年末のNHK。それも夜中…。とある放送をみて驚愕しました。
NHKスペシャル『生命大躍進』を観て
その番組はNHKスペシャルの『生命大躍進』というもの。
“あなたの中に古代生物は生きている。”放送90年を記念したNHKスペシャル『生命大躍進』、アニメ『ピカイア』。さらに特別展『生命大躍進』、アプリ『コダモン』の最新情報が満載。NHK生命プロジェクトのポータルサイト。
www.nhk.or.jp
僕らの目は植物から生まれた?
晩酌後にフワフワした状態で観ていましたが、そこへ、一気に酔いを覚ます衝撃的な言葉が…。
私たちの目は植物から生まれた
はい?どういうことでしょう?動物の細胞と植物の細胞とでは、だいぶ大きな隔たりがあるように学んできた僕です。この時点で戸惑いを隠せません。
喰い入るようにテレビを観ていると、だんだんと理解してきました…。
『目』の進化があったからいまの僕らが在る
要約すると、カンブリア紀に僕らの祖先[*01]が何らかの影響によって、植物プランクトンの持つ「ロドプシン遺伝子」を得るに至りました。
この「ロドプシン遺伝子」は光の明暗を感じることのできる遺伝子。それを得ることによって「目」が出来、進化の過程で鮮明な像をみることのできる「カメラ眼」にまで発展する。
「カメラ眼」を備えた生物は、これまで環境を支配していた節足動物から勝利を収め、さらにヒトはそのカメラ眼を使って高度な文明を生み出す。そしていま、文化的な生活を送っている…。
そうかそうか。僕らの目は超単純にいえば動物と植物とのハイブリッドなのか!ものすごく安易な考えですが、そんなふうに感じて、この日は就寝したのです。
植物に囲まれてふと思ったこと…。
その番組を観てから数日後。あまりにも暇な正月なので、行きつけの園芸店へ。ここでふと、番組の内容が頭をよぎったのです。
植物って意外と僕らが近くに来た!とか、目の前にいる!とか、光が周囲にあるうちは読み取っているのかもしれない…と。
僕らがいま何かを目にしているのは、植物の遺伝子を分けてもらったおかげです。ちょっと迷信めいてますが、僕らが見えているのなら植物にも似たようには「見えて」いるのかも…。
動物には目が発生したのなら、植物にも目ではない、似たような器官を持っているとしたら?そんなふうに思ったのです。
植物はじっと僕らをみている…?
そう考えると、よく「声を掛けながら水を遣ると元気になる」なんてことを言う園芸家がいますが、アレはあながち間違いではないのかも…と感じます。
鮮明に見えているのではなくとも、存在ぐらいは察知していたりして…。喧嘩の絶えない夫婦は植物を枯らしやすいとか、心優しいお婆さんは植物を育てるのが上手いとか[*02]。
また、植物を乱暴に扱う人や、挙動のオカシイ人は植物から警戒されて「うっわ~。一緒にいたくない系のヤツ来たよ~…」と思われていたりして(笑)。
そうすると、毎日の観察や、葉っぱを拭いてあげるとかのメンテナンスで植物は「わーい!この人また来てくれた\(^o^)/!」と良いニュアンスで感じているのかも。
植物とのハイブリッドの目で、ちゃんと観察してあげる…。やっぱり小まめに「見る」ことのできる人を、植物も「見ている」のかもしれませんね…。