ラジオを聴いていると「と、いうことで!」と、なんの脈絡もなく話題が切り替わることがあります。
いつも思うのですが、「と、いうことで!」とは、何のいうことなのでしょうか。
「と、いうことで!」が出る前のハナシと次のハナシが関連していることってほとんどないですよね。
と、いうことで、行ってきました!
春日井市で開催の「第3回春日井名物グルメ王座決定戦(サボテンフェア)」。
サボテンフェア(第3回春日井名物グルメ王座決定戦)へ!
そもそもサボテンフェアって何?
思えば何の前情報もなく「サボテンフェア」に行ったのは2年前。
会場に着けば、多くの人で賑わう落合公園。
その中心にあったのはサボテンのイベントではなく、グルメイベント(春日井名物グルメ王座決定戦)だったのです…。
いまや、グルメ王座決定戦のパンフレットには「サボテンフェア同時開催!」と小さく告知があるだけ(笑)。
ネット上にも本当にやっているのかどうか疑心暗鬼になるくらい情報がありません…。
しかし!!!
さすがサボテン生産日本一(実生)の町。
グルメ王座決定戦の会場の一角でしっかりと、サボテンと多肉植物のイベントが開催されているのです。
しかもそれなりに大きな規模。
まさに知る人ぞ知る、足を運ばなければ分からないイベントです。
だからこそ僕は今回も、寒の戻った春日井へやってきたのです。
開催日は2018年4月7日~8日。
会場は春日井市民憩いの場、「落合公園」です。
サボテンフェアってホントにやってるの?という疑心暗鬼が生まれるのは、グルメ王座決定戦の情報に隠れてしまっているから(笑)。
なんども書きますが、サボテンフェアの会場は、「春日井名物グルメ王座決定戦」の一角にあります。
そこにテントが設けられ、
- サボテンの販売
- 多肉植物の販売
- 多肉植物(サボテン)狩りコーナー
- 寄せ植えコーナー
- サボテングッズの販売
- サボテンを通した春日井市の取り組み展示パネル
などが行われています。
このイベントの要点は3つ。
- 植物の質は高く、そして安い
- サボテンを用いた街の活性化を「目撃する」
- 産官学のサボテンPRに期待
そもそも、春日井市はサボテン生産日本一(実生)の街であり、全盛期にはサボテン栽培を取り組む農家さんが50件ほどあったそう。
ところが高齢化などの影響から、農家の数が激減。
現在では実生からの生産を行う農家が数件ほどになっています。
また、最近の多肉植物人気の一方でサボテンの人気はまずまずといったところ。
こうしたなか、サボテンによって街を盛り上げようとする春日井市の取り組みを2年前、僕は偶然にも「グルメ王座決定戦」で目撃してしまったのです。
当時、小さなアルミ缶に入った試飲用の「サボテン水」を受け取った(後述)とき、
サボテンによるPRで街が活性化したのなら、自ずとサボテンにも光が当たるんじゃないか…。
というより、「サボテンの街」という町おこしって面白いよね!
そう思い、少しでも力になることができれば!と、ブログやFacebookで情報を共有してきました。
植物の質は高く、そして安い
さて、本題。
「サボテンフェア」の会場では、サボテンはもちろん、多肉植物も販売されています。
いくつかの業者さんが集まり、出店しているそうですが、どのお店もハイクオリティ。
そのうえ、価格も園芸店などで購入するよりも幾らか安いのです。
多肉植物もいわゆる「普及種」が多めで、初心者にも優しいラインナップです。
グルメイベントという会場であることも重要です。
たまたまグルメ王座決定戦のサボテンフェアブースに来る
↓
そこで目撃したサボテンや多肉植物のフォルムに惹かれて購入しても、問題なく栽培できる植物が多い
そんな印象を受けました。
特に「サボテン・多肉狩り」コーナーは大人気。
「売る」という行為だけでは、なかなか消費者の関心を得られない時代。
こうした自分で選ぶという「体験」が、買うという行為の付加価値のひとつであり、今後の園芸業界に重要なポイントであると僕は思います。
さらには玄人向けのコーデックスや、
中級者が好む専門店でやっと買えるような、バリエーションに富んだ植物も。
ちょっとした植物イベント凌ぐ、サボテン・多肉植物の圧倒的な商品点数。
何度も言いますが、ネットやSNSで、この規模がなかなか拡散されないのが残念なのです。
サボテンを用いた街の活性化を「目撃する」
また、会場ではサボテンによる街の活性化に取り組む紹介パネルも展示。
サボテンによる地域PRの進捗状況が赤裸々に掲載されています。
観光資源と言えるものが少ないからこそ、サボテンの「潜在能力」を強力に宣伝していく春日井市…。
だからこそ、サボテンに関する貴重な情報が春日井市から発信されていたり、「植物×町おこし」はこうあるべきだよね、と再確認させてくれるのです。
僕の知る某地域は、観光資源が多大にあるからこそ、そのどれもを同じベクトルで発信しています。
結果、何が面白いのか、何が楽しめるのかが明確ではなく、観光地としての人気はいまひとつ。
だったら的をひとつに絞って、「〇〇なら〇〇町!」というイメージを植え付けてしまった方がよほど賢い。
砺波市ならチューリップ。河津町なら河津桜。足利市なら藤!みたいな…。
ゆえに「春日井市ならサボテン!」という認知度が爆発に高まれば、一気に知名度も上がるはず[*01]…!
サボテン炭酸水、発売
サボテン炭酸水「SAVITENSUI」を飲んでみる
ちなみに。
サボテンの消費を拡大しようと開発していた商品がちょうどこの日、発売となったようです。
その名も「サボテンSUI」。
2年前は試飲缶が配られ、僕も飲みましたが、美味しかったのを覚えています。
そして今回は商品化された!とのことで購入。
値段は少しお高めですが、飲んでみなければ何も始まりません。
帰宅後、ひとくち飲んでみると、疲れた身体に染み込みます。
「なるほど~」
感想を言えば、サボテンの味覚はあまり感じられません。
炭酸水に薄くサボテンらしき存在がいらっしゃる…といったところでしょうか。
「桃の天〇水」とか「ヨーグ〇ーナ」などを想像して飲むとだいぶ違う。
そもそも原材料は
- 天然水
- ウチワサボテン醗酵エキス
- etc
となっていて、砂糖も人工甘味料も使っていません。
遠くの方でアピールするサボテンを、飲んだ人がその存在を汲み取ることになります。
「サボテンってどんな味なの??」と身構えている人にも、フツーに飲むことができます。
サボテンSUIってどんな飲み物?
春日井商工会議所にある「サボテンSUI」の紹介資料には、
栄養価が高い!!
あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センターの分析によると、春日井産ウチワサボテンは、緑黄色野菜と果物の両方の栄養素が含まれている非常に珍しい食材であるとのこと。
主な栄養素(100g中)
- βカロチン : 550㎍(トマトは540㎍)
- カルシウム : 170㎎(小松菜と同じ)
- マグネシウム : 56㎎(オクラは51㎎)
- 有機酸総量 : 0.8g(ミカンと同じ)
- 食物繊維総量 : 1.4g(白菜は1.3g)
とあります。
また、
春日井サボテンには動脈硬化や糖尿病等の発症の原因となる活性酸素を消去する物質が含まれており、生活習慣病を予防或いは改善する生理活性をもつことが予想されます。また発がん物質を消去する能力もあり、がんの予防効果についても期待が持たれます。
ともあり、つまりは「健康」を維持するための飲料に近い印象を受けます。
ただ、資料にある栄養成分は「ウチワサボテン」の栄養価であって、サボテンSUIの栄養価ではありません。
僕としては炭酸水として割り切って扱うほうが良いかなぁと感じます。
味は薄いのでそれほど気になりませんので、アルコールと割って飲むのにちょうど良いかも。
サボテンを食べる事への効果(がサボテンSUIにあるかどうか不明ですが)にちょっとだけ期待して、健康の足しに!と飲んでみてはいかがでしょうか。
また行きたい!
こんな感じで2018年のサボテンフェアも大満喫。
何度も書きますが、このくらいの規模で、しかも野外で、サボテン・多肉植物の販売をするイベントはそう多くはありません。
もう少し認知度が高まれば良いのになぁ、と思うのですが…。
2019年も開催されると思うので、「グルメ王座決定戦」と併せて、足を運んでみることをおすすめします!
- なのですが、サボテンと食糧の連関ニュースが出たときになぜか伊豆へ取材に行かれてしまったのは個人的にガッカリしたのでした [↩]