繁忙期の5月。遅くまで一人、職場で仕事をしていると腹がグルルと鳴る…。時計を見ればすでに夜の8時。何も食べていないことに気が付いて、ボケっとしながら近くのコンビニへ。
いつものカップラーメンとお茶を買い、レジへ並ぶと、新しいカップラーメンが山積みにされています。
「ん?野菜ラーメンかな?」
疲れで視界がかすんでいますが、よくよく目を凝らすと何か違う。いや、カップラーメンではない!正体はコレでした。
ファミリーマートで販売中の野菜栽培キット「育てるヤクミ」でした…。
ファミリーマートで購入した野菜栽培キット「育てるヤクミ」を育てる
夏は「ネギ」の需要が高まる
価格はおよそ500円。気づいたら、カップラーメンと一緒にこの栽培キットがレジ袋に入っていました…。購入したのは「葉ねぎ」です。
実は僕。毎年この時期になると、新鮮で根の付いている葉ネギをスーパーで購入し、庭にそのまま植えています。というのも、納豆やソバ、そうめんなど、この季節は薬味としてのネギの利用が格段に増えるから。
葉ネギをそのまま植えるのもいいけれど、タネから育てるのも面白そうです。
「育てるヤクミ」キットの中身
そして、5月中旬のこと。買ってきた栽培キットの封を開け、さっそく下準備をはじめます。
中身はこんな感じ。
ざっと記すと、
- 取扱説明書
- 葉ネギのタネ
- 膨らむ土
- 肥料
- 鉢になるカップとそのフタ
の5つです。
土をほぐす①
カップのフタは重要!
まずはカップの下に、カップのフタを敷きます。そう。このカップのフタ、何気に捨ててしまいそうですが、かなり重要な役割を担ってくれるのです。その理由は、
- 膨らむ土を膨らますときに、大量に必要となる水を受け止めてくれる
- 発芽後、土は常に湿った状態にする必要があり、水を張っておくことで保水性が高く保たれる
などがあります。なので、捨てないように!
土をほぐす②
ほぐすための水は、土1:水1くらい
カップの下にフタを敷いたら、カッチカチに固まった土をカップに投入。
今回は水で膨らませます。以前、カーネーションの栽培キットでも同様の土を膨らませているので、コツはバッチリ押さえています。それは、膨らむ土は大量の水を要するということ。感覚的には土1に対して、水1です。そのくらいの水を含ませてやっと、柔らかくなってくるのです。
それを踏まえ、いざ注水!
生き物みたいに、どんどん膨らんでいきます…(;’∀’)
実に楽しい!
土をほぐす③
割り箸よりフォークが便利
ある程度膨らんで来たら、水をつぎ足しながら、ほぐしていきます。僕の場合、カーネーションの時と同じように、フォークでかき回します。このとき「割りばしが良い!」と他ブログで言及している人がいますが、この状態ではまだ土が固いです。力を入れすぎると箸が折れるし、普段使い慣れているフォークのほうが断然、ほぐしやすいですよ[*01]。
種をバラまくという選択
ほぐし終えたら、あとは種まき。説明書には、
10~20粒ほどバラまきするか、等間隔の4~5ヶ所に5粒程度点まきします。3~5㎜程度に薄く土をかけて軽く押さえます。
とあります。僕はバラまきを選択。
写真には種が見えていませんが、これで播種終了です。
「育てるヤクミ」の成長過程
播種から約1週間後
種まきから1週間もすれば、どんどん発芽していきます。
発芽したあとのスピードって早いです。朝には何もなかったのに、仕事から帰ってくるとポツポツと芽が出ていたりして。じ~っと観察していれば、なんだか超低速で動いているかのようにも見える!
播種から8日後
さらに種まきから8日後にはコレ!
種の殻を帽子にしたその姿が可愛らしく思えてきて、ちょっと時間ができたらすぐに観察…。早く伸びないかと置き場所を考えてみたり、鉢底の水を排水したり…。
もうすぐ30歳のおっさんでもワクワクしてしまうので、小学生など、子供の情操教育にはピッタリかも!ベランダやキッチン横の窓でも栽培できるのも良いところです。
播種から半月後
僕が気を付けたこと
そんなこんなで、栽培から半月ほど。
だいぶ伸びてきました。
栽培に気を付けたのは、とにかく水を切らさないこと。付属の膨らむ土は保水性が高いので、あまり心配は要りませんが、この土のデメリットは土が乾くとキュッと収縮して固くなります。
そうなると、根が損傷してしまうのか、一気に枯れ出します。水やりを忘れても、そうなる前にしっかり水を与えていれば大丈夫です。僕の場合は1日1回、出勤前の朝に水やり。もちろん、フタに溜まった水はその都度、捨てました。
また、東側のあまり直射日光が入ってこないスペースに置きました。後ろにチランジアがあるとおり、あまり日が強いと葉焼けしてしまいそうなので、半日陰な場所に置いています。
播種から1か月後
肥料を与える
さらに1か月後。
葉ネギの茎も太くなり、後方にあるチランジア・キセロの高さを越してきています。この頃になると、付属の肥料を与える必要があります。
説明書には、
土には初期生育に必要な肥料分は含まれていますが、タネまきから30日を目安に付属の肥料(マイガーデン ベジタブルS)を土の表面にまいて下さい。長く栽培が楽しめて収穫量が増えます
とあります。すでに1カ月経ちましたので、先日肥料を与えました。
この肥料の良いところは、すでに1回分の分量で調整されているところ。とくに何も考えず、種を蒔いた時のようにバラマキました[*02]。
播種から1カ月と1週間後
現在の葉ネギの様子
そして現在の葉ネギの様子。
再びの説明書には、
草丈が25~30㎝程度まで伸びたら、株ごと抜き取って収穫するか、5㎝程度残して刈り取り収穫すると、再び葉が伸びはじめて長く楽しめます。
とあります。ただいまおよそ20㎝くらい。僕は葉を切って収穫しようと思います。ただ、食べるにはちょっと細いかな…(笑)。
そうめんやソバなど、夏に食べると格別に美味い食材が多くなってくる頃です。まだまだ収穫サイズには及びませんが、与えた肥料の力でグンっと生長を加速してほしいもの。収穫が待ち遠しい!