最近、流れてきたニュースの中にこんなものがありました。
不思議な姿に魅了されるファン多し
実は今、このビカクシダにハマる人たちが増え続けている。先日、月間ユーザー3億人を超えたinstagramでは植物の写真をアップする人たちも多いのだが、最近特に投稿数を伸ばしているのがビカクシダ。「#ビカクシダ」のタグで検索すれば沢山の画像が目に飛び込んでくる。中にはビカクシダばかりをコレクションし、部屋の中がジャングルのようになっている人も…。
引用元:インテリアの最新トレンドは多肉系からシダ系へ [T-SITE]
確かにここ最近、良く見かけます。園芸店だったり、インテリアショップだったり…[*01]。
確かに流行っているカモ!変なフォルムのビカクシダ
「ビカクシダ」と訊いて思い当たるブログ
僕がはじめてビカクシダという存在を意識したのは、このブログ。
ブログ名はさることながら、中身もかなり専門的で勉強になります。何しろ著者のTさんは、90年代よりビカクシダなどのあらゆる植物をネット上に記録しているそうで、その「植物愛」に脱帽です。
ビカクシダの概用
そもそも、ビカクシダって何だろう…。僕自身も栽培したことが無く、勉強がてら調べてみました。
プラケティリウム
Platycerium(ビカクシダ属)世界の熱帯、亜熱帯に15種が分布し、アフリカからマダガスカルとその周辺に6種、東南アジアからオーストラリアに8種、南アメリカに1種が知られる。
樹幹や岩上に着生する着生植物。葉は光合成と繁殖を受け持つ普通葉と、植物体の基部を覆い腐葉を貯める働きをする巣葉(そうよう)の2型に分化している。普通葉は単葉に比べて細長く、ふつう先が叉状に分かれ、裏面に胞子嚢がつく。単葉は比較的幅が広く、切れ込まないか、先だけが浅く分かれ、株元に重なり合ってついている。
引用元:観葉植物1000―種類の特徴から上手な栽培・管理の仕方まで
また、ビカクシダという名前については、
ビカクシダは「コウモリラン」と呼ばれることもあるが、蘭ではなくてシダの一種。なので、ここではひとまずビカクシダという名前を推奨しておきたい。「ビカク」というのは鹿の角のこと。つまり、意味としては「鹿の角のような形のシダ」ということになる。実際の姿を見てみれば、なるほどと頷くはず。
引用元:インテリアの最新トレンドは多肉系からシダ系へ [T-SITE]
とあります。
ビカクシダの栽培方法
栽培方法は、案外簡単らしく、ビカクシダは寒さに強いそう。水遣りを控えれば、越冬温度は5℃とも0℃とも書かれています[*02]。
水やりに関しては、鉢ならばバケツへ投入。ヘゴ仕立てなら、ヘゴの裏面から水を与えるのだそう。ただし、過湿になると腐ることがあるので、要注意。
フムフム。…意外と育てるのは簡単かもしれない。
ビカクシダにまつわる「変だからカッコいい」ポイント
そんなこんなで、ビカクシダを追っていると、その人気にはひとつのあるロジックが隠されていると気付きました。それは「変だからこそカッコいい」というキーワード。以下に具体例を3つ挙げます。
- 世の男性が草食男子と呼ばれて久しいですが、そんな謂われを飛び越えて、植物を育ててしまう男子[*03]が「変だからこそカッコいい」。すぐに花を枯らしてしまう女子からは「女子力高い」と一目置かれる存在になるかも?趣味に打ち込んでいる男性は、とても輝いて見えるだろうし。
- 栽培が難しそうにみえる「変だからこそカッコいい」珍妙植物を育てている男子って、女子からみたらスマートに、そして知的に見える、と思う。さらには珍妙だからこそ、植物に「高級感」があるようにみえるのも、女子のトキメキに拍車をかける可能性アリ。
- インテリア空間へ装飾しやすいという植物らしからぬ「変だからこそカッコいい」。明るい室内であれば十分に育てられる容易さもエレメンツとして配置しやすい。吊るされれば、室内のフォーカルポイントになりえるので、スタイリッシュな部屋へと変貌させることができる。
もっとも、ここに挙げたのは(人生の98%を彼女なしで過ごしている)僕の妄想でしかありませんが…。
来ているのか!?「シダブーム」!
とはいえ、ビカクシダのその独特なフォルムだけをとっても、どこか不思議で、エキゾチックで、魅力的な要素があるのは間違いありません。
この珍妙なビジュアルを理解し、本当に栽培が容易であれば、もしかしたらシダブームが来るかもしれません…。僕もちょっと、興味が湧いてきましたよ…!
- マニアックな話ですが、「そらみみ植物園」の清順さんがリストアップした植物のなかに「コウモリラン」との記載もみつけました!ほんと小さくだけど。 [↩]
- 参考:観葉植物1000―種類の特徴から上手な栽培・管理の仕方まで。ジャワやニューギニア原産の10℃以上に保つ [↩]
- 草育(そうそく)男子とでもいいましょうか [↩]