西畠清順さんの「秘密の花園(The Secret Garden)」を鑑賞。観ていて飽きない、堪らない!

今日、話題の「秘密の花園(The Secret Garden)」をみた。というか、行ってきた(という表現のほうが合うかもしれない)。

秘密の花園(The Secret Garden)

THE SECRET GARDEN

※図鑑コンテンツは、スマートフォンからでは利用できないようです。PCから閲覧してください。

「秘密の花園(The Secret Garden)」とは?

自宅に居ながら植物園を歩く

プラントハンター西畠清順さんが、珍奇な植物を美しい映像(と音楽)で紹介するサイトです。いわば、自宅に居ながらにして植物園を歩いているような感じ。

photo credit: ironypoisoning via photopin cc
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このサイトに関する情報はまだあまりなく、コンセプトや制作された経緯など、不明な点が多いのですが、単純に「植欲(植物への欲求)」が高まる素晴らしいサイトだと思う。

インタラクティヴな植物図鑑

代々、時代を先取りしてきた植物の卸問屋の5代目として西畠は、4月、新たな取り組みを始めた。インタラクティヴクリエイティヴカンパニー・バスキュールのメンバーとの出会いをきっかけに生まれたオンラインインタラクティヴ植物園「Secret Garden」の開設だ。それはまさに「卸問屋花宇のイノヴェイティヴな伝統」と「植物好きを増やしたい」という西畠の想いから生まれた新たな試みだ。

The Secret Gardenを開くと、兵庫県川西市にて西畠が世界中から集めた植物を管理・生産している温室内を美しい映像で世界のどこからでも見ることができる。

「パッと見のインパクトでどこまで引き込まれるかにこだわっています。植物は見た目が大切で、ぼく個人も、どんな植物でも好きかというと、そうではない。美しい植物が好きなんです。ですので、このThe Secret Gardenでは、植物を格好よく撮っていくことを考えてつくりました」

引用元:プラントハンター西畠清順、インタラクティヴな「秘密の花園」をオープン « WIRED.jp

「植物好きを増やす」という目的

古今東西、さまざまな珍品植物を扱った図鑑などが出版されていますが、その目的は何だろうか…。それはきっと「植物好きを増やす」というものが多いと思います。で、このサイトも充分にその目的を達成していて、そのうえ「そうだ、植物園へ行こう」という気にさせます。要するに、もっと植物を知りたくなってしまうのです。

photo credit: jonkriz via photopin cc
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僕自身、多肉植物を始めたきっかけは、植物図鑑にあったアドロミスクスの写真。そこには、漫画で描かれる恐竜の卵を髣髴とさせる、球状の葉を持つ植物の姿が。それをきっかけにして、先天的出不精の僕があらゆる場所へ足を運ぶようになりました。

同じように、このサイトをきっかけにして「なにこれ、ウソでしょ!」と植物へ興味を持つ人が現れるはずです。それに、植物の趣味家にとっては、清順さんの温室を覗けるから「プロはこういうふうに栽培するのか」と参考にもなります(笑)。

植物への解説にわくわくする

現在、サイトで紹介されているのは植物数十種類と、植物ではないもの1種類[*01]。そのひとつひとつに解説が付属していて、なるほど、これを読んで楽しめるから「インタラクティヴな動く植物図鑑」なんだなぁと理解しました。

photo credit: Rod Waddington via photopin cc
photo credit: Rod Waddington via photopin cc

ちなみに、WIREDにはこうあります。

The Secret Gardenではいくつかの植物を選択すると、より解像度の高い映像と共に、西畠が書いた1つひとつの解説を見ることが出来る。これはバスキュールのメンバーが温室を訪れた際に西畠からうけた解説が、どれもが面白かったという経験が反映されている。

現在のところ、37種類の植物について、この解説をみることができる。西畠は今後もっと増やしていき、The Secret Gardenを世界最大のオンライン動画植物図鑑にしたいと語った。

引用元:プラントハンター西畠清順、インタラクティヴな「秘密の花園」をオープン « WIRED.jp

選ばれているのは、レアな植物だから面白い

なんでこのコンテンツが面白いのかと考えれば、広く一般的に流通している植物でないものが紹介されているから。言い換えてしまえばどんな植物図鑑にもない、レアな植物がそこに掲載されているからです。さすがプラントハンター・西畠清順のなせる業。ハッキリ言ってズルい。

そもそも、プラントハンターだからいい植物を持っているということではなくて、清順さんがセレクトした植物だからこそ良いのだと思う。清順さんの感性でなかったら、森林の端っこでひっそりと生えたままなのかもしれない…。

秘密の花園の思う壺!

余談ですが、このサイトをみて「モダマ」という存在を知りました。

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photo credit: D.Eickhoff via photopin cc

いまはモダマのことで頭がいっぱい[*02]。みたい、ほしい、触りたい!。はぁ。動く植物図鑑「秘密の花園」の思う壺ですわ、これ。

  1. それが何かは、あなたが探してみてください []
  2. 巨大なサヤのみならず、落ちて海を渡り、世界中で分布しているのだとか。それだけでも大興奮。しかも日本にも自生しているとか壮大すぎる。 []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。