カーサ・ブルータス「植物と暮らす 完全マニュアル」を読んで…。感想と妄想の徒然。

以前、このブログに「買う!」と決意表明した「カーサ・ブルータス 植物と暮らす完全マニュアル」。

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発売日当日には購入していたのですが、なかなか読み進めませんでした…。というのも、タイトルが「植物と暮らす」ということもあって、ガーデンからファッションまで、取り扱うジャンルが広く、僕の低い認識能力では時間ばかりが掛かってしまったのです。でも、その分面白い。

植物の見せ方

今号で一貫しているテーマは「植物の見せ方」だと感じます。インドア・アウトドアに限らず、どうやって植物と格好よく暮らしていくかの提案みたいな。

以下、僕の気になった箇所。

多数紹介「BAGSAC」

まずは、最近メディアでよく目にする「BACSAC」。手軽に植栽コーナーを設けることができるこのグッズの紹介がいくつか見られました。

BACSAC自体がすでに格好いいので、ブルーシートをオッピロげてその上に土を盛るよりも断然にクール。ちなみに、アウトドアタイプとインドアタイプがそれぞれあるようです。

「見せ方商品」は他にも…。

その他には、吊るして飾るテラリウム「ルーストの吊り型テラリウム」など、最先端の「見せ方グッズ」の紹介も。

そういえば「スリット鉢」が出た当初は「よく分かんないけどスゲェ~!」と驚いていましたが、いまでは当たり前のように使われています。ここに紹介されている商品たちも、やがては一般的なアイテムになるのではないでしょうか。

また、垂直壁面への植栽や、現代建築と植物とのかかわりなども掲載され、にわか屋上緑化支持者としては垂涎もの[*01]。壁面をツタが覆うと「お化け屋敷」みたいに暗いイメージがありますが、建物と植物との共存は、もっと寛容であってもいいのでは?と思います[*02]。

他にも、読みどころあり

あと、植物のトレンドを図鑑化した「The Casa NURSERY」という特集[*03]や、世界各国の植物園など、読みどころは他にもたくさん。

植物をただ買って、集めて、育てているような僕にとって「植物の見せ方」はほぼ欠落している部分。本にあるようなオシャレな生活はすぐにできるものではありませんが、憧れます。

この号も面白かったのですが、今後もこのような特集があれば…[*04]。「完全マニュアル2」に期待です(笑)。

  1. 話が長くなりますが、民家などにある「土間」。外とも中ともつかないあの独特な空間が気になります。海外には同じような空間があるのでしょうか?あの空間をガラスで囲んで光が入る環境にできたら、素敵なテラスルームになるのでは?そこに観葉植物を地植えして、ロッキングチェアに座って本を読む…。うひひ。僕の夢です! []
  2. そこからまた、環境意識や建物の劣化防止にも繋がると、何かの本で読んだ気がする []
  3. 「クラッスラの花月は外に放っておいても大丈夫」のようなこと書いてありますが、僕の経験上、ダメ。霜の降りるような地域であれば、寒さで溶けるように枯れるので、陽のあたる屋内に移動した方がいいと思う []
  4. この号ではエクステリアにおける「植物の見せ方」が主でしたが、できればインドア園芸の実際例をもっとみたかったです。間取りによって日当たりが変わり、当然、置くことのできる植物も限られてくる。この場合どう「見せる」のか。そして、それを考慮したうえでどう「建てる」のか。そういった特集も読んでみたいです… []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。