くん炭のことを調べていたら「炭」ってスゴイことにちょっと気づいた

僕が多肉植物をはじめたころ、使っていた土はもっぱら赤玉土。
あとは少しの腐葉土を入れて、はい、土づくり終了!といった感じ。
もはや赤玉土オンリー状態で多肉植物を栽培していました。

そうすると何故だろう、真夏に弱くなり、簡単に枯れてしまう…。
元気のよかった多肉植物も突然枯れるので、鉢から引っこ抜いてみると全然根っこが張っていなかったり…。

くん炭を使うようになってから

そんなとき、驚くほどよく根が張って、鉢底に絡みつくほどになった多肉植物を植え替えました。
鉢から抜いた瞬間、手が止まる。
そこに使われていた土がほぼ真っ黒。
なんだコレ?とよく観察してみると、それこそまさに「くん炭」だったのです。

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以降それにならい、多肉植物にはくん炭を使うようになったのですが、結果は一目瞭然。
根の張りが良くなって、それ比例するように葉の色艶も美しい
そして何より枯れにくいのです。

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その要因は何なのだろうか。
今現在、僕の経験と調べた範囲内で書き出してみようかと思います。

くん炭を使うメリット

微生物資材として

モミガラくん炭は、多孔質で通気性があり、有用微生物の住みやすい環境をつくることができるそうです。
くん炭には小さな穴が無数にあって、そこに微生物が繁殖。
さらには肥料が流れずに確保される。

pH調整機能

くん炭はアルカリ性なので、酸性土壌の調整に役立つ[*01]。

排水性も良い

通気性、保肥性もさることながら、排水性もあるとか。多肉にとって、この影響も割と大きかったのかもしれません。
普段、黒いプラ鉢で育てているため、真夏の時期に少しでも鉢内が蒸れていると腐る原因に。

そう思えば、混ぜたくん炭によって、助かっている部分はかなりあると思います。

土を組み合わせるようになった

それと僕の大きな思い違いだったのですが、赤玉土と腐葉土だけでなく、植物に合わせていろいろな用土を混ぜるほうが良いようです。
互いに作用しあったり、団粒構造が作られたりという有用性があるから。
以来、小さな軽石や赤玉土のサイズが違うものなど、多様な用土を混ぜるようになりました。
結果、根の張りが強くなっているように感じます。

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さらに「多肉には肥料は要らない」と何かで読んだのですが、これも正しくなく、多少の肥料は必要なようです。
もっとも、くん炭は肥料ではないので別に肥料を与えなければなりません[*02]。

多肉に使っている土に炭を入れると…。

さらにネットサーフィンを続けていると、

炭の効果が最もよく現れるのは、乾燥地の酸性土壌で養分レベルが低く、粘土質の痩せた土か、保水性の低い砂土なのです。

引用元:なぜ、植物の成長に炭は効くのか/日本バイオ炭普及協会・大阪工業大学客員教授/小川眞

ともあります。これってまさしく、多肉植物用に排水性を高めた用土そのものじゃない?と感じました[*03]。
いろいろと調べていると「炭の効果」というのはかなり面白いです。もう少し、時間を掛けて勉強してみよう。

  1. けれど、あまり多く入れてしまうとけっこうなアルカリ性に傾いてしまう。 []
  2. 僕は多肉植物には化成肥料を与えています。 []
  3. ただし、この資料の出所がよく分からないので、正確かどうかは不明 []

この記事を書いた人

mokutaro

植物好きが高じ鉢物業界に飛び込んだアラサー男子。群馬県に移住し、毎日、食べ(られ)ない嗜好性の強い植物とまみれています。 園芸を考えるブログ「ボタニカログ」を運営中。