[ 執筆者:高橋秀男 ]

引用元:ハマヒルガオ – Yahoo!百科事典

すごいですね。
海を泳いで(?)渡って、世界中に分布する…。
想像以上にダイナミックな植物だったのですね。

ちょうど花が綺麗に咲き始める時期だったようで、花の咲いている場所と咲いていない場所がはっきり分かれていました。
陽のあたりかたや、砂の栄養分によって変わってくるのでしょうか?
強烈な日差しや潮風、はたまた砂漠のような砂のなか。
ハマヒルガオは過酷な条件でも、着実に花を咲かせています。
海を渡れる強さを持ち合わせているのも、理解できるなぁ…。

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。