『BRUTUS』2015年9月号を読む。「珍奇植物(Bizarre plants)」とは、ハイクラスな植物である。

twitterやfacebookで植物情報を収集し始めると、一部で「Bizarre plants」という植物を扱う人たちの存在に気づきます。これまで僕は、主にくるくると螺旋状に葉を巻く植物などを扱っている人たちだろうと思っていました。この本を読むまでは。

ブルータス2015年9月15日号は「珍奇植物」特集

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そもそも「珍奇植物(Bizarre plants)」って?

結論から書くと、「Bizarre plants」とは、ハイクラスな植物を集めたものであると感じます。本誌では「珍奇植物」とあるように、世に出回っている普及種よりも高値で取引される珍しい植物が多く取り上げられています。

ゆえに、掲載されている植物が市場に出回ると「おっ!ケタがちょいと多いんでないかい?」みたいになったりする…。

だから、この雑誌を読むと「憧れの植物」が頻出して、もう、ヨダレが止まらなくなるのです。読む時には必ずヨダレかけを用意して、拝読しましょう。

ということで、ざっとその一部を記録しておきます。

注目!迷彩柄のアグラオネマ

まずは、これ。関西で注目され始めている「アグラオネマ」を取り上げられたコーナーは堪らないです。

photo credit: isforinsects via photopin cc

photo credit: isforinsects via photopin cc

以前、このブログに「欲しい植物」として取り上げましたが、トリカラーの格好良さは、言葉では言い表せません(*01)。ただし、値段が値段なため、購入には二の足を踏んでしまう。

本誌によれば、

(関西には(*02))水草を専門とするプラントハンターが数多くいたためだが、それはアクアリウムの世界の話。園芸とは全く関わりのない世界のことだった。この両者が結びつくきっかけとなったのは、まるで人工物のような迷彩柄をまとった植物、アグラオネマ ピクタム ’トリカラー’だ。ハンターたちが水草採取のついでに、少し水辺から離れた場所に生息する陸生のアグラオネマなども採ってくるようになり、しかも迷彩柄のパターンが産地により大きく異なることがコレクターの心をくすぐり、一気に火がついた。

引用元:BRUTUS(ブルータス) 2015年 9/15号 [雑誌]

とのこと。現在ではアクアリウム界隈の「趣味人」に加え、園芸方面の趣味家も参入し、大変な盛り上がりをみせているとか。ここ関東でも、加湿・加温が必要という独特な栽培方法(*03)さえ乗り越えられれば、一気に広まると思うのです。

勢いのある店を網羅したショップリスト

また、Bizarre plantsを扱っているショップリストがかなり優れています。新進気鋭であったり、かと思えば由緒あるお店が掲載されています。そして共通するのはどれも「個性ある」植物を扱った店。良い意味での「曲者」屋さん(笑)。

リニューアル前の鶴仙園さん

リニューアル前の鶴仙園さん

僕自身もいくつかのお店を利用していて、こういったお店の情報から「こんな植物があるんだ!」と知ることも多く。足を運べば、いまのトレンドを押さえたり、最新情報を集めたりすることもできるのです。

このショップリストを巡れば、「園芸」という固定観念がリロードされて、違う見方ができるようになるかも。積極的に使うべし。

毎度、BRUTUSの特集はいいトコつく。

全体を俯瞰してみれば、園芸誌を軽く凌ぐほどの情報量。毎度、BRUTUSの植物特集は買っていますが、いつもながら、凄まじいヒットを飛ばします。

とくに今回は、マニアをうならせる極上級。だって、それぞれ違った植物を専門とするコレクターが血眼になりながら蒐集・栽培するモノを、ひとまとめにしてしまったのだから…。

言い方を変えれば、Bizarre plantsから植物をはじめてしまうと、園芸がつまらないものになりそうです。

まぁ、一巡して集められるのは相当ブルジョワジーな人だと思う。僕ら庶民は憧れを抱きつつ、これらのほんの一部を大切に育てていきたいものです。

この記事の脚注

  1. 以前の記事にリンクを貼ってあります。そちらをご覧ください []
  2. 筆者注 []
  3. インテリアエレメンツとして、ガツくなく、スタイリッシュな水槽(テラリウム)が普及すれば、ハードルは低くなるように思える。LEDによる照射も、誰でも扱えるようなマニアックではないものが良い。 []
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