小田原フラワーガーデンへシダ(羊歯)植物記念展に行ってきました!

10月13日。小田原フラワーガーデンに行ってきました。目的は「第5回・シダ(羊歯)植物記念展」です。題名には第5回とありますが、僕がお邪魔するのは今回が初めて。結論から言えば、行って良かった展示会でした。

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まず驚くのは、温室館内全体にシダ植物が展示されていること。そもそも、シダ植物は似た姿形をしたものばかりで難しいし面白くないと思っていました。が、展示されている植物のひとつひとつに個性があり、葉の形、厚み、胞子のうのあり方など、それぞれ違うのです。

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あまりに違うので、これもシダ?あれもシダ?とバリエーションの奥深さに感激してしまいます。

また、展示されている植物はどれも元気。葉のツヤや色がとてもきれいです。展示されている株は、どれも大切に栽培されているものなのだと感じました。

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観葉植物としてよく見かける「アジアンタム」や「オオタニワタリ」も、シダ植物なのですね。こうやってみると、他にも観葉植物として扱えそうな植物がたくさんありましたが、栽培が難しいのかもしれません[*01]。

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また、高校の生物で習う「生活環」。コケやシダのところで突然、動物みたいに精子がひとりでに泳ぎだし「えっ?植物なのに?えっ?」となる。さらに「有性生殖」がどうたらで「減数分裂」がこうたらで…大パニック。頭の切り替えができなくなってしまうのです[*02]。

そんなときにこの展示があれば…。理解の一端になったかもしれません。もう生物のテストで点数を取ることはできませんが、非常に勉強になりました。

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当日フラワーガーデンでは、3連休のためか割と大きな催し物を開いていました。その一部にフラダンスも…。

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シダ植物をナメながら撮影。雰囲気がちょっと南国っぽくなった気がします。…気がしませんか?[*03]。

さらに1階の展示ブースでは、押し花体験やシダグッズなど、貴重な品々をみることができました。

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過去の展示会ポスター。

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こうしてみると、シダの形は映える。数年前にインテリアデザインにおいて、ヤシやらモンステラのイラストが入ったファブリック類が流行りました。葉に切込みが入ると、どこか南国っぽくなって雰囲気が一変します。何でだろう。

標本も然り。学術的に展示されているのですが、どことなく格好いい。

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空間全体がエキゾチックな雰囲気になるのです。とはいっても、独特の「地味さ」は否めませんが…。とにかく、インテリアモチーフとして一定の「空気感」をつくることはここでの再発見でした。

また、押し葉体験も行われていました[*04]。

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僕も「アジアンタム」と「コモチシダ」を用いてしおりをつくらせていただきました!と、その横に驚愕してしまう展示物が…。

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これ、シダ植物などの押し葉で描かれているそうです。他にも押し花絵などの展示もありましたが、どれも奥行があり、自然の造形物を重ね合わせているものだと思うと驚きです。

また、中池敏之さん(元国立科学博物館研究官)が作ったという、シダの芽生え模型。

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この日、中池さんが講師の講演会にもお邪魔しました。その内容については後日。

あとは、僕が最近非常に興味を抱いている「プラスチック樹脂」を用いたグッズも。

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ただいま、数人の方から情報を集めていますが、これがまた非常に面白い[*05]!

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いつか、紹介できたらこのブログに記録します。

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随分と長いレポートになってしまいましたが、それほど充実の内容だったということです。ただ、僕が勉強不足で、シダについてもう少し分かっていたらもっと面白かったのかも。

来年も開催されたら行きたいと思います。そのときまでには、シダのこと、もう少し勉強しておきます。

  1. シダ植物は水遣りの頻度が非常に多いようなイメージがあります。あとはアジアンタムは割と高い温度でないと越冬できないとか…。よく考えると、シダの栽培方法ってあまり聞いたことがありません []
  2. この部分、いまだにちゃんと理解できていません。 []
  3. しないか。 []
  4. よくみると、小さなのぼりの「花」という文字に、「葉」と書かれた紙が張り付けられています。手作り感がまた温かいなぁ []
  5. すでに「レジン」でつくるネックレス作成キットを購入しましたが、中身に何を入れるかが決まっていない(笑) []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。