まさか、大人になってからアサガオの種をワクワクしながら植えるとは夢にも思っていませんでした。
アラサー男子、アサガオの種を蒔く
アサガオの種は初夏に蒔くほうが良い?
昨年、入谷の朝顔まつりで購入したアサガオ。
これが昨年の秋に種が取れた[*02]のです。それをしばらく、我が植物ボックス(ただ単にボタニカル模様の缶です)に保管し、冬を越しました[*03]。
そして4月。いざ植えようと思うと、こんな一文に出会います。
朝顔の種のパッケージには、ほとんどの場合、朝顔の発芽適温が20℃~25℃であること、暖かい地域でも5月に入ってから種をまくことなどが書かれています。経験から言えば、朝顔は気温25℃の環境で短期間に一気に発芽させたほうが、より元気に育ちます。
逆に発芽に必要な適温以下の環境で種をまくと、発芽に時間がかかりすぎて、種が腐ったり、発芽しても軟弱な苗になったりしますので、気をつけてくださいね。目安としては、地域にもよりますが、ゴールデンウィーク以降からと考えていただければ大丈夫です。
ちいさくコンパクトな朝顔に育てたいときには、種まきの時期を6月中旬頃まで遅らせます。ただし朝顔の花を楽しむ期間を考えると、7月頃までが限界と考えたほうがいいでしょう。
引用元: 朝顔の育て方 … 朝顔の種まきの方法とコツ – 鉢植えに咲く花づくり
アサガオの種を蒔くタイミングは初夏が良いのだそう。ここは一旦、缶から取り出したタネをしまい直し、6月まで待つことにします…。
アサガオの種まき、実はコツがいる!?
そしてつい先日、アサガオの種を蒔いてみたのです!
まずは蒔き方をネットで確認。さすがはアサガオです。蒔き方だけでも沢山のウェブページがヒットし、どれに従えばいいのか分からない…。
とりあえず今回は、種苗業者さんのページを参考にしました。
ここに書かれていたのは「芽切り」という方法。種の発芽を助ける作業をしてあげることで、発芽率をあげるというのです。ウェブページを読めばその結果は一目瞭然!
昨年の、6月下旬に無加温、雨よけビニールハウス内にて実施いたしました、写真の通り、種子に傷をつけてから蒔いた場合、発芽が一番早く揃いました。
引用元: 日本農産種苗株式会社 -しば部長の菜園作り豆知識-
種を蒔く前に、「へそ」とよばれる部位以外のどこかを、白い部分が見えるまで削り傷をつけておく…。そうすることで発芽する確率が増すというのです。なるほど、この方法を使わない手はありません!
意外と大変。「芽切り」の作業…。
…って、この作業が意外と労力を使います。なぜなら種が固いこと固いこと…。さらにいえば、小さい種を摘まみながら、その一部をヤスリにこすりつける作業の難しさと言ったら…。
削っても削っても種の白い部分が見えてこないので、つい、強めに種をこすりつけてしまう…。そうすると、いつの間にか自分の爪の先端部分や、指の皮の先を研磨してしまうのです。
結局、9粒の種に傷をつけるのに、30分ほど時間が掛かってしまいました…。
今度やるときは、ヤスリではなくて、カッターで傷をつけてみよう…。そんなこんなで、さっそく鉢に植えてみます。
あとは芽が出るのを待つだけ…。と思っていましたが、このとき僕は、ある間違いを犯していたのです…。
皮かむりはダメよ
播種から数日後、種から芽が出てきました。
これ、結構感動します!1年間、缶のなかに閉じ込めて、半ば忘却の彼方にあったもの。それがいま、天に向かって葉を開こうとしているのです!葉を開こうと…。
葉が開きません。
なぜなら、生えてきた葉に種の「殻」が覆いかぶさり、葉の力だけでは殻を破ることができないでいるようなのです。あとあと調べると、この現象を「皮かむり」というようで、実は種の植え方にコツがいるみたい。
朝顔の土が用意できたら、いよいよ種まきです。用意した土に約1cm~2cmの穴を空けて1鉢に1粒ずつまきます。種の向きは、丸いほうが上です。このとき種を45度に傾けて土にまくと、種の皮が芽に覆いかぶさってしまう”皮かむり”を防ぐことができます。
引用元: 朝顔の育て方 … 朝顔の種まきの方法とコツ – 鉢植えに咲く花づくり
それはそうとして、男性諸君にとってこの「皮かむり」という言葉には敏感にならざるを得ません。まさかアサガオを栽培しようとするときに、ソコを指摘されるとは夢にも思わないはず。
その後僕は、あらゆる念を込めて、葉にかぶさっている皮を取り除いたのは言うまでもありません。
今年も花を咲かせたい!
皮をむいた取り除いた後は、ゆっくりですが順調に育っているようです。
ある程度の大きさにまで生長したら、今年は地植えで栽培しようかと計画中。
自宅の庭には、ちょうど目隠しのためのラティスがあるので、そこに蔓を巻き付けていこうかと…。なるべく大きくさせてみたいのです。
というか、成人式を終えたあと、高揚感を伴いながらアサガオの種を蒔くなんて誰が想像したのでしょうか。もっとも現在、各地の園芸店では苗が販売されていますが、やっぱり、種から育てたほうが愛着が湧きます。
どんな花が咲くのかも想像がつかないのも、楽しみのひとつですね!
8月。地植えにしたら花が咲いた!
追記です。
その後、庭に植え替え、朝顔の成長を見守っていました。
隣には「咲き分け朝顔」という西洋アサガオを地植えにし、その横で前年に購入した朝顔の「子孫」を栽培。
結果は、
- ぽつりぽつりと花は咲く
- 花の柄は親と同じ
- 西洋アサガオに比べるとすぐに花が咲かなくなり、あっという間に枯れた
- 種はよく採れる
といったところ。
若干生命力が西洋アサガオに比べると劣り、貧弱。
とはいえ、それだからかどこか品があるように感じます(笑)。
咲き分け朝顔の投稿にも書きましたが、どんな風に、どんな場所で栽培するのかによってどんな種類のアサガオの育てるかが変わるのだと感じます。
どちらかというと、適度に手間暇の掛かるこちらのアジサイを育てる方が、僕は好きかも…。
こうしてアラサー男子の朝顔栽培はあっという間に幕を閉じていったのです。
夏よ、サヨナラ!