「インスタ映え」しまくる花を見つける
その名も「ゲイソリザ・ラディアンス」
そんな花、実在するの!?
…という衝撃をSNSで体験したのは、かれこれ3年ほど前でしょうか。
たまたまタイムラインに現れたその花は、どう見てもフォトショップか何かで加工されたかのような派手で奇妙な色彩をそなえている…。
文字通り、ひときわ「インスタ映え」していたのです。
すぐさまその植物の名前を調べると、出てきたのは「ゲイソリザ・ラディアンス」。
南アフリカに自生し、国内でも流通しているという。
さらに栽培方法も難しくはなく、温度管理が適切であれば簡単に育てられるのだとも。
ならば自らの目で見るほかはない!
そう思い立ち、あらゆる園芸ショップやネットショップを当たってみましたが、どこも品切れ。
とある会社に「ミックス球根」が販売されているとの情報があり、問い合わせてみれば、該当の「ゲイソリザラディアンス」だけは含まれていないとのこと。
ちょっと待って。
パッケージには思いっきり「ラディアンス」が写ってるんですけど…。
僕は園芸業界の闇を見た気がしました(笑)。
これが自然界に生えてるの!?
最終的に、とある農家さんに相談したところ、快く小売りしてもらえることができたのです。
そして、咲いた花はコチラ…。
美しい。
というか、これが原種ですよ。
なぜに自然界で赤・白・青のトリコロールカラーを花にそなえる必然性が生まれたのか。
はたまたこの模様に反応して寄ってくる虫のセンスの良さ(笑)。
考えれば考えるほど、思考を深みに陥れてしまう魅惑の花…。
ところが、です。
花が咲き終え、種子を採ろうとした矢先、ネズミの食害に遭いました。
鉢をほじくり返されて、球根を根こそぎ食べられていたのです…。
どうやらネズミたちはアヤメ科の球根が好物なようで、アヤメ科の、それもちょっと高価な球根ばかりを掘り返しては食べてしまう。
このときほど、ネズミを憎んだことはありません。
結局、再度球根を購入し、この春にまた素晴らしい景色を僕の目の前に生み出してくれたのです。
ということで、今回はこの春に咲いた花のハナシ。
昨年、カメラレンズを買いました
実は去年の夏、カメラレンズを買いました。
10年ほど前、はじめて購入したNIKONの一眼レフ「D50」にヤフオクで購入したマクロレンズ(60mm)を装着。
ところがオートフォーカスが効かず、レンズをカシャカシャ回しながらピントを合わせるという、デジタルカメラにしてなかなか古典的な方法で撮影しています。
でも、それが却って「オツ」で面白い。
ピントが合うまでに何枚もシャッターを切るし、風になびいて花が揺れ、ボケた写真しかないということも日常茶飯事。
けれど、そんな作業をこなしているうちにとびきりの、満足のいく画が撮れたとき、その喜びは倍加するのです。
しかも、カメラと一緒についてきた「レンズキット」のレンズとは段違いの美しさ。
ボケ感が違うとこうも世界観が変わってくるのか!
だったら早くに買っておけばよかったと、あらゆるシャッターチャンスを逃してきたことに後悔。
とはいえ、まだまだ不慣れではあるものの、この先ながらくマクロレンズと付き合っていこうと思います。
この春、こんな花が咲きました
ホメリア・エレガンス
ということで、この春に撮ってきた写真をざっくりとアップ。
まずはビタミンカラーが冴えるホメリアエレガンス。
ラケナリア・コードリカラー
栽培がかなり簡単なラケナリアコードリカラー。
あまりにも大量に分球し、億劫だからと球根を密植したら意外と綺麗に咲きました。
ヘスペランサ・ククラータ(レッド)
夜な夜な缶酎ハイを飲みながら、良い気持ちで部屋で撮ったヘスペランサ。
5月に入った今でもちょくちょく花をあげています。
ゲイソリザ・スプレンディディッシマ
花の中央が蛍光色で美しいゲイソリザ・スプレンディディッシマ。
ゲイソリザ・ラディアンス
大好きなゲイソリザ・ラディアンスのお気に入りの写真3枚。
イキシア・ラプンクロイデス
最近撮影した、イキシア・ラプンクロイデス。
スバラキシス
これまた最近花を咲かせた、スパラキシス。
花期が短かったけれど毎年、びっくりするほど強烈な彩色を放ちます。
職場にも(勝手に)植えて、霜に当たり雪に埋もれたりして恐ろしく葉が黄色くなったりしましたが、無事にこちらも花を咲かせてくれました。
案外、強いです。
あとはインスタグラムなどで
もっと書きたいことはあるのですが、詳しくはインスタグラムに投稿中。
または更新できていませんが、「GreenSnap」にも、同じような内容のものを投稿しています。
ぜひぜひ、こちらをご覧ください。
花が咲いたら報われる
SNSなどへの投稿は重要な要素
で、かなり長い前置きを置いて、本題。
このブログでも何度も書いていますが、いまやSNSに投稿することは植物栽培の趣味を考えるうえで欠かせません。
自らが選び、買い、育てたものをSNSに投稿し自己承認を得る。
そのうえで再び植物栽培に打ち込むという流れは、趣味園芸に好循環を与えてくれるのです。
また、あまり世に知られていない(流通してない)植物をネット上に落とし込む作業は、これまた重要。
その植物へ興味を持ったひとへの橋渡しにもなるし、ちょっとした情報が、いつ、どこで、どんな人に役立つのか分からない。
どんな些細なことでも自分で調べ、体験し、考えたことをウェブ上に落とし込むのは、後進の趣味人のためにかなり貴重な行為だと僕は考えます。
遠距離恋愛の感情
ハナシを球根植物に戻しましょう…。
とくに春先に花を咲かせ、夏を前に休眠する球根は、常にみえている存在ではありません。
球根というカタチをとって、なかば生きているのか、死んでいるのか分からない状態。
秋口に植えつけて、芽が出始め、すくすくと大きくなっていく様を見ると喜びも芽生える。
生きていたんだなと安心できる。
そして、あんなに小さかった球根から、想像を絶するほど大きく、派手で、ひとをも魅了する花を目撃したとき、すべてが報われたと感じるのです…。
毎年、そんな「体験」をする度に、これは「ハマる」とつくづく感じます。
長らく合うことのできなかった恋人に久しぶりに会ったときの感情に似ているから…(笑)。
まるで遠距離恋愛みたい。
ケープバルブって面白い!
これら「ケープバルブ」の面白さは過去に2つほど投稿しています。
もしよろしければご覧ください。
今もまだ、群馬の厳しい外気に晒したイキシアが花芽を伸ばしています。
今シーズン、花が咲かずに終わった品種もあり、来年の春がいまからもう楽しみ。
…と、その前に、カオスと化してる枯れ草からの種採りをしなくちゃ。