立て続けに「ショクダイオオコンニャク」関連の記事を書いています。
これらの記事を書いているあいだ、いくつかの疑問が沸き立ってきたのです。今回は、「コンニャク」の疑問を調べながら、記事にしていきます。
日本で栽培されるコンニャクとショクダイオオコンニャクの共通点
「コンニャク」という植物への疑問
「ショクダイオオコンニャク」には「コンニャク」との名前がついています。日本でも「コンニャク」は栽培され、その産地はダントツで群馬県が多いのだそう。これらはどの程度同じなのでしょうか。
そして、そんな日本のコンニャクから作られる「蒟蒻」は、日本の家庭料理には欠かせません[*01]。薄味の中に深い旨味と、柔らかい歯ごたえのある食感。実は僕、蒟蒻が大好きで、とりあえず鍋は蒟蒻から手をつけます。
ところが、好きでよく食べていても、そもそも、蒟蒻がどう作られるのか、よく知りません[*02]。
ザッとコンニャクを知ることができるサイトを発見!
Wikipediaには、
球茎を粉状(実際には単に球茎を粉砕した荒粉とマンナンを精製した精粉に分かれ、コンニャク製造の際は双方を混合して用いる)にして水とともにこねたあと石灰乳(消石灰を少量の水で懸濁したもの。水酸化カルシウム水溶液)、炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)水溶液、または草木の灰を水に溶いたものを混ぜて煮沸して固める。生のコンニャク芋から作る場合は芋をすりおろし、後は同様に作る。
とはありますが、よく分からない(笑)。僕は食べられる蒟蒻の栽培方法などをしりたいのですが…。そう思って、いろいろと探っていると、非常に理解しやすいサイトが!
結論から言えば、このサイトにすべて書いてあります。
コンニャクの生長サイクル
とはいえ、画像を拝借することができませんので、文章で記録します。
- 蒟蒻はサトイモ科の植物から製造される。原料となるのは、この植物の「こんにゃくいも」と呼ばれる地下部の球茎。
- コンニャクは濃いむらさき色の花を咲かせる。ただし、クサい!
- 花が咲くまでに通常5年掛かる。はじめは「生子(きご)」と呼ばれるタネイモを5月に植え付ける。
- 6月になると葉を出し、秋になると地上の葉は枯れる。掘り取られたタネイモは「1年玉」と呼ばれる
- イモが凍(し)みないように貯蔵。そして、5月にふたたび、畑にもどす。
- この繰り返しで、4年の歳月をかけた「3年玉」と呼ばれるイモが蒟蒻の原料となる。
- 5年という花が咲く期間が来る前にイモが掘り取られてしまうので、栽培場でも花を観ることが滅多にないのだとか。
上記の内容は、ヒバ食品さんのホームページをみればすぐに理解できるので、ぜひご覧ください。
植物の「コンニャク」を食べられる「蒟蒻へ」
そして、コンニャクを食べられる蒟蒻にするために、
- 球茎を砕いて粉にする
- 水と石灰などを混ぜながら、煮詰めて固める。
- 固めたものは白い固形物なので、煮て固める際に、ひじきや海藻を入れて粒々感を出す
という工程を得る。
あのツブツブの正体
そもそも、あの粒々は昔、製造工程で入ってしまった芋の皮などの名残。いまでは、そのような皮は途中で除かれるので、「蒟蒻感」を出すために敢えて入れているのだとか[*03]!
まとめると、あの「蒟蒻」という製品に出来上がるまで、少なくとも4年はかかる[*04]ということ。さらには、製造するうえで手間もかかる。
なのに、価格はそれほど高くはない…。調べてみないとわからないことです。
「ショクダイオオコンニャク」と「コンニャク」の共通点
と、いうことで、同じサトイモ科のコンニャク属ということで、
- 花が咲くまでに、ショクダイオオコンニャクは7年、コンニャクは5年と、生長サイクルがある
- 両者とも、花が臭い
- 悲しいかな、両者とも、花を観ることが少ない
という共通点がありました…。
コンニャクの花を咲かせてみたい
小田原にあったポップと同じように育つ、ということのようです。
そして、いつもの通り、コンニャクを育ててみたくなってしまうのです…。
種芋もネットで販売されているようですし、来年、挑戦してみようかなぁ…。収穫ではなく、あくまでも5年かけて花を咲かせてみたい(そして匂いを嗅ぎたい)です。