アドロミスクスと私。僕が多肉植物にハマったワケ&はじめてのサボテン・多肉植物ビッグバザール

近頃、多肉植物をはじめた理由を訊かれることがあって、自分でも「そういえばどうしてはじめたんだろう」と思い返したりしていました。

多肉植物をはじめる前から、観葉植物の栽培などには手を出していましたが…。
そのことについては先日、記事にしました

次回のビッグバザールも近いことだし、良い機会だと思うので、多肉植物をはじめたきっかけを記録しようと思います[*01]。

僕が多肉植物をはじめたのは一冊の図鑑を読んだから

多肉植物写真集 第1巻

そもそも、僕が多肉植物を始めた一番の理由はベンケイソウ科のアドロミスクスという植物に一目惚れしたから。
ある日、図書館で借りてきた多肉植物写真集の第1巻に載っていたとある植物が、僕の多肉植物、もといアドロミスクス狂の始まりです[*02]。

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たまたま行った図書館でこの写真集を手に取ったのがいけなかった(笑)。
そこには植物という固定概念を覆されるほどの、異様な形をした多肉がこれでもか!というくらいに並んでいて…。

レッドエッグに釘付け

なかでも、レッドエッグ(Adromischus filicaulis ’Red Egg’)には時間を忘れるくらい惹かれました
この本の中で、レッドエッグだけが異彩を放つように見えたのです(笑)。

レッドえっグ

まるで、プラスチックで作られた工業製品のような艶
毒を持つ昆虫を彷彿とさせる、不思議な色彩
いや、恐竜のタマゴだろうか…?
そしてなによりも、植物とは思えない不可解な丸さと膨らみ方に、穴があくほど写真集を眺めました。

―この植物が欲しい―

気が付いたら「サボテン・多肉植物ビッグバザール2009」へ向かう準備をしていたのです(笑)。

はじめての「ビッグバザール」

なかなか出会えない「レッドエッグ」

ちょうど、ビッグバザールと同じ期間、都内某所にある巨大園芸パークでも多肉セールを行っていました。
その頃の僕にはこれといった趣味もあまりなく、趣味のために出かけるということは皆無。
なのにも関わらず、池袋のホテルに宿泊し、2日間かけて多肉ツアーを敢行したのです[*03]。
それほどアドロミスクスの植物らしくないフォルムに惹かれていた…。

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いまではある程度、目的の多肉に会える確率を知ってはいるつもりです。
が、その頃の僕は何の知識もない初心者。
東京に行けば必ずレッドエッグに出会えると本気で思っていました[*04]。

どんな物語もそうであるように、世の中そんなに甘くはない。

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鶴仙園さんに行っても、某巨大園芸パークに行っても、なかなかレッドエッグに会えません。

植物なんて寂れた趣味だと思ってた

そして、最終日の2日目。
東京にしてはノドカなマンション街を抜けて、ビッグバザールの会場へ。
当時は定番の五反田TOCではなく、板橋区の「新東京展示展示センター」という会場で開催されていました。

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多肉植物⇒園芸⇒盆栽みたいな古臭い趣味…。
そんな僕の勝手な思い込みから、いまどき植物の即売会なんて来るヤツいねぇだろうとタカをくくっていました。
しかし、会場周辺には、何やら袋を持った人間が行ったり来たり。
さらに、老若男女それぞれが同じ会場に入っていくのです。

開場時刻に合わせてホテルを出発し、割と早い時間に到着したのですが、すでに沢山の人が会場に向かって歩を進めています
そこで僕は、慌てふためきました。
これはヤバい、レッドエッグがなくなる!と…。

会場は「新東京展示センター」

中へ入ると、さらに吃驚。
本当に老若男女、偏りなし!!

「新東京展示センター」という名前から想像していたのは大規模な什器を設置して、多数の照明で演出した、まさに東京ビッグサイトのような会場。

…だったのですが、入り口にはブラックボードに白文字で書かれたシンプルな看板(笑)。

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多肉植物が並べられているのは、ゴツい什器ではなく、会議室においてあるような普通のトレニア。
膝から崩れ落ちそうになりましたが、いちばん驚いたのはそこではありません。

会場内では老若男女が談笑!?

会場内にいる人の和やかな雰囲気
世代間ギャップが問題になっている昨今では考えられないくらい、いろんな人が語り合い、笑顔で情報を交換しあっている

今でもその感覚が忘れられないのですが、会場内に優し気で穏やかな空気が流れているのです。

そこでは僕も「達磨クーペリー」の情報を(突然)話しかけてくれたおじさんから教わったり、日常ではなかなか話す機会がないだろう人間と、多肉植物を通して意見しあったり。
他人と話すことが苦手な僕も、意外と普通に誰かと会話していたり…[*05]。

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植物という趣味を通せば、性別も年齢も、あらゆる隔たりを超えて繋がることができる…!
僕にはこの光景が原点としてあり、今でもこういった雰囲気のイベントに出会うと非常に懐かしく、これこそが植物イベントのあるべき姿であると妙に嬉しくなるのです。

アドロミスクスの赤い玉子はありますか?

話が蛇行していますが、ついに本題の「レッドエッグ」の件。
会場内でいちばん多くのアドロミスクス売っていたブースで、販売係の女性に声をかけました。

「アドロミスクスの赤い玉子はありますか?」

当時は「アドロミスクス」なんて単語も覚えたて。
ちゃんと言えたかどうか記憶は怪しいですが、女性はこう切り返します。

「赤い玉子?ごめんなさい、ないです

僕は何をしに遥々、神奈川の僻地から足を運んだのであろう。
そんなことを一瞬考えましたが、すぐに思考は切り替わり、

「じゃあ、filicaulisってアドロミスクス、ありますか?」

と質問。
レッドエッグのサブカテはfilicaulis。
レッドエッグがないのなら、同じ系列のアドロミスクスを購入しようとすぐさま思考を転換します。
こうして紹介された「filicaulis redspot」も、このとき購入したのです。

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さらに、レッドエッグにそっくりな色彩で、形も負けず劣らず丸い「cristatus Indian club」も衝動買い。

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変なカタチのアドロミスクスとして定番ですが、やっぱり誰が見ても惹きこまれてしまう。
だって、おかしくないですか?
細い葉柄の先っぽに丸く膨らんだカタマリを中空に持ち上げたり、ぶら下げたりしているのですよ。
そんな奇妙な植物、他にあります?

そんなこんなで、アドロミスクスの魅力にどんどんのめりこみ、今では時間があったらアドロを眺めるくらい狂うことになったのです…。
以来、アドロミスクスをはじめ様々な多肉植物に手を出しているといった次第です…。

明日、ビッグバザールですねぇ…。

混んでいると知って行く。そんな人は植中毒です(笑)。

それにしても、いまや押し合いへし合いの大盛況イベントになったビッグバザール。
過去、このイベントについてのブログを読むと、現在の人気度が如何ほどなのか分かるかと…。

次回は2016年6月12日、つまり明日、ビッグバザールが開催されます
何度目の参加となるか、もはやどうでもいい(笑)。
お金もないし、混んでいて大変だろうなぁと思いつつ、ついつい足を運んでしまうのです。

そうそう。
この頃「植中毒」という言葉を耳にしますが、よく言ったものだなぁと感じます。

植物は非常に中毒性が高く、人生を狂わせますよ、いろんな意味で(笑)。

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  1. 数年前にBloggerというサービスに書いていた記事がPCの奥底に眠っていました。それをもとに加筆して掲載します []
  2. その頃はまだ第2巻が発行されていなくて、名前もそのまま「多肉植物写真集」でした []
  3. たった一人のツアーです []
  4. どんなにお金が掛かってでもレッドエッグは手にしようと、少ない財産からほぼすべてを引き出して乗り込んだのを覚えています… []
  5. 僕がハオルシアフェアなどで「いい雰囲気」とか「和やかな雰囲気」と書いたりするのは、実はここで感じたこの光景から来ています []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。

『趣味の園芸』6月号に載ってます

『趣味の園芸』2020年6月号の「ディーププランツ入門」のコーナーに取り上げていただきました!

趣味の園芸でアドロミスクス!?

ベンケイソウ科多肉植物の一種である「アドロミスクス」は僕が園芸にのめり込むことになったキッカケの植物。
その当時起こったこと、改めて考えたことなどをまとめてみました。