エケベリアすぎる!『多肉植物エケベリア Guide To Echeveria』はファン必携の一冊!

想像していたのと違った…いい意味で!

見方で変わるエケベリアの魅力

好きではなかったエケベリア

僕はエケベリアはあまり育てていません。正直なところ、あまり好きではないのです。

どれも同じような色やカタチに見えてしまううえ、基本的には、僕の好きな「ぷっくら丸い」植物ではないからです。基本的には…。

例外を挙げるなら、「大和錦」のような派手目な模様で、さらには高度に多肉化しているものなら大好きなのですが。

DSC_4400

そんなこんなで、エケベリアに群がる、いわゆる「多肉女子」を見るにつけ、どこか良いんだろうねぇ…と冷たいし視線を送っていたものです…。

僕の志向が変化してきた?その理由は…

ところが最近、僕の嗜好が変化してきたらしく、エケベリアが可愛く思えてきたのです。繊細な色合いに、笑っちゃうほどプリティな花。そして、花弁のように開いた美しい葉…。

DSC_7129

なぜかと思考を巡らせてみれば、たどり着くのはGreenSnap。多くのブリーダーさんが、自ら育て上げたエケベリアのベストショットをGreenSnapに容赦なく放り込んでくる。

そうすると、今まで気づきもしなかったエケベリアの魅力が、突如として僕のスマホに立ち現われるのです…!こんなにぷっくらとしたエケベリアがあったの?こんなに鮮やかな色が出るの!?などなど、エケベリアの魅力に少しずつ侵されていったのです…。恐るべし、GreenSnap!

エケベリアの本が発売される!?

そしていま、欲しいのは「ローラ」という名のエケベリア。まるで花のようなカタチが美しく、GreenSnapで見つければ、1分ほど凝視してしまいます(*01)

そんな状態の中で飛び込んできたのは、エケベリアの本が発売されるという情報。これについて、当ブログでも投稿に記しました。

ぜんぶ予約しちゃった!イマ、もの凄く読みたい。未刊の植物本3選!!

2016.03.23

今まで、ありそうでなかった本です(*02)。見つけた瞬間、すぐにアマゾンで予約しました。

『エケベリア GIDE TO ECHEVERIA』を読んで

エケベリアすぎる

そして先日、我が家に到着。

多肉植物エケベリア Guide To Echeveria

封を開けた瞬間、思わず吹いてしまいます。なぜなら

エケベリアすぎる

から。いや、ホントエケベリアすぎる。むしろ、エケベリアしかない(笑)。どんだけエケベリアなんだろうかと思うほど、エケベリアであるのです ((この一文、日本語になってない))。

succulent-1031541_1280

簡易的に説明するならば

  • 最初から最後までエケベリアの種類紹介
  • エケベリアの血が混じるなら掲載
  • 栽培方法は無し

という感じです。詳しくは以下より説明します。

最初から最後までエケベリアの種類紹介

まず驚くのが、著者のメッセージの次に、いきなりエケベリアの紹介がはじまるのです。1ページにつき3種類掲載され、それがそのまま300ページ超に及びます

掲載されているエケベリアは、名前がアルファベット順に並び(*03)、巻末に索引もついているので引っぱりやすいのです。そして何より、一種一種に記される解説の度合いが濃い

例えば「聖夜の薔薇」の解説をみてみると

和名 聖夜の薔薇
E.derenbergii(静夜)×E.spec.nov.Zaragoza(サラゴザノバ)

作出者:Toshikazu Negishi
葉の形はサラゴサノバだが、爪がない。花も静夜のものとは違うので、交配の不思議を感じる。写真の苗は6㎝のロゼット。現在「せいや」の表記が2種類の漢字で流通しているが、根岸氏のリストには「聖夜」の表記で載っている。

引用元:多肉植物エケベリア Guide To Echeveria

と、超マニアック。それが1,000種すべてのエケベリアに付記されているので、読み応えあり。もはや図鑑を超えて、読み物レベルです(*04)

エケベリアの血が混じるなら掲載

さらに特筆すべき点は、ハイブリッドまで掲載しているということ。

  • クレムネリア
  • グラプトベリア
  • パキベリア
  • セデベリア
  • そのほか

と、エケベリアの血が混じっているのなら、ことごとく紹介。また「そのほか」の項目では、エケベリアとそっくりなロゼット型で、間違えそうな植物を敢えて掲載しているのです。初心者にとって実にありがたい!

こうしてパラパラ読んでいくと、そうか、エケベリアはベンケイソウ科で、同じ科の植物とは交配ができるのかと、改めて新鮮な思いを起こさせてくれます。しかも、それぞれがもとの親の特徴を持っていたり、持っていなかったり…。

このハイブリッドの章だけでも、読めば植物の不思議や魅力を実感できるはずです。

栽培方法は無し

最後に惜しいな!と思ったこと。これだけエケベリアの種類を網羅し、かつ、細かい部分までの解説があるのであれば、栽培方法は載せてほしかったなぁ…と。そうです。この本に栽培法は記載されていないのです。

栽培方法さえ書いてあれば、エケベリアの百科事典になり得たと思います。エケベリアに困ったら、この本を引っ張り出す…みたいな。

succulent-804988_1920

とはいえ、世には無数の「多肉本」が発売されています。そこには必ずと言ってもいいほど、エケベリアの解説はあるはずだし、中級者になってしまえばそれほど要らない。

栽培法を確認するなら、こんな本や、

こんな本に

あたればいいのです。

種類や名前の整合性確認に使える一冊

初心者向けとは言えないけれど…。

この「GUIDE TO ECHEVERIA」は、エケベリアを全く知らないような初心者向けの本ではありません。ただし、エケベリアを好きなら、ぜひとも手に入れたい一冊。ひとつひとつ、深い解説が、エケベリアの知識をさらに深めることでしょう。

また、酒のつまみにぺらぺらとページをめくらするのもオツ(笑)。そんなこと言われなくても、エケベリアファンなら購入しているはずですが…。

著書の羽兼直行さんも本書で述べている通り、この本を読んで、種類の確認や名前の整合性チェックに一役買いそう。おそらく、エケベリア本の決定版になるであろう1冊です。

この記事の脚注

  1. 嗚呼ローラ、どうしてローラはローラなの? []
  2. 海外では専門書はあったのかな? []
  3. 和名・学名・品名など、いろいろ名称はありますが []
  4. これ編集するの、すごい大変だったろうなぁ。あるったけのエケベリア情報をまずはリスト化して、そこにひとつひとつ、解説を書き記していったのでしょうか。長大なる労力。好きじゃなきゃできませんよ、きっと []
スポンサーリンク

2 件のコメント

  • どうかボタニカログさんに昨今の多肉界への批判記事をお願いしたいです
    品評会に出されるのはもはや病気の改良種のサボテン
    枯れてもしばらく姿が変わらないが故に数年持つ生物オブジェ扱いのコーデックス
    こういうことに関して

  • はんささん。
    コメントありがとうございます!

    確かに品質の面においては、一昔前の植物よりも「アレっ」て思うものが出回っていますよね。
    きっと、需要と供給が追い付かなくて、商品としての完成度が低いまま流通しているのでは?と感じることがあります。
    また、昨今の「植物ブーム」の影響により、さほど知識のないお店が、ヒョロヒョロに徒長した植物を平気で売っています。
    そんな植物を手にしたとしても、不格好のまま育つか、やがては枯れるわけで…。
    はじめて植物を手にするような人がそんな商品を購入したらどうなるのか、容易に想像ができます。

    僕にははんささんのように1ランクも2ランクも上の品評眼を持ち合わせておりません。
    が、僕としては自己防衛としての「知識」は必要なのではと考えています。
    さまざまな情報が手に入る昨今において、まず植物のフォルムなど外形的な魅力から手を出す方が多いかと思います。
    そのときに必要なのは、どのような植物を選べばいいのか、栽培方法はどうか、自生地はどこかなど、ソフトな面です。
    僕もいろいろと探し回りますが、流通の少ないコーデックスの栽培方法など、普通には手に入りません…。

    そんなときにはぜひとも、はんささんのような上級者の方の知識を分けていただきたいのです…!
    僕もまだまだ初心者でありますし、植物の何もわかっておりません。
    批判できるほどの知識もないのが正直なところです…。

    ただし、初心者の方の入り口を塞ぐような、あるいは僕らビギナーを後回しにするような出来事があったら、記事を書くかもしれないです。