『Newton別冊 驚異の植物 花の不思議』を読む。写真や図が大きく豊富だから繰り返し読める!

とうとうやってきました。植物を育てるには難儀な季節が。そういったときは、無理に植物をイジって枯らすより、春を待つのがよろしいようです。

今年も「植物本を読むキャンペーン」ひとりで勝手に開催!

ということで、昨年も行った「植物本を読むキャンペーン」をこの冬も開催しようと思います(*01)

まずはこれ。

写真・図が豊富でしかも濃い!植物愛好家なら持つべき一冊

驚異の植物 花の不思議 (ニュートンムック Newton別冊)

驚愕のプライス!

地元の書店の雑誌コーナーでたまたま手にした本『Newton 驚異の植物花の不思議』。雑誌コーナーに置かれているのだから、気軽に買えるだろう…という考えはこの本には通じません。なんと、定価が2,593円+税!購入をためらいます。

ただ、この本の感想から先に書くと、植物という広い分野を植物学のディープな部分まで掘り下げた入門書。あの「驚愕のプライス」が実現している原因は、科学的に信頼できる情報と豊富な写真や図によるからだと感じます。

写真が大きく豊富だから、読むほどに新たな発見!

巷では植物の不思議を扱った本が数多く書店などに並びます。が、そのどれもは「こんな植物があるよ」とか「こういう変なところがあるよ」という紹介で終わるものがほとんど。その仕組みが解説されていても、文章だけの説明で、よく分からない…。このように感じる方は少なくないはず。

ところがこの本、先にも書いたように、写真や図が豊富。しかも、写真が大きいので、細部にわたって植物の特徴をみることができます。従って、読んでも読んでも新しい発見があるのです。

分子レベルで解説!ジャイアントセコイア

僕が読んで印象的だったのは、ジャイアントセコイアがどうして水を吸い上げるのかを扱った特集。実は分子レベルでの仕組みを使って、200m引き揚げうる力で水を吸い上げているのだとか。

これを木→葉→細胞→細胞壁→分子という順番で詳細に解説され、非常にわかりやすい。巨木を支えているのは、極々小さな水分子の力だったのです。

容赦ない変貌ぶり「重イオンビーム照射」

また、『花が色とりどりなのはなぜ?』という章も面白い。風媒花は花が綺麗ではないけれど、「動物媒花」は総じて綺麗。これは、虫や動物に花粉を運ばせるためにおびき寄せる工夫をしているから。

いまでは人間が、本来の花にはない特徴をつくろうと、品種改良をしたり、遺伝子組みかえを行ったりと様々な研究を重ねています。なかでも「重イオンビーム照射」による新しい花の開発は衝撃的。

遺伝子組みかえでつくられた「トレニア」は、元から比べると確かに変わっているなぁと感じるのですが、重イオンビーム照射での変貌ぶりは容赦ない(笑)。違う植物かと見まがうくらい形状まで変わっています…!(*02)

植物ウンチクのクオリティアップに活用できる!

他にも、バラ・ヒマワリ・サクラ・ランなどの植物を扱ったり、「日長」や「フロリゲン」など生物の授業に出てきそうな分野も分かりやすく解説。

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この一冊で、植物ウンチクの質が存分に深まること間違いなし。植物愛好家なら一冊、手元に置いておくべき。良い本を買いました。

この記事の脚注

  1. 僕がひとりで行うキャンペーン。昨年は入門書を中心に読みました []
  2. いまでは春と秋の二季咲きにしたサクラが開発されているそうです。 []
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