GreenSnapの新機能『教えて!カメラ』を使ってみた!画像認識技術で植物の種類を判定する!?

アライドアーキテクツさんの植物画像投稿アプリ、快進撃が止まりません。今度はなんと、植物を撮影するとその種類を自動で判別してくれるというのです…!これは試してみるしかありません…。

植物の種類を判定するアプリ。今も、今までにも…。

判定作業は人力!?植物判定器

その前に…。植物の種類を判定してくれるアプリは、国内外を含めていくつか存在しています。

国内で有名なものだとリクルートの『植物判定器』といったアプリが話題を呼びました。数年前、僕自身も利用させていただきました。

植物の判定は、かなりの高精度。ただし初回は無料なのですが、何度か使うと有料に…。さらに結果が出るまでは何時間が掛かるのです。きっと裏側では人力で植物の種類を判定し、その分時間やコストがかかってたのかもしれません。

「PlantNet Plant Identification」なるアプリ

海外製では他に『PlantNet Plant Identification』というアプリも。

「PlanetNet」は画像認識技術を活用し、スマートフォンで撮影した画像から、データベースを検索する仕組み。

(中略)

農業開発研究国際協力センター(CIRAD)・国立情報学自動制御研究所(INRIA)・農業研究所(INRA)ら、フランスの研究機関によって開発され、6000種類以上の野生植物が網羅されている。

引用元:スマホで撮影した植物が瞬時にわかる画像検索アプリ「PlanetNet」 | Techable(テッカブル)

こちらは自動での判定だそうですが基本的に英語のため、読めない僕には使えませんでした…(´;ω;`)。

そして今回のGreeenSnapの植物判定機能です!その名も『教えて!カメラ』。もちろん、判定は回数に限らず無料!そして日本語で使えます(笑)。

GreenSnapの公式ブログには、

買ってきた植物の名前を忘れてしまった。
出先で見かけた植物の名前を知りたい。

などなど、植物・お花を愛する方なら植物の名前を知りたい場面って沢山ありますよね。

GreenSnapではユーザーのみんなに質問できる『名前を教えて!』タグをご提供していますが
もっともっと手軽に知る事ができる様に『教えて!カメラ』を新たに用意しました!

なんと名前のわからない植物の写真を撮るだけ!
あとはアプリが自動で植物・お花の名前を教えてくれるスゴい機能なのです!

引用元:写真を撮るだけ!アプリが植物の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』をリリースしました!

との告知が。これは試さずにはいられません。

GreenSnap新機能!『教えて!カメラ』の使い方

GreenSnapのアプリを更新するだけで使える!

『教えて!カメラ』を使うには新しくアプリをインストールする必要もなく、すでにスマホに入っているGreenSnapのアプリを最新バージョンにアップグレードすれば利用が可能です[*01]。

あれ?ウワサの『教えて!カメラ』がアタシのスマホに出てこない…って方は一度、アプリ更新を確認してみてください。

まずは植物の写真を撮影!

で、さっそく使ってみました。

教えて!カメラを使うためには、右下の「カメラマーク」をクリックします。植物の写真を投稿するときに押す場所と同じですね。

iPhoneでの表示
Androidでの表示

そうすると、『教えて!カメラ』を選択するボタンが表示されるので、タップします。

iPhoneでの表示
Androidでの表示

次に植物の撮影。植物を撮影する際は、なるべく枠の中心に、かつ大きくとらえることが重要とのこと。ちなみに、スマホの中に入っている画像からも判定を掛けることができますよ。

被写体となる植物にカメラをむけ、いざシャッターボタンを押す!…と、アプリの自動判定が始まりました!

ドキドキワクワクの植物自動判定

結果は…。

惜しい(笑)。それでも、エケベリアであることは正解しているので、予想以上に精度は高いのではないでしょうか。以降、いくつかの植物でも試してみました。

他の植物でも判定してみます

月兎耳はどうだろう…。

なかなかヒットしません…。次に職場にあった名もなきサボテン[*02]。

ユーフォルビアの「ホリダ」と出てきました。こちらも惜しい!人間でも多肉ビギナーが同じように間違えるので、親近感がわいてきます(笑)。そしたら今度はコレは??

お~っ!ハオルシア・オブツーサ!!当たっただよ!!ってか、何となくクセみたいなものが分かってきました。じゃあ、コレは…?

当たりました!なるほど、特徴がハッキリとしている植物は正答率が高いみたいです。また、投稿数の多い(人気な)植物などもヒットしやすい傾向にあると思います。

正直、百発百中といえるほどの精度はありません。それもそのはず。「教えて!カメラ」は現在ベータ版とのこともあり、今後に期待です!

単語帳をめくるように植物を知ることができる

そして僕が感じたこと。

学生時分、カードの表に英語を、裏に日本語や解説を書いた単語帳を使ったことは誰しも一度はあると思います。使っていて気が付いたのですが、植物の判定後に出てくる「〇〇かも!」って、この単語帳のシステムに近いなぁと感じたのです。

自動判別の際、よく似た画像をピックアップしてきているのだと思うのですが、形状が近い植物も「〇〇かも!」と写真付きで表示されます。すると「こんな植物あったんだ!」と初めて知ったりもするのです。

しかも、先日追加されたばかりの新機能である「植物図鑑」が付いている種類もあり、勉強になるのです。

人工知能と会話している趣もあって、なんだか楽しさもあるし(笑)。言うなればsiriと知恵比べしてるみたいな感じ。

そのうえ、調べた植物が全然見つからない!というときは、GreenSnapを使っている他のユーザーさんへ植物の種類を問うことも可能なので、その面からのフォローを得ることができます。

なので、重い図鑑を持ち歩きながらフィールドを歩いたり、ぶっきらぼうな花屋の店主に恐る恐る種類を訊ねる…ということが省力化される未来は近いかもしれません。いや、現実的にもう一歩のところまで来ているように思います。

現実世界の物体を機械が検索するということ

それともうひとつ。

リアルな書店で本を手に取り、Amazonのアプリで本の表紙をスキャン→中古本を検索。安かったらプレイスマーケット(各ネット商店)で買う…ということが常態化しつつある僕です。なんとなく、GreenSnapのこの機能はそれに近いものを感じたのです。ゆえに『教えて!カメラ』の可能性は幅広い

これ以上は僕の憶測でしかなく、その先はアライドアーキテクツさんの担当者の方に会ったらお伺いしたい事柄です。とにもかくにも、ベータ版とはいえ結構遊べます。ちょっくらGreenSnapのスマホ片手に植物散策にでも行ってみようかな(笑)。

それから、農業の自動化と園芸に関する未来について、ちょうどここ数カ月、調べています。調べれば調べるほどワクワクする未来が待っている…と書きたいところですが、どうやらそうでもなさそうです。もう少しまとまったら、このブログにも記録したいと思います。

追記

投稿当初、タイトルに「人工知能」と表記していましたが、正しくは「画像認識」や「機能学習」による機能であるとご指摘をいただきました。記事内の該当する箇所を修正いたしました。

  1. まだGreenSnapのアプリをインストールしていない方は、インストールと新規アカウント作成が必要です []
  2. 名前が分かるならホントに知りたい []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。