西畠清順さん『ひとの心に植物を植える』講演に行ってきました!「ナマ清順」さんに感動。想像通りの方でした!

未だ興奮冷めやらない!

清順さんの講演会に行ってきました!

日頃よりファンであると公言している西畠清順さんの講演へ行ってきました!ついに、ついに「ナマ清順」さんをお目にかけることができたのです!

場所は日比谷図書文化館。19時からの講演ということで、仕事を早めに切り上げてやってきました[*01]。

ということで、講演の感想を記しておこうと思います。

植物を心に植えて、植物好きを増やす

まず、テレビ・ラジオ・書籍などで見聞きする清順さんと、ホンモノの清順さんとは想像していたのと変わらないなぁということ。熱意のカタマリを感じるし、本で読むときと変わらないユーモアもあり、リアルでも清順さんは清順さんなんだなぁ…と(笑)。

講演のほとんどは清順さんのこれまでの活動をご本人が紹介するというもので、そのなかでみんなに植物好きになってもらいたい…。清順さんの講演は終始一貫して「植物好き」を増やすということを伝えるものでした。

講演の最初、参加者にこう問うのです。

―あなたが通勤で利用する駅に植物はありますか?それは何の植物だか答えられますか―

これ、植物の名前をパッと言える人は少ないかと思います。むしろ、どんな植物があるかどうかさえ思いつかないひとも多いのでは?

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さらに、

―あなたが家を出て、最初に目にする植物は何ですか?それは何という植物ですか?―

最初の質問と同じで、答えられないひともいるはずです。そのくらい植物の存在を忘れてしまっている。驚くほど身近な存在なのに…。

それは何故か。清順さんは断言します。「その人に植物が植わってないから」と。

ひとつの植物がきっかけに

そんな清順さんも21歳のころまでは梅と桜の区別もつかないほど、植物には興味がなかったそうです。ところが、ボルネオ島のキナバル山で衝撃的な植物との出会いを経験。すべてはそこからはじまっていったのです。

ここで僕のハナシを書くのは大変心苦しいのですが、僕も祖母から貰った「カネノナルキ」という植物を知ってから堰を切ったように植物を好きになりました。このブログを立ち上げたときもこのように書いています。

植物へ関心のない頃は、特に気にも留めなかった草や花。けれど、たったひとつの植物と出会ってから、堰を切ったようにいろいろな植物を知りたくなってしまった…。

引用元:ボタニカログは植物雑記ブログです | ボタニカログ

清順さんのいうハナシは共感せざるを得なくて、ひとつの植物に出会うことで、世界は広がる。多分、植物好きなひとは同じように「きっかけの植物」ってあると思うのです。

植物はあらゆるジャンルを超えてひとの心に入る

また、共感というワードでは、こんなことも。

世界のVIPが集まる会議で清順さんが会場の装飾を担当。そこで「人種・性別・宗教などあらゆるジャンルを飛び越えて、植物はひとの心に入る」と感じたそうです。

photo credit: Red tulips via photopin (license)
photo credit: Red tulips via photopin (license)

母国の植物が置いてあるとか、美しい花が咲いているとか、それだけで同じ感性を共有できる。そして植物はひとを集め、コミュニケーションがとれ、人と人との距離すら縮められる。

清順さんの奥底には、そんなフィロソフィーがあるのだそうです。その上でこれからは如何に「有機的な時代」に変革させることができるのか…。いま、清順さんの取り組んでいるプロジェクトにはこんな理念も埋め込まれているのですね。

サイン本をゲット!眺めるたびにニタニタ笑ってしまう…

ほかに、現在街で目にするほとんどの植物は「流通」に乗ったもの。清順さんは流通に乗らない植物を集め、それを活かして、ひとの心を動かすメッセージを伝えたい…とも。

あとは、今までのプロジェクトや、これから清順さんが関わる事業など、いくつもの裏話を聴けましたヨ。

そして何より、コレ!

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清順さんのサイン入り書籍です!!

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これだけで講演に行った甲斐があります!

ちなみに「はつみみ植物園」は…?

サインをしてもらうあいだ、お節介ながら「はつみみ植物園[*02]))」はいつ発売されるかを訊いてみました[*03]。すると

「耳が痛いんやけど、執筆の進み具合によるなぁ~。予定としては4月ごろを考えてます~」とのこと。世界中を旅して仕事する中で、自分で本を書く。しかも、ハイクオリティ。

ブログ時代からの清順さんファンですが、トークもライティングもそつなくこなす。一層、清順さんのファンになりました。

4月以降に延びても、僕は発売を楽しみに待っています!そして植物ウンチクなどに活用したい(笑)!!今後の活躍に期待しています!

  1. そのために、このことが後日、大問題になったのはココだけのハナシ []
  2. 「そらみみ植物園」の第2弾と目される本です。「そらみみ植物園2」かと思っていましたが、正しくは「はつみみ植物園」なのですね。訂正します []
  3. 今考えるとだいぶ失礼。 []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。