好きこそモノの上手なれ!植物の名前を覚える当たり前すぎる3つの方法

ここ数日間、ずっと心に刺さったままの言葉があります。

「好きだから植物の名前を覚えられる」という言葉

photo credit: Caring for Orchids at the U.S. Botanic Garden via photopin (license)
photo credit: Caring for Orchids at the U.S. Botanic Garden via photopin (license)

『ボクらの時代』を観る

それは、日曜朝フジテレビで放送された『ボクらの時代』という番組[*01]。
何を隠そう、清順さんが出演するということもあったので楽しみに観ていました。

番組後半、依頼された仕事を選ぶかどうかの話になり、清順さんがこう切り出します。

よくそんなに植物の名前、覚えられますねと聞かれるんですけど、勉強したというよりは、好きだから覚えられた

と。

植物が好きなら、名前を覚えられる?

さらに続けて出た言葉が、まさに的を射たものでした。

植物をやっている人がそう聞いてきたら、ホンマは植物好きじゃない(のだと思う[*02])

確かにそうだと思わざるを得ません。

興味のない分野については、覚えるべきものも、なかなか覚えられないもの。
覚えられたとしても詰め込み勉強で、少ししたら忘れてしまうというのが大概です。

僕もこれまで植物を趣味とする人に何人も会ってきましたが、どの方もポンポンとスムーズに植物の名前が飛び出します
植物の名前という共通言語があるからこそ、趣味家同士の会話が成り立つわけで、そんなことは当たり前なハナシなのかもしれません。

photo credit: via photopin (license)
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けれども、傍からみれば学名にはじまり、和名や別名と、よくもそんなに知っているなぁと感心してしまいます。
一方で植物を仕事にしている人でさえ、なかなか覚えられないという方もいます。

どのくらい植物と触れ合えたか

植物の名前を覚えるには、どの程度、植物と出会い、触れ、自分の記憶に染み込ませることができるかが重要だと思います。
僕自身、図鑑や本を見ただけでは、なかなか頭に入ってきません。
が、積極的に調べてみたり、実物に出会うことで、若干の植物名を知ることができました

一方で、樹木や切花については、ほとんど分かりません。
単に関りが少ないからとも言えるでしょう。

同じ園芸関係でも、造園業や生花店・鉢貸からグリーンキーパーなど、職業によっても覚えうる植物の範囲はそれぞれ違うかもしれません。

photo credit: d2565-2 via photopin (license)
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取り扱う植物はもちろんのこと、普段あまり触れ合うことのない植物と、どれだけ出会うことができるのか
今まで自分の趣味の範囲外だった植物へ積極的に関与することで、多くの植物を覚えることができるのです。

植物の名前を覚えるには

植物園を利用する

では、植物とどう関わり、覚えていくのか。
ひとつは、植物園をどんどん利用することだと思います。
植物園にはいろいろなパターンがあります。
在来種を多く扱う、外来種も日本で観察できる、熱帯系の元気な植物を観れるなど、施設によって多種多様です。
自分に合った植物園[*03]を探しましょう。

photo credit: Pruning workshop via photopin (license)
photo credit: Pruning workshop via photopin (license)

さらには季節ごとにその様相は変わるので、年に数回訪れてみるのも良いかも。
普段あまり目にすることのない植物の変化を、しかも間近で観察できたりもするので、おススメです。

植物を栽培する

また、気になる植物を栽培する
これに敵う記憶法はありません。
このとき、鉢には必ず「名札」を付けます[*04]。
そうすれば、水遣りするたびに、植物とその名前を目にすることになり、どんどん覚えることができます。

植物を語る

そしてある程度覚えたら、他人に話してみる
興味のない人へウンチクを語るのも良し、同好の友と語るのも良し。

話の中で植物の名前を出すことで、自分がどのくらい覚えているのかを知ることができるし、記憶に定着させられます。
さらには新しい情報を手に入れることができるかしれません。

また、僕のようにブログに記録するのも良い方法です

…という僕も、まだまだ半人前。
せっかくの「好き」をどんどん活かしていこうと思います。
そして、名前を覚え「好き」をグレードアップさせていこう!

  1. 2015年11月1日(日)放送 []
  2. 筆者註 []
  3. 覚えたい植物を多くカバーしている施設がベスト []
  4. 既についている場合もあります []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。