『趣味の園芸』2017年2月号は「すごい、ラン」特集。確かに、すごい。

本日発売される「趣味の園芸」。一足先に読みました。

『趣味の園芸』2017年2月号は「すごい、ラン」特集。

ランって難しそう…

先に結論だけ書いておきます。これを読んで蘭に興味の沸かない人はいないってくらい、面白かった。

正直僕は、ランの栽培は難しいと感じています。盆栽と同じくらい敷居が高く、しかも栽培するための施設など準備が大変…。付言するなら金持ちの道楽とすら考えていました。

仕事先のオバちゃんとランのハナシ

でも最近、仕事先のおばちゃんが「あんた、植物が好きなの?アタシもランを育ててるのよ。母が脚を悪くして、アタシが世話するようになったんだけどさぁ~」と話しかけてもいないのに、話してきてくれます。

「水やり?そんなもん、気づいたときに遣ればいいのよ。ほら見てよ、今年も花が咲いてさぁ~」

そう言いながら見せてくれたガラケーの画面には、デンドロビウムの花が咲き誇っています。何色のどんな花なのか忘れてしまいましたが、立派なフォルムであったことは覚えているのです…。

「ずっと前に母が買ってきたのよ。それからもう、10年くらい経つかなぁ?放任主義で育ててるけど、毎年花が咲くのよ」

ガラケーの決してキレイとはいえない画質の画像を何枚も繰り出し、なんだか嬉しそうに語るおばちゃん。とても微笑ましい姿でした。

世代を超えて育てられるランと、その家族間の交流に憧れの念を抱いてしまうのです…。さらに、ランの花が咲いたら毎回、Facebookでその麗らかな姿を報告してくれる先輩も…。その人だって、家族が栽培しているのを実はこっそり楽しんでいるのです(笑)。

そんな出来事が積み重なって、なんだか毎年、華麗なその姿に出会える喜びを僕も感じてみたくなって、昨年ごろからランに興味を持ち始めています。栽培指南書(?)などもいくつか購入し、少しずつ勉強中です…(笑)。

そこに飛び込んできたのが、今回の「趣味の園芸(2017年2月号)」。誌面にも書いてあったのですが、ランの種類は世界で2万種!そのなかのほんの一部しか掲載されてはいませんが、読みごたえは抜群。

最近の「蘭研究」も記載され、初心者でも深い情報に出会える

中でも驚いたのは、ビー・オーキッドの記述。マルハナバチにそっくりな姿をしている理由は、昆虫とのハイブリッドである可能性が示唆されているのだとか[*01]。

事実は小説より奇なり。ぶっちぎりでSFの世界を抜いていますよね。これだけで、得意げにウンチクを語れそうです(笑)。

「流木づけ」などの方法が詳細に解説されているので、人気のディスプレイ法にトライできる

それと、読んでいて興奮したのが「流木づけ」のページ。いま流木付け、あるいは「ヘゴづけ」など着生植物を何かにくっつけて栽培する方法に注目が集まっています。

そのことについて以前、僕も悩んだことがあります。ビカクシダの仕立て方を決められなかったのです。

なぜなら、単に難しそうだから。いくつかのサイトで調べましたが、複雑に解説してあって、ビビり&チキン野郎の僕には1,000円のビカクシダを調理することに二の足を踏んでしまったのです。

結果、1年で2倍以上の大きさになり、管理に困る始末(笑)。できたなら壁にぶら下げて、格好良くインテリアディスプレイとして育ててみたかった…。

そんな僕にも、今号の解説は分かりやすく、かつ、簡単そうにレクチャーしてくれています。今年の春には、この方法でビカクシダの着生にトライしてみようと思います!ビカクシダだけでなく、ランにも…!

2月11日からの「世界らん展」の予習にもなる

さらに重要なのは、2月11日から東京ドームで開催される「世界らん展」。

世界らん展 日本大賞2017

世界らん展日本大賞2017 世界各地のさまざまなジャンルの蘭を集めて、皆様をお待ちしております。

www.jgpweb.com

この号では一部、昨年の復習ともなる情報も含まれていて、役に立ちます

昨年はどんなランが注目されていたのかを予め把握しておくことで、今年のらん展をより楽しめるかもしれません。

他にも耳寄りな情報が満載です。植物偏愛主義も終わっちゃったし、次回の定期購読はどうしようかと考えていましたが、もう1年、延長しようと思います…(笑)。

  1. 諸説あるそうです []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。