「趣味の園芸ビギナーズ・2014年1月~3月」は、便利な「多肉カタログ」付きのお得な多肉植物教科書だ!

僕が多肉植物をはじめたころは、こんなモノなかった…。

良い世の中になったよ、日本は。

「多肉植物の教科書」は入荷待ちだった!

この本についての感想を一言で表すのなら「広く深く、教科書みたいな本」でしょうか。

NHK 趣味の園芸ビギナーズ 2014年 1月~3月 [雑誌] NHKテキスト

発売当初、すぐにでも読みたかったのですが、どこの書店でも売り切れ。数週間の入荷待ち期間を経て、NHK出版社から直接購入しました。どうもコレ、大人気みたいです。

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このごろ多肉植物をはじめたという友人も、この「趣味の園芸ビギナーズの多肉特集」を買ったそう。感想は「さすがNHK出版!」でした(笑)。多肉栽培歴7年の僕でさえも、参考になる箇所も多いのですから、さもありなん。

広く深い、多肉植物情報と便利な「多肉カタログ」

まず、特筆すべき点は情報の幅が広いということ。しかも、そのひとつひとつが浅くもない。原産地の情報から国内の有名ショップの掲載まで「これ、すげえよ!」と唸ってしまうディープな情報も…。

よくありがちな多肉本であれば、

多肉の種類4:アレンジメント方法4:栽培法2

の比率で情報を組む。こうなると多肉植物の本来が分からない。初心者や、栽培優先の人には使いづらいのです。あるいは、

多肉の種類3:アレンジメントの方法1:栽培方法6

みたいな「お堅い本」もあったりして。けれど「趣味の園芸ビギナーズ」の多肉特集は、

種類1:アレンジ3:栽培方法3:その他の面白い情報3

といった具合です[*01]。で、「多肉植物の種類」が少ないんじゃないか?って焦ると、巻頭に「多肉カタログ」なるものがついている…(笑)[*02]。

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当然、種類はそれほど多くはないのですが、都道府県に譬えるのならば県庁所在地は網羅している、そんなピックアップでした[*03]。

「多肉カタログ」さえあれば店に行けるし、酒も飲める

そのなかで注目したいのが、コレ。ユーフォルビアの「ドラゴンボール」と呼ばれる多肉植物。

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前回の「2014年、春のサボテン・多肉植物ビッグバザール」は、このドラゴンボールをお目当てに出かけたのでした。

ドラゴンボールについて記述した記事

お察しのとおり、出発前にこの「多肉カタログ」を読み、いちばん「ナニコレ!?」と思ったのが、ドラゴンボールだったのです。

さらに、この本(特にカタログ)を一冊読んでおけば、はじめての多肉屋さんでも、なんとか回ることができるハズ。というのも、先にも書いた多肉初心者の友人と多肉農家さんへ行ってきたのですが、多肉の名前を数多く知っていて驚愕したものです。友人曰く「趣味の園芸に書いてあった植物なら分かる」とのこと。いやいや、ほぼ網羅していましたよ(冷汗)。

また、食卓の上にカタログを広げれば、これだけで何杯かいける自信がある。同好の人と飲めば尚更…。今度、持っていこ~!

何といっても低価格なのが素晴らしい

この本がもう少し早くにあれば…。図書館で片っ端から「多肉図書」を印刷していた[*04]のが懐かしい…。

この本の価格は650円。この650円で、ある程度の多肉情報は網羅できてしまうのです。1,300円くらいのどうしようもないムック本を買うよりも、断然安いし、使える!

「趣味の園芸ビギナーズ 2014年1月―3月 冬はお部屋で多肉植物12の扉」。かなりお勧めです!

  1. あくまでも僕自身の感覚での比率です。誌面を正確に数えたわけではありません! []
  2. これで種類の比率は3になる。あれ、2余っちゃったよ。 []
  3. 悲しいかな、僕がコレクションしているアドロミスクス属は、毎度のことながら除外。仕方ないよね。仕方ないよね… []
  4. 多肉図書のために、この雑誌以上の出費をしたのは確か。10円玉片手に、申請書を書いて印刷する。でもこの本があれば…! []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。