キャッサバというものを今日、初めて知った。タピオカすら知らなかった僕が。

「ナタデココも美味しいですけど、タピオカも美味しいですよね」「そうそう!コンビニでよく売ってるアレでしょ?」

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photo credit: cyclonebill via photopin cc

という会話を職場で聞いた。けれど僕は「タピオカ」を知らない。意を決して「タピオカって何ですか? 」と訊いてみる。ウソでしょ?との反応。えっ!?

ということが今日、ありました。

みんな「タピオカ」って知ってるの?常識なの??

恥ずかしながらワタクシ。「タピオカ」というものを知らずに26年間、生きて参りました。急いでWikipediaを調べると

タピオカ (tapioca) は、トウダイグサ科キャッサバ根茎から製造したデンプンのこと。菓子の材料や料理のとろみ付けに用いられる他、つなぎとしても用いられる。の強度を上げるための薬剤の原料としても重要である。

引用元:タピオカ – Wikipedia

とある。なるほどなるほど。よく分からない。

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photo credit: Arthur Chapman via photopin cc

職場の上司や同僚から「ほら、コンビニの飲み物売り場でタピオカが売ってるじゃん!」とヒントを与えられるも、それでも浮かばない[*01]。これはタピオカが悪いのか、それとも僕が悪いのか。

タピオカを調べていく先に出会う「キャッサバ」なる植物

ただ、詳しく調べていくなかで、タピオカの原料である「キャッサバ」というものがなかなか面白そう。なのでここに記しておこうと思いました[*02]。

タピオカはキャッサバと呼ばれる植物の根(イモ)から採れたデンプンを加工した原料。Wikipediaによるキャッサバの解説には、

キャッサバ(学名:Manihot esculenta)は、トウダイグサ目トウダイグサ科イモノキ属の熱帯低木。マニオク、マンジョカとも呼ばれる。

芋はタピオカの原料であり、世界中の熱帯にて栽培される。葉は5~10小葉からなり、茎は垂直に立ち上がる。茎の根元にはゆるい同心円を描いて数本の芋(根)が付く。芋は両端が尖った細長い形状である。

栽培はとても簡単である。茎を地中に挿すだけで発根し、そのまま生育する。

キャッサバ – Wikipedia

とのこと。

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photo credit: IITA Image Library via photopin cc

僕は「キャッサバ」という植物も知りませんでした。だからこそ、すごく興味が涌きます。

世界中で栽培される「キャッサバ」

さらに、世界中でこの「キャッサバ」が注目を浴びているとか。その理由は、

作付面積あたりのカロリー生産量はあらゆるイモ類、穀類より多くデンプン質の生産効率は高い。

(中略)

利用範囲は広く、葉を発酵させて毒抜きし飼料として利用したり、アルコール発酵によりバイオ燃料(バイオマスエタノール)を製造するなどの用途も注目を浴びている。農作物としてみれば、悪環境下(乾燥地、酸性土壌、貧栄養土壌)でも生育可能など、これまで農地とされなかった場所での栽培ができ、「食糧問題」や「温暖化問題」の解決への期待が大きい

キャッサバ – Wikipedia

という利点が。簡単に栽培ができ、かつ比較的カロリーが高く、環境の悪い場所でも育つ。調べれば、ベトナムではコメやコーヒーに次いだ農産物へと拡大しているそう[*03]。キャッサバどころかタピオカも知らなかった僕にとって、衝撃的事実。世の中には知らないことがまだまだ沢山あるなぁ。

当然のごとく沸き起こる、謎の欲求

で、植物を趣味としている人間なら、その次に思い浮かぶのは皆同じはず。果たして自分にも育てることができるのだろうか…と。きっと、同じことが頭をよぎった人は、このブログの読者にも多数いるはず。なんだろう、この欲求は(笑)。

関東で栽培するにはネックとなりそうなこと

ネットサーフィンで回ると、どうやら温暖な気候の地域では日本でも生産できないかと栽培をはじめている所がちらほら。さらに、「マニホット」という名称で流通している植物があり、これがどうやら斑入りのキャッサバ。

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photo credit: MeganEHansen via photopin cc

暖かい気候の下ではよく育つのですが、その分耐寒性は弱く、10℃~12℃(可能なら15℃)ほどないと冬は越せない…[*04]。キャッサバについての情報が少ないのは、ある意味こういったことも原因かも[*05]。

育ててみたいなぁ、という希望はス~と音を立てながらしぼみ始めます。とはいえ、今日知ったばかりの植物。探せばもっと面白い情報が掴めるかもしれません。引き続き、勉強してみます。

本日18時。初タピオカ。

そして、今日の仕事帰り。駅前のコンビニではじめて、「タピオカ入りココナッツミルク」を飲んだ[*06]。

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photo credit: ohallmann via photopin cc

タピオカの食感は、確かにナタデココに近いが味はない。でもよく考えると、ナタデココはココナッツの汁を発酵させたものだから、今僕が飲んだのは、ナタデココになる前のナタデココに、ナタデココそっくりのタピオカを入れたナタデココで…。今日も眠れなさそうです。

  1. 「当たり前なモノすぎて説明のしようがない」とも言われる []
  2. 馬鹿にされた記録も含め(笑) []
  3. 参照:<新興国eye>キャッサバ栽培急増、コメやコーヒーに次ぐベトナムの主要輸出農産品に/新興国ニュース/モーニングスター []
  4. 参考:マニホットの育て方 |ヤサシイエンゲイ []
  5. 趣味の園芸の「そだレポ」も未だ記入なし []
  6. タピオカは、ポンデリングなどにモッチリ触感を加えるために添加されるそう。なので厳密にいえばタピオカは食べたことがある。しかし、今日ははじめて「タピオカをタピオカであることを認識」して飲んだ。 []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。