箱根芦之湯フラワーセンター、本日で閉館。ガジュマルの行方はまだ未定?

芦之湯フラワーセンター、本日が最終営業日。

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今回は、本日まで、いくつかのメディアにあった情報を、転載・整理します。

本日3月31日が最終営業日

東京新聞の最新記事

現在、東京新聞の記事が、もっとも詳しく、もっとも最新です。

 箱根町芦之湯の町立箱根芦之湯フラワーセンターは、三十一日で閉館する。四半世紀にわたり、箱根を彩る花園だったが、入館者数の減少で姿を消す。謝恩セールとして入館料を無料とし、館内の鉢植えや三メートル以内の鉢植え熱帯樹木を販売している。

(中略)

毎年十二月、本州で最大級のクワ科の常緑高木ガジュマル(樹齢二百年、高さ八メートル、幹回り三・五メートル)をリボンや金銀のポールで装飾。八七年に鹿児島・奄美大島から移植した巨木で、施設の建設途中に搬入し、植樹してから建物を完成させた。まさに館の屋台骨、シンボルの存在。跡地利用を考える町は残したい意向だが、保存するか移植するか決まっていない。

五人の職員は四月以降、町観光協会の他の管理施設に異動する。職員の大川幹生さん(48)は「年中きれいな花が咲き心休まる場所。最後まで見に来てほしい。ガジュマルは何らかの形で残ってほしい」と話す。

引用元:東京新聞:箱根を彩り4半世紀… フラワーセンターあす閉館:神奈川(TOKYO Web)

芦之湯フラワーセンターに関するカナロコの最新記事

神奈川新聞のニュースサイト「カナロコ」の3月3日付の記事には、

今月末で閉所 「芦之湯フラワーセンター」で無料開放

3月末の閉所まで1カ月を切った箱根町芦之湯の「芦之湯フラワーセンター」で、27年間の感謝を込めた無料開放が始まった。同時にこれまで栽培・展示されていた鉢植えの販売も行われている。31日まで。

育苗室を含めた施設内には、同センターの目玉だった球根ベゴニア約1400株をはじめ、ポインセチアやサンパチェンス、サボテンなどの観葉植物が数百株あり、それぞれ数百~1万5千円の値段がついている。また、非売品の洋ランや地面に植わった熱帯樹木なども従来通り展示されている。

引用元:今月末で閉所 「芦之湯フラワーセンター」で無料開放 | カナロコ

とあります。27年間というと、ちょうど僕と同じ年齢。若いといえば若いし。それなりに年を喰っているといえば否定できないし…。

あのガジュマルの今後に光が…!

建物にも同じことが言えるようで、販売員の方にお話をうかがうと「箱根は寒いでしょ。どうしても燃料費が高額になる。それに加えて、建物を維持をするための修繕費が、結構な額になりそうです。」と仰っていました。

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そのときには今後の譲渡先など、まだ何も決まっておらず「未定」であるとも。ところが、上記のニュースにはこんな記述となっています。

施設中央にあるシンボルツリーのガジュマルの大木については現在もなお今後の受け入れ先が決まっていないが、町によると、行き先が決まらない場合も切らずに温存する方法を考える方針という。

引用元:今月末で閉所 「芦之湯フラワーセンター」で無料開放 | カナロコ

何だか、ホッとしました。

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ただし、どのように温存されるのか、また、どれほどの期間、残されるのか記述がありません。

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さらに、カナロコは3月3日の記事であり、先に挙げた(最新の)東京新聞には「跡地利用を考える町は残したい意向だが、保存するか移植するか決まっていない」との記述が。

町の方も、観光協会の方も、「植物を生かしてあげたい」

また、神奈川県の地方紙「タウンニュース」(3月13日付)には、

現在民間企業への賃貸または売却が検討されているものの、館内には大型の熱帯植物がある。オープン時に奄美大島から運ばれてきた太さ3・5m・樹齢約200年のガジュマルの巨木やパイナップル、バナナなどは閉館以降にどうなるかが未定だ。

(中略)

町観光課は「生かして移設できるものはそうしてやりたい」と打ち明ける。

引用元:「これで見納め」各地から人 | 箱根・湯河原・真鶴 | タウンニュース

ともあり。以前の投稿にも記しましたが、館内にはタコノキなど立派な植物がいくつもあります。これら植物についてもガジュマル同様、どんな運命になるのかハッキリしないようです。

とはいえ、どの記事にも共通するのは「植物をなるべく生かしておきたい」ということ。

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栽培環境を考えると個人の力で何とかできる範囲ではないかもしれません。

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けれど、できるのであれば、植物には、植物らしく生きていてほしいもの。近隣の温室に引き取られたり、温暖な地方への移植などはできないのでしょうか[*01]。

芦之湯フラワーセンターは本日で閉館です。閉館してもガジュマルたちはまだ、そこにいるわけで…。できるだけ今後の情報に注目していこうと思います。

  1. 輸送費などのコストもかなり大きくなりそうだけれど []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。