大野山乳牛牧場を歩く。…って、牛はどこにいるのやら?

もう1ヶ月も前のこと。仕事先の上司から「大野山は穴場スポット。行ってみたら?」と言われていたので、お盆休みに行ってきました。

話によると、そこは県営の牧場。一般人の立ち入りも許可され、しかも眺めは最高にいいとのこと。そこで僕は、行くなら何かしらカメラに収めようと思い、以下の目標を定めました。

  1. 眺めのいい景色を撮る
  2. 間近で牛を撮る
  3. 山頂付近に生える植物を撮る

当日。この3点を心に決め、車に乗り込みます。下手くそな運転で大野山の頂上付近へ向かいます。途中、「本当にこんなところに牧場なんてあるのかよ」と思うような道をたどり、ようやく到着。駐車場もしっかり整備され、「まきば館」というビジターセンターまで建てられています。

「ほお~…。」

ホームページには、

まきば館は、牧場のほぼ中央部にあり、緑豊かな森林と牧草地に囲まれています。県産木材を活用した開放的なデザインで、オープンデッキ(ウッドデッキ)では、牧場の雰囲気とあわせて、四季の移り変わりを肌で感じることができます。
また、すぐ近くに育成牛舎があり、牛が放牧されていない冬でも牛を間近に観察することができます。
館内には、酪農や大野山の自然に関するパネル展示があります。一般の来場者の方が、いつでも、休憩したりトイレを利用することができます。 また、小学生を含めた家族などを対象とした県主催の「畜産交流教室(家族向け)」や、学校や団体を対象とした「畜産交流教室(学校・団体向け)」および地域の振興会などによる「地域交流行事」の拠点として利用することができます。
「畜産交流教室」や「地域交流行事」の実施日も、一般来場者の休憩の場としての利用や展示物の見学はできますので、いつでも、ご来館ください。

引用元:大野山乳牛育成牧場 まきば館 – 神奈川県ホームページ

とあり、確かに居心地のいい建物で、至るところに畜産に関する資料がありました。が、当日はムシムシとした暑さのため、建物の中には数分間いただけ。オサマリの悪い網戸と格闘し、ようやく外へ。

外は思いのほか涼しい。標高が高いためでしょうか。下界よりも若干、気温が低いような気がします…。[*01]

そんなことより牧場です。神奈川県のホームページには

神奈川県立大野山乳牛育成牧場は、県内酪農家の後継牛の育成業務を行う施設です。
また、平成19年4月29日から、自然とのふれあいをとおして畜産業に対する理解を深めてもらうための施設として、まきば館を開館しています。

引用元:大野山乳牛育成牧場 – 神奈川県ホームページ

とあり、どうやらここは、農家から預かった牛を育てる施設のようなのです。あんな山道をよくぞ登ってきたよな…。僕はドナドナを口ずさみながら、遂に山頂を目指しました。

で、少し登って振り返る。…っええええ!!すでに道のりがスゴい景色なんですけど。[*02]

残念ながら当日は、どんよりとした曇り空。晴れていれば小田原方面が一望できたはずです。目標のひとつである「眺めのいい景色」は撮れませんでした…。

ただ、曇っていて良かったなあと思う点が一点。牧場というだけあって、辺りには視線を遮る木があまりない。

なので、美しい景色が足元に広がっていたら、もっと恐怖感が倍増したかもしれません。霞んでいるくらいがちょうどいい(笑)。

さらに進みます。中腹あたりで、ひとつの不安がフツフツと沸上がりました。進めども進めども、牛がいないのです!そうこうしているうちに山頂へ…。あら~、牛はどこっ!!

一旦、牛を探すのを諦め、山頂からの景色を眺めます。遠くの方にあれ?見覚えのある景色が…。あれはもしかして。

そうです。あの水不足(を個人的に心配中)の丹沢湖ではありませんか!!

なるほど。ここからだと、丹沢湖の全体像を見渡せるのですね!こうしてみると上流付近は茶色い水底が露出していますが、全体的にみると余裕があるようにも見られます。

ブログの記事が長くなりますが、現在[*03]の貯水量(参照:かながわの水がめ – 酒匂川水系貯水量)も記録しておこう。

8月の初旬に書いた記事よりもさらに貯水量が減り、一時期ハラハラしていました。が、ここにきて水位下降の勢いが弱まったのでしょうか。今週末は台風18号が上陸する可能性もあり、被害が懸念されますが貯水量の動きも気になります。

話はだいぶ逸れました。結局、牧場を1周したものの、牛を1頭も見つけられないまま下山したのです。ただ、怪しいのが下山途中に現れた「関係者以外立ち入り禁止」のエリア。

この先に牛がいるような気がしましたが、立ち入り禁止なのは何か理由があるから[*04]。とりあえず、このエリア全景を写して帰宅しました。

帰宅後、その写真をみていると…。

あっ。この小屋にいるツブツブ。もしかして…。

多分、「牛」。2番目のお目当てである「牛」は遠くの方で猛暑をしのいでいたようです。もっと間近でみたかった…。

ということで、大野山乳牛育成牧場。

牛こそ出会うことができませんでしたが、植物の観察はいくつかできました。3つ目の目標は、問題なく達成です!次回、少しずつですが投稿していきます。

  1. 一般的には、1000メートル標高が高くなるとマイナス5~6度になるそうです。大野山は標高723m。4度くらいは涼しいのかもしれません。 []
  2. 言っておきますけど、僕は2メートルの脚立のうえで足がすくんでしまう、典型的な高所恐怖症男子です []
  3. 記録時:2013年9月13日 []
  4. ただでさえ、高所恐怖症で足がすくんでいるのです。風も強いし、落雷もコワい!実は一刻も早く下山したかった []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。