サボテンの『水やり不用説』はどこから来たのか。そしてどこへ行くのか。

つい先日、久々に耳にした言葉に、僕は一瞬、思考が止まりました…。

サボテンに水遣りは不要?

未だに耳にする「サボテンは水をあげなくても良い」

「サボテンって水をあげなくても良いって、言いません?」

とある女性が吐いたこの一言に、僕は強烈な衝撃を受けるとともに、どこか懐かしささえ感じたのです。

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それは何故か。

サボテンに水をやらないという間違った見識が未だにあるということ。

そして、サボテンに水をあげなくても良いというのは、僕自身も、子供の頃によく聞いていたからです…。

断水。それはサボテンへの偏見です

以前、このブログにも書きましたが、サボテンに水を遣らなくても良いというのは、偏見です。デマです。

断水。それはサボテンに対する偏見です

2013.04.16

実際はサボテンに水遣りは不可欠です。飯島健太郎氏の著書「サボテンライフ」には、

たとえば、丸々と太ったサボテンに一滴も水をやらずにいるとどうなるでしょうか?それは非常にゆっくりとミイラになるのを待つことを意味します。なかには、その状態でも数年間生きていたという記録もありますが、それは結果としてその期間耐えることができただけであり、生長していたわけではありません。元気に生育させるためには、水分供給は必要不可欠なのです。

引用元:サボテンライフ

とあります。サボテンに水を与えなければ、確実に枯れるのです…。

では、普通に考えたら当たり前なことが、なぜ捻じ曲がったまま伝えられているのでしょうか。

水遣り不用説はどこから来たのか

何気ない会話から伝承される「水を遣らない」風潮

僕の記憶を、頭の片隅から引っ張り出してみると、親世代から「サボテンは水をあげなくても良い」と教えられたように思います

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家族の中に園芸を趣味とする人間がいない場合、きっとその傾向は強いことでしょう。また、「空気中の水分でコト足りる」などと教えられたこともあります。

どちらにしろ、身近な人から間違った栽培方法を教えられ、無残にもサボテンを枯らしてしまう…。そういう人は少なくないのではないかと思います。

サボテン=砂漠に生きるイメージから?

皆さんは学生の頃、授業の中で「サボテンは雨の少ない環境でも生きていける」と教えられませんでしたか?はたまた「砂漠に分布するサボテンは…」などと砂漠と関連付けられませんでしたか?

どうしてか、このイメージがどんどん膨らんでしまい、最終的に「水が要らない」に繋がったような気もします…。

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そこで提案です。この先行してしまう勝手なイメージに歯止めをかけるためにも、教科書のほんの一部に「サボテンくんも水が欲しいんだよ!」みたいなコラムを載せるのは如何でしょう!(;’∀’)

「断水期間」から派生した?

サボテンは江戸時代から栽培され、日本では歴史ある植物のひとつです。そのため、栽培方法はかなり古くから確立されていたと思われます。

もしかすると、その過程で「断水すると良い」という、いわば栽培のコツがいつの間にか「断水しなくてはいけない」となったでしょうか。

そして最終的には、「水をあげなくても育つ」という風潮が流布された…。う~む。これはちょっと、強引な憶測ですかね…(笑)。

僕の憶測。意地の悪い植物屋の助言

さらに強引な憶測。コツさえ分かれば、サボテンは比較的栽培しやすい植物です。さほどのことがなければ、オーソドックスな種類であれば枯れることはありません。

そうなったとき、誰が困るかといえば、サボテンを販売する業者たち。この人たちが、あえて「水やりはしなくても良いんだよ」と教えながら売った…。

これをやれば、ひとたび回転率は上がるだろうけれど、永くは続きません…。いつかは客にバレます。なので、これは憶測の域を出ない、クソ程な憶測です。

水遣り不用説の最たる被害は「エアープランツ」

話は少し変わって、サボテン以上に「水の要らない植物」と耳にするのは、エアープランツ。最近だと大手園芸会社のSNSに堂々と「空気中の水分で育てられるのを知っていますか?」と書かれ愕然としたものです。

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おそらく「エアープランツ」という名称が足を引っ張っているのかもしれません。が、もちろん、エアープランツだろうが、水遣りは必要です。

ところが、こんなふうに偉そうに書いている僕も、はじめのころは水遣りが不要だと思っていました…。恥ずかしい話です…(*01)

恐らく、園芸に触れたことのないひとたちが、間違った認識のまま、噂話のように異なる事実を広めることが問題。園芸に触れさえすれば間違いに気づくのですが、縁がなければそのまま広め続けることになるのです…。

水遣り不用説を正すことができれば…

女子「アタシ、サボテンも育てられない!」

話は戻って、サボテンに水をあげなくても良いと発言した女性。その後に続いたのは「アタシ、サボテンも育てられないんですよね~…」という言葉。

するとそばにいた男性が「いやいや、サボテンも育てられない女って、ヤバxihsぢhgfshh…」などとツッコミを入れたのです!

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そして僕は思いました。女性の晩婚化、ひいては日本の少子化は、この誤ったサボテン栽培法に一因があるのでは!?と…(笑)。

サボテンに水をあげていれば、サボテンは枯れなかったかもしれません。サボテンが枯れていなければ、もう少し自分に自信を持てるかもしれません。自分に自身が持てれば、彼氏を家に呼ぶことができるかもしれません…。彼を家に呼ぶことができれば…

おっと、ここから先は、Google大先生にペナルティーを喰らいそうなので書きません

話半分で書いていますが、少子化を食い止めるには、実は小さなところから改善していくことも必要なのではないでしょうか。また、巡り巡って、関係ないような部分が影響していることもあるのでは…。

またひとり、彷徨える乙女を救ってしまった…。

そして僕は彼女に言いました。サボテンに水をあげることから人生が変わりますよ、と…。

おしまい。

この記事の脚注

  1. エアープランツはむしろ、水遣り頻度が多い方が、健やかに育つように思う今日この頃です []
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