植物を趣味とする人のきっかけ。大多数の人が、プレゼントの観葉植物だったり、雑誌から興味を持ち百円均一で買ってみたり…。割と「部屋の中でも育てられる植物」から入ってきた…。そういう方が多いのではないでしょうか。
かくいう僕も、そのうちの一人。そして僕の妹もまた、観葉植物に興味を持っています。
室内で育てる植物がいま、身近にいる人へ
そんな人へおすすめな本が、僕の手元へ届きました[*01]。
「趣味の園芸ビギナーズ 2015年1月~3月号」です。特集内容はズバリ、「心温まる冬の小さなインテリアプランツ」。
2015年1月~3月号を読んだ感想
広く深く、分かりやすい内容
雑誌名に「ビギナーズ」とあるだけあって、用土の説明から植え替え方法まで、さすがに分かりやすい。
さらに、どの号を読んでも感心するのが、広く深い内容であること。僕が「趣味の園芸ビギナーズ」を定期購読する理由はここにあります。読んでいて「そういえばそうだ!」と気付く点が多いのです[*02]。
そして、巻頭には便利な「インテリアプランツ栽培カレンダー」が付属。この本に載っている植物を一覧で俯瞰できるので、欲しい植物を選ぶ際にも重宝しそうです。
陽当たりの場所別に置き場所を解説
また、題号に「インテリアプランツ」とあるだけあって、「室内の日なた」「戸外」「戸外の日なた」など、日当たり別による置き場所が案内されているのもポイント。初心者の多くは、強い日光に晒して葉を焼いてしまったり、ヒョロヒョロに徒長させてしまうという経験を持っているはず。この本を読んでおけば、これらが少し、避けられるミスになるのではないでしょうか。
僕は、室内で育つ植物はないと考えている人間です。が、ある程度明るければ、室内でも育つ植物と出会うこともあり、考えが変わりつつあります(笑)。この本を読んで、シフトチェンジに拍車がかかりそう。水やりさえ忘れなければ、僕にも部屋でポトスを育てられるような気がしてきます…(笑)。
じわりと人気が出てきている水草(アクアプランツ)特集
今回の内容は大まかに分けると
- ラン類
- シダ
- 100円均一で買える各種観葉植物
- サボテン
- 多肉植物
- 水草(アクアプランツ)
- etc…
の栽培法が記されています。
なかでも注目すべきは、水草(アクアプランツ)特集。基本的に水草は、アクアリウム[*03]やテラリウム[*04]など、熱帯魚等を飼育する趣味家さんによって、広く栽培されています。ゆえに、水草を買う場合は主に、熱帯魚屋さんなどの「フィッシュショップ」へ行くのが主流。そんな水草を、インテリアプランツとして扱う手法にじわじわ人気が出てきています。
この本では、20種類以上の水草を「水草図鑑」として紹介。読めば読むほど水草の魅力にワクワクします。記事中には
水槽という閉じられた空間に、小さな生態系をコントロールし、理想的な環境を再現する。アクアリウムの世界は、水の中の園芸なのです。
引用元:趣味の園芸ビギナーズ 2015年 01月号 [雑誌]
とあり、この一文だけで奥深さが見え隠れ。そりゃ人気が出るよなぁ~。
そのうえ、現在少しずつ、熱帯魚ではなく水草をメインに栽培するファンの方も増えているようで、こんな本も出回ったり…。
コストが抑えられたり、管理の手間が省ければやがて、インテリアオブジェクトのひとつとして、とても有意なものになるかと思います。
身近に植物を置くことの効用
みんなウスウスは気付いているのだろうけれど、最近、こんな記事を見つけました。
植物が置いてある職場では生産性がアップ
英カーディフ大学のMarlon Nieuwenhuis氏らによると、植物がある職場では生産性が15%高いという。
同氏らはイギリスとオランダにある2社の大手商業事務所にて、植物を配置した職場と、無駄なものを一切排除した職場を比較した。
それぞれのオフィスで、人々がどれほど「部屋の空気がきれい」だと感じているか、また集中力や職場への満足感、生産性について数か月にわたり調査を行った。
その結果、職場に緑がある方が、働く人々のQOL(生活の質)も生産性も高まることが明らかになった。
引用元:デスクに植物があると「生産性」が高まると判明
特に普段、植物と接している人は、この影響を強く感じるのでは?
やっぱり、緑があるほうが落ち着くし、ついつい視線が植物へ向いてしまう。「だよね」という感じです。
この本を読んで、より一層、植物を身近に置いてみたくなる。そしてより一層、生活が豊かになる…のかもしれません(笑)。