断水。それはサボテンに対する偏見です

以前、僕が働いていた職場では、どういう訳だかサボテンがプレゼントに使われていました。
隣の席の上司は、暗い部屋の机の上にサボテンを置き、さらには断固として水遣りをしません。
「サボテンは砂漠の植物だから、水をあげなくていいんだよね」
そう言っては、眺めるだけ。
いくらサボテンとはいえ、水は要るだろうと、何度か進言しましたが、聞き入れてもらえず。
その後すぐに退職したので、サボテンの生死は不明です。

a0990_001330_m

そういえば、枯れる…じゃなくて、カレル・チャペックが、

わたしがこの一派を宗門に帰依する信徒だというのは、彼らがひどく熱心にシャボテンを栽培しているからではない。それだけなら、夢中になっているとか、常軌を逸しているとか、マニアだとか言えばすむ。宗門に帰依するということは、夢中になって何かをすることでなく、夢中になって何かを信仰することだ。

(中略)

ある者は、水をやらなければいけないと言い、ある者は、やってはいけないと言う。

引用元:園芸家12カ月-中公文庫-カレル-チャペック

と書いていたのを思い出します。

まさに的を射た表現だと思う。
サボテンは冬に育つとか、春・秋に育だつとか、様々に言われて、どれが正しいのか分からない。
生長期さえも分からないのだから、どうしても手がでませんでした。

ところが昨年。
いまの職場の上司に、「魔除け」の意味を込め、サボテンを贈りました。
事務所の窓際で育てることになったのですが、それがなかなかカワイイ。
しかも、案外難しくはなさそうなのです。

「これなら僕にも育てられるかもしれない…!」

こうして僕は、サボテン栽培を決意しました!
が、新しい挑戦というのは紆余曲折がつきものです。
続きは長くなるので、また後日。

園芸家12カ月 (中公文庫)
posted with ヨメレバ
カレル チャペック 中央公論社 1996-03-18

スポンサーリンク