万能すぎる!国立科学博物館で開催中の『世界のヒョウタン展』へ行ってきました!

一度、閉館日に来てしまうというポカを犯しましたが、やっと『世界のヒョウタン展』を観ることができました!

『世界のヒョウタン展』に行ってきました!

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展示品は湯浅浩史さんのコレクション

そもそもこのヒョウタン展。ホームページにもあるように、個人のコレクションから催されているみたいです。

本展ではヒョウタンの多様性やその歴史、芸術、生活用品から祭器まで非常に多岐に渡る利用法などを、世界各国から収集された湯浅浩史博士のコレクションをもとに紹介します。

引用元:企画展「世界のヒョウタン展―人類の原器―」2015年9月15日(火)~12月6日(日)- 国立科学博物館

そもそも湯浅さんは、農学博士。40年間瓢箪を集めている「瓢箪コレクター」として右に出る者はいないとされます。

植物学者の湯浅氏は、中学生のころ志賀直哉の小説「清兵衛と瓢箪(ひょうたん)」を読んでヒョウタンに興味を持った。約40年前、南米ギアナ高地で入手したものが最初のコレクション。東京・上野の国立科学博物館で開催中(12月6日まで)の「世界のヒョウタン展」では、湯浅氏が集めた世界70カ国、1600点のヒョウタン用具から、60カ国、約500点が展示されている。

引用元:【手帖】『ヒョウタン文化誌 人類とともに一万年』湯浅浩史著 – 産経ニュース

ヒョウタンは日本で最古の栽培植物

ヒョウタンはアフリカ原産で、日本ではいちばん古い栽培植物だと考えられています。なぜなら水を入れる容器として重要で、ヒョウタンは軽くて、密閉性がある。なので持ち運ぶには最適だったから。

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とくに日本は海に囲まれているので、船で海を渡らなければならない。そのときに大切だったのは飲み水だったのではないかと湯浅博士。

アメリカでも1万年前のヒョウタンが出てきて、DNAで解析すると実はこれが、アジアのヒョウタンと共通していることがわかったそう。こんなにも古くから人とヒョウタンが関わっていたとは、驚愕です。

ヒョウタンのさまざまな用途

瓢箪の用途としては200種類あり、パイプ・種入れ・楽器・おもちゃなどに使われます。

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ヒョウタン展の入り口すぐには、ペ○スケースが…[*01]。

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瓢箪は装飾品としても使われるのです。太いものもあれば、細いものある。長いものもあれば、短いものもある。千差万別十人十色…。

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ニューギニア高地では、それを着けていれば裸ではないとみなされるそう。さらには祭器・儀式用具などの展示もすぐ横にあり、形状としては、いきなり衝撃的。

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気になる「ヒョウタンスピーカー」

また、気になるのは「ヒョウタンのスピーカー」。

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湯浅博士曰く、「嫌味な音がヒョウタンの中で吸収され、まろやかな音しか降りてこない。天井からつるすと、いい音になる」とのこと。

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流れてくる音は、瓢箪の楽器による音色だと言いますが、確かに柔らかい音が響いてきて、心地が良い。もう少し小さく、iPhoneなどのスマホに接続できるようなものがあったら、買ってしまいそうです(笑)。

湯浅さんがヒョウタンを集める理由

2015年11月18日、NHKラジオで放送された「ラジオ深夜便」で湯浅さんは語ります。

1万年続いてきた「瓢箪文化」が、20世紀の後半から、安価なビニールやプラスチック製の容器にとって代わり始めている。最初は美しいけれど、汚れたり、壊れる。けれども瓢箪は、使えば使うほど美しくなる。

いまのうちに集めておかないと、瓢箪が駆逐されて無くなる。だから集めているのだと…。

この湯浅さんの著書で、2015年9月に発行された本も気になるところですが。

それと同じく、改めて植物としての「ヒョウタン」、道具としての「瓢箪」そのものへのイメージも変わります。ミュージアムショップに瓢箪グッズが無かったのは残念。瓢箪の容器で飲むお酒はどんな味がするのだろう…(笑)。

  1. ペンケースではありませんよ。ペンケースとしても使えそうですが…。 []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。