伊豆シャボテン公園でいただいた、「金鯱」サボテンの種(種を手に入れるまでの過程は、前回分をご覧ください)。
早速、植えてみることに。 でも、サボテンの種を発芽させるのって、難しそう。 そこで、僕には難しかった、あのサボテンの本を再読してみる。
サボテンの本を再読
実生
実生は一時に大量の苗を得るのに最も適した繁殖法で、営業的に広く行われています。
(中略)
また、同じ種類でもタネから自分で育てあげたものは、いっそうの愛着がわくものです。生えたてのアワ粒のような苗がやがてトゲや毛をだし、しだいに各種の特徴をそなえるようになる、生長の過程をみつめるたのしみは、タネをまく人だけが味わえる特権でもあります。
と書かれていました。 「生長の過程をみつめるたのしみは、タネをまく人だけが味わえる特権…」 20代半ばのオッサンが、タネを前にワクワクする。 まるで、アサガオ栽培キットを開封している小学生のようです。
また、同封されていた説明書も読んでみます。
説明書も読んでおこう
用意するもの
- タネ
- 入れ物
キレイなモノ。バイキンが、なるべくいないように。
よく洗ったイチゴのパックやプリンのカップでも、できるので
いろいろ試してみよう!(入れ物の底にはアナをあけておこう)- 用土
肥料(ひりょう)の入っていない、清潔な土
小粒の赤玉土、バーミキュイライト、パーライトなど…。
なければ、脱脂綿(だっしめん)にまいてみよう!引用元:伊豆シャボテン公園で頂いた添付書類から
なるほど。 今回は、容器にプラ鉢を使おう。
100円ショップで道具をそろえる
ということで、100円ショップに行って、必用な道具を買ってきます。
幸い、赤玉土は自宅に在庫有り。
それでは種まき開始
興奮の冷めやらぬまま、鉢に土を入れる作業を開始。
赤玉土を鉢底に
まずは、鉢底に中粒の赤玉土を。
次に、小粒の赤玉土を入れていきます。 使用用土は赤玉土のみ。
そして…。 ついに蒔いてみます! 今回蒔いたのは、約30粒の胡麻…、じゃなくて種。
このときの注意点は、紙・本ともに
タネのうえに土をかぶせてはいけない
ということ。 これを守りながら、パラパラと重ならないよう蒔いていく…。
無事、播種終了。
…と行きたいところなのですが、次に重要なのが「水やり」と「フタ」。
フタは必要
土が乾かないように、また温度を一定に保つようフタをします。 今回は鉢にラップを被せ、輪ゴムで留めました。
その後、えんぴつなどで空気穴をつくります。 ブスッ、ブスッ…。 なかなかの快感。
僕「ひ~ひゃっひゃぁぁぁ~っ!!」
ラップ「うっ…。うっ…。」
僕「いかん、素のオレが出てしまった…なんてね(笑)」
日々のストレスを、ちょっぴり解消することができました。
そして水遣りは「腰水」で…
最後に、「水遣り」です。 上から水をあげると、タネが流れてしまう恐れがあるので、鉢皿などをつかって下から吸わせます。
この技法を「腰水(こしみず)」という(らしい)。
水を張った容器に鉢ごと浸して、底穴から吸水させる灌水方法。
水を十分に吸わせることができることから、水切れしやすい植物に適しており、水不足で萎れた植物にも用いられる。
微小な種子を蒔いた後、水やりで種が流れるのを防ぐために腰水しておくこともある。
ただし長期間腰水すると、溜めた水が腐り、根腐れをおこすことがあるので注意する。
また、夏季に水温が上がり過ぎたり、冬季に凍ったりすると、植物に大きなダメージを与える。
底面灌水(ていめんかんすい)、底面給水(ていめんきゅうすい)ともいう。
少し賢くなったところで、この鉢を明るい場所に置いておきます。 添付書類によれば、芽が出るのは1~2週間後らしい。 それまでは水を切らさないよう、管理する…。
手間こそ特権階級の楽しみ
この手間からして、種から育てる「特権階級」の愉しみですね。 とにかく、カビずに発芽してほしい!!