この頃ちょっと、植物を育てるのが上手くなってきました。上手くなったと言えば語弊があるかもしれませんが、そう簡単に枯らすことはなくなりました[*01]。
植物を育てることが上手になった?
一昔前までは、買えば枯らし、買えば枯らし…。何も生えていない土だけの鉢が積まれることほど、悲しいものはありません。
なぜ、枯らしてしまう植物が減ったのか
ではなぜ、枯らしてしまうことが減ったのか。それは、植物を育てるための理屈が分かってきたからだと思います。基本的な植物の仕組みや、その植物の自生環境など…。栽培のための押さえておくべき基礎的なポイントなどを理解し始めたからだと思うのです。
そもそも、植物を育てることが下手だと口外する人って、観察力がなかったりします。というのも、僕もそのうちの一人で、あまり植物の変化に気が付かない。
けれど、植物を育てることが上手なひとは、小さなことに気が付くから、ちょっとした変化に柔軟に対応できるのです。知り合いにも何人かいますが、僕には到底、太刀打ちできません。そこで、理屈で対抗するのです(笑)。
園芸は「理屈」で楽しむ
理屈を知って、理屈通りに対応すれば、悪くなっていく変化を未然に防ぐことができたりします[*02])。
とはいえ、もともと植物を枯らさない人でも、基礎的な理解は必要です。もしも植物が弱った時の対処法も知っておいて損はないはず。
理屈を知っておいて、損はない
趣味の園芸ビギナーズ 2015年7~9月号
今回、届いた「趣味の園芸ビギナーズ」は、そんな植物を育てるうえでの理屈を分かりやすく解説したもの。
初心者向けの園芸本って、「水は鉢底からあふれるくらい、たっぷり与えましょう」とか、「咲き終わった花は、摘みましょう」などと書いてあります。でも、何でそうするべきなの?ということろまでは書いてありません。
今回のビギナーズには、例えば水をたっぷり遣らなかった場合、どうなるのか。あるいは、花がらを摘まなかったらどうなるのかなど、実際の実験を通して、原因と結果が示されています。
だから、ものすごい説得力。生半可な「初心者のための園芸ナンチャラ」を読むより、ビギナーズの方が理解が進みます(笑)。
基礎的な知るべき「理屈」が満載…だから。
長年、園芸を趣味としている人にとっては、当たり前すぎることかもしれません。けれど、基礎的な部分が抜け落ちている僕のような人や、初心者にとっては、知るべきポイントが満載です。
その他にも、いま流行りの「コケ」や「エアプランツ」の特集、さらには「多肉植物」のコーナー[*03]もあり、読みごたえは抜群。
明日は父の日ですが、理屈っぽいお父さんには、この本と併せて、植物のプレゼントも良いのではないでしょうか(笑)。