生命の星・地球博物館で開催中の『日本のスゲ勢ぞろい―撮って集めた269種類―』展へ!

通勤途中の駅にこのポスターが掲示され、ずっと気になっていました。

企画展「日本のスゲ勢ぞろい-撮って集めた269種!-」へ!

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駅を利用する度に気になって気になって…。そして昨日、仕事も休みだったので行こうと決意したのです。

2015年度企画展「日本のスゲ 勢ぞろい -撮って 集めた 269種」|神奈川県立生命の星・地球博物館

「スゲ」ってどんな植物?

そもそも「スゲ」ってなんでしょうか。公式ホームページには、

スゲ(カヤツリグサ科スゲ属)は、世界中から約2000種が知られており、植物の中ではもっとも大きなグループです。日本は狭い国土にもかかわらず269種が分布しており、高山の岩場から砂浜、森林から湿原まで、さまざまな環境にそれぞれ異なった種が生育しています。森林や岩場に生えるスゲの中には、きわめて狭い範囲にしか分布していない種もあります。ある地域に限られて分布している生物種をその地域の固有種といいますが、スゲ属植物には日本の固有種が約90種も含まれています。

引用元:日本のスゲ 勢ぞろい -撮って 集めた 269種!― | 神奈川県立生命の星・地球博物館

とあります。たしかに「スゲ」ってあまり馴染みもないし、意識したこともありません。

ただ、どんな植物なのか若干気になるのと、ポスターがカワイイのと、誰もが思いつくであろうダジャレをウンチクのなかで使いたいがため(?)に行ってきました。

会場は『生命の星・地球博物館』

開催会場は「神奈川県立 生命の星・地球博物館」。

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地球の歴史を扱った展示が主で(*01)、スゲの展示のみなら無料で入場が可能です。

それでは入場~。

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全種類のスゲ標本展示は全国初!

入ってすぐに「菅笠(スゲガサ)」を被ったキツネが出迎えてくれます。

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実は、スゲの利用法としては「笠(かさ)・蓑(みの)・縄(なわ)」で、営利目的で栽培されるのはこの「菅笠」ぐらいしかないらしい…。

そんな植物でも種類は豊富。我が神奈川県にもこんなにもたくさんのスゲが生えているそうです。

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今回、日本のスゲ269種類の全種展示は全国でも初の試みではないかといわれ、古くは約90年前の標本もみることができました。

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それだけでなく、標本ひとつひとつに写真も掲示。派手な花の咲かない目立たない植物だけれど、「穂」などは結構綺麗なんだなぁと感じます。

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ポスターにもあった「谷地坊主」って?

僕が気になったのは、あのポスターに書いてある「谷地坊主」とは何かということ。これも展示内で解説。

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人工的につくられたものではなく、スゲが凍結や水による浸食で自然に盛り上がった状態のことを言うそう(*02)。標本にも「やちぼーず」と記されていて何だかゆるキャラみたいな扱いです(笑)。

詳しくは、生命の星・地球博物館の広報誌『自然科学のとびら』で勝山輝男さんの解説を読むことができます。

「スゲ」づくし…!

他には絶滅危惧種の実物のスゲがあったり、

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菅笠をかぶって写真を撮れるスペースも。この場所はひときわ賑わっていました。

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この展示こそが「スゲぇ~」と思った

正直なところ、地味な植物だなぁ…という感想は否めません(笑)。でも却って、こういった小さな植物を探し、集め、保管するという作業がどれだけ大変なのかというのが感じられる展示でした。

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標本についているデータをみると、日本全国から採集され、しかも多くの人がずっと前から関わっているのです…。森や林の一角にワサッと生えている植物を「これは!?」と見つけ出すのを想像すると、まさに「スゲぇ~」と思わざるを得ません。

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それについて言うのなら、今回の展示を企画した学芸部長の勝山さんの書籍「日本のスゲ」。

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横山さんが1990年ごろから生態写真を撮りため、2005年に初版が発行。さらに今年の2015年に新種も盛り込まれた増補改定版が刊行(*03)。長遠な時間と成果に「スゲぇ~」だけでは片付けられないものがあります。驚嘆。

展示は2016年2月28日まで

この展示は2016年2月28日(日)まで。常設展とあわせて足を運ぶのもオススメですヨ~。

この記事の脚注

  1. 神奈川県の小中学生は遠足などでここに来ます。僕もここへ来たのは小学生の遠足以来です。当時はアンモナイトの化石に触って大はしゃぎしたのを覚えています(笑) []
  2. 有名なものとしては釧路湿原の谷地坊主。こちらは観光資源にもなっているそう []
  3. 博物館のミュージアムショップで販売されていました []
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