「日曜天国」での西畠清順さんゲストコーナーを書き起こしてみました。清順さんの話はやっぱり面白い!

今月はブログ投稿があまりできていません…。言い訳を羅列すると、前半は仕事で忙しく、中盤は風邪。そして現在、デスクトップPCのWi-Fi接続が調子悪く、いまだ回復せず。

その間、書きたいことがたくさんありました。消化(欲求の昇華?)のため、普段使わないノートPCから投稿していきます。

まずは、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」に出演された清順さんについて(*01)。清順さんのファンなら必聴すべき内容でした。

簡潔にその内容をまとめてみます。

日曜天国・清順さん出演コーナー書起し。テーマは「プラントハンター・記憶に残る植物」

日曜天国の「ゲストdeダバダ」は、ゲストの方から3つのテーマにポイントを絞ってトークを進めるという形です。テーマは「プラントハンター・記憶に残る植物」です。

清順さんのプロフィール(ざっと)

明治の文明開化の頃、花宇の二代目(清順さんの曾祖父さん)は、当時では珍しい温室をつくり、梅や桜を早く咲かせる「開花調整」を確立。百貨店などに卸し、季節感を先取りする事業を行っていた。

いまでは、プロ向きの業者から1日10件ほどの発注があり、年間平均(営業日)2000件ほど。さらには、「そら植物園」での特殊プロジェクトは70件ほど受けている。

1.記憶に残る、海を渡った世界最大の木

南半球から、最強に巨大な木が欲しいというオーダーがあった(*02)。オーストラリアにあるバオバブによく似た植物(*03)で、通常は空輸か船で輸送。そのときは船のコンテナに乗る最大級のサイズとなった。

が、枯れてしまえば一巻の終わり。そのために、輸入した時の日本の季節や現地の季節、輸送中の3週間をどうするかといった「季節」に最善を尽くした(*04)

2.幻の極楽鳥花

「バード・オブ・パラダイス」や「ストレリチア」と呼ばれる、南アフリカ原産のありふれた熱帯植物がある。花が鳥のような形をし、普段はオレンジ色の花を咲かす。

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10~15年前に薄いレモン色の花は見つかり、通常ならば3000円~5000円で取引されるところ、150万円の値が付いた。つまり、新しい色の花が見つかると、プラントハンターが高値で取引する…。

あるとき、交流のあるタイのランドスケープデザイナーから「白花がある」と聞かされた清順さん。アテントを取って生産したら一儲けできると考え、80株を高値で輸入し、実際に栽培。

しかし3年後、花が開いたらすべて普通の色だったそう…。先祖がえりをして、戻ったのかもしれない。そもそも清順さんは白花を観たことがないのだとか。

3.世界にひとつだけのひまわり

どんな植物でも清順さんは好きなのだそう。いろんな植物を集めている中で、思い入れのある植物は意外と身近にある。それはヒマワリで、形状は球体。3~4年前に花宇の職人さんが偶然見つけ、7年ほどをかけて品種選抜中。その植物の名前は「ひまわる」。

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写真はイメージ。「ひまわる」ではありません

突然変異の「ひまわる」を育て続け、いまでは植えれば9割ほど球体のヒマワリが咲くようになった。さらに、巨大なヒマワリと掛け合わせて、ドッヂボールほどの「ひまわる」へと改良を目指しているのだそう(*05)

また、来年は「ひまわる畑」をみることができるかもしれないとのこと。

最後に清順さんが「興奮」している植物

清順さん自身は最近、原始の植物が気になっているのだそう。その中でも、「モクセイシダ」に「興奮している」そうで、昨年からタスマニアより輸入し始めているのだとか。

植物の原始な感じが、観葉植物のように「家畜化」されていない、野性味のある姿に夢中になっているそう。

ラジオを聴いての感想

感想を一言で言い表すのなら、清順さんの「植物愛」が存分に伝わってくる内容でした。

清順さんの本でもそうなのですが、植物への愛が伝わるだけでなく、ひとつひとつのエピソードが濃くて面白いのです。それもユーモアたっぷりだから、なおさら…。

僕が清順さんに惹かれる理由は、ここなんだなよなぁ…。これからの活躍にも、期待大です!

ポッドキャストでも聴ける!

ポッドキャストに対応した製品をお持ちの方は、日曜天国から清順さんの出演コーナー部分を聴くことができます。

TBS RADIO 954 kHz > 安住紳一郎の日曜天国

または、以下をクリックすると、録音された音声を聴くことができます(【注意】音声が流れます)。

この本、読むべし。

この本に、世界最大級の木「Brachychiton」を輸入した話、さらには「ひまわる」の話など、清順さんの「生き様」が凝縮されています。ファン必読の書。

この記事の脚注

  1. このブログの読者の方はお気づきかも知れませんが、僕はこのラジオのリスナーです。テレビで見る安住アナとは違い、かなりブラックな面を垣間見れ、そのギャップと巧みな話術でよく聴いています []
  2. 清順さん25歳の時 []
  3. 安住アナはバオバブについてよくわかっていない様子(笑) []
  4. 土は日本には入れられず、洗浄する。虫がついていれば、税関で戻されてしまう。
    3~4年前は40トンのオリーブの樹を輸入した時に、検疫でカタツムリが見つかってしまう。指定害虫のため、送り返すか焼却せざるを得ない状態になり、2000万円を損。それ以来、スペインに行ったとき、料理にエスカルゴが出て腹が立ったとか。 []
  5. 国際特許事務所で手続きをしていたら、半年前、特許が取れないことが分かった。昔出していた本(プラントハンター 命を懸けて花を追う)に「ひまわる」のことを書いてしまったから。自分の本やブログに、自分でその事柄を書いてしまうと「新規性が喪失される」という理由で特許を取れない…。でも、「ひまわる」はスケールの大きな植物なので、そんな金儲けにこだわるなと教えてくれたのかもしれないと清順さん。 []
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2 件のコメント

  • プラントハンターって宣伝がすごいから話題になってるけど、野生に生えている木を抜いて日本にもちこんでいるんですよね?そんなの許されるんですか?誰にも権利のない木を抜いて。

  • ゆっかさん。
    コメントありがとうございます!
    NHKでの『地球を活け花する ~プラントハンター 世界を行く~』という番組はご覧になられましたか?
    生育地であるアルゼンチンで、良いパラボラッチョの木を見つけたのですが、
    このとき、根を切り、枝を切り、結構なダメージを与えつつ異常がないかを探すのです。
    結果、枝に腐食がみつかり、断念するというシーンがありました。
    さすがにこの木の今後を考えると、可哀そうなことをしているなぁと感じました。

    資本主義と情報インフラが発達したいま、この流れに抗うことは難しく
    いずれ誰かがこういった仕事を手掛けることになると僕はみています。
    ただし、世界中に植物をハンティングする人がいるなかで、
    その「腕前」や「技術力」はやはり、清順さん、とりわけ花宇の方々は高いと感じます。
    さらにいえば、これらの仕事を支えているネットワークは強固であり、
    植物学者や各種デザイナーもアドバイスをしているとききます。

    ゆっかさんの仰ることは賛同せずにはいられません。
    ただ、適切な指導と技術力を持って、人々に感動を届け、園芸文化を促進させることにおいては
    清順さんの役割は大きく、期待すべきものです。
    技術力がなく、質も悪い業者でしたら応援もしませんが、
    植物を「生かす」技術と「活かす」能力が高い清順さんだからこそ
    できることがあるのではないかと考えています。

    あとは、持ち込んだ植物が帰化して繁茂する、
    あるいは感染病が流行ることになったら問題ですので
    こちらは防疫の方々にも頑張っていただきたいです。